プロ野球選手が試合や練習中によく身に着けているアクセサリーといえば「スポーツネックレス」と「スポーツブレスレット」。
スポーツネックレスに関しては以前にまとめたので、今回はプロ野球選手が愛用しているスポーツブレスレットのブランドや効果、人気商品などを紹介してみたいと思います。

野球をする時スポーツブレスレットを着けてもいいか?
そもそも、野球選手はプレー時にブレスレットを着けても大丈夫なのか?
確か投手はアンダーシャツにまで細かい規則があったような気がしますが…
野球規則を読むと以下の通りでした。
野球規則6.02(c)投手の禁止事項
投手は、いずれの手、指または手首に何もつけてはならない(たとえば救急ばんそうこう、テープ、瞬間接着剤、ブレスレットなど)。審判員が異物と判断するかしないか、いずれの場合も、手、指または手首に何かをつけて投球することを許してはならない。
投手に関しては不正投球を防止するため、左右いずれの手にも何かをつけて投球してはいけないという決まりになっています。
さらに中高大の野球では内規で野手も含めてブレスレットなどの着用を許されていないと思われます。練習のときには着けている選手は結構います。
しかし、プロ野球選手は投手でもグラブ側の手にブレスレットを着けている選手は多いです。
このあたりは別に内規があるのか審判がスルーしているのかは分かりません。
2019年に現役を引退したイチローが草野球の試合で投手としてプレーしたときにリストバンドを着けて投球を行っても特にお咎めがなかったように意外とアバウトなのかも。
野球に適したスポーツブレスレットの素材
スポーツブレスレットは数多くのブランドから様々な商品が販売されています。
そのなかで多くの野球選手に愛用されているのは「シリコンゴム」を素材にしたブレスレット。
理由はいろいろあると思いますが…
- 万が一フィジカルコンタクトがあった場合でも柔らかいので安心安全
- 吸水率が低いので水や汗に強く水分による劣化の心配が少ない
- 激しい運動時でも外れたり破損したりしにくい
- シリコン系のブレスレットは鉱石を練り込むタイプが多く体幹強化が期待できる商品が多数ある
- スポーツブレスレットブランドがシリコン系の商品をたくさんつくっている
などが考えられます。
もちろんシリコン系以外の素材(天然石や皮革など)を使ったスポーツブレスレットを着けている選手もたくさんいますが、シリコン系ブレスレットは上記のように耐久性や使い勝手、効果、安全性などデザイン以外の面でたくさんのメリットがあるので、特にスポーツの場では使いやすそうですよね。
スポーツブレスレットのブランドや人気商品
Phiten(ファイテン)
【Phiten(ファイテン)】は京都に本社を置く1983年創業の健康器具メーカー。
スポーツネックレスやブレスレットなどの業界ではパイオニア的存在で、この分野の市場シェアはおそらく一番ではないかと思います。
ジャイアンツの第二次藤田政権下ではファイテン(当時はファイルド社)の水晶ネックレスをつける選手がたくさんいたようですが、プロ野球選手がスポーツネックレスやブレスレットをつけるきっかけをつくったのはファイテンかもしれません。

ファイテン商品の特徴は、金属をナノレベルで水中に分散させる水溶化メタル技術によって生成した「アクアチタン」などのアクアメタルを素材・生地に含浸することでさまざまな効果が期待できること。
現在販売されている商品は「アクアチタンX○○」やアクアチタンをはじめとする複数のアクアメタルを組み合わせた「メタックス」という技術が使われています。
「アクアチタンX」の後ろには数字が入り、数字が大きいほど効果が高い仕様となっています。今のところX100が最高でX50>X30>X10という感じ。
「メタックス」はX100と同等以上の効果が期待できるメーカー最高技術なんだとか。
公式サイトでは薬機法に配慮して「リラックス効果」「ストレスや疲労の蓄積で狂った心身のバランスを最良に保つ」など抽象的な説明しか書かれていませんが、アクアメタルのさまざまな効果や作用を研究している”アクアメタル研究会”からはいくつかの論文が発表されています。
アクアチタンで処理した素材に身体を近づける、あるいは接触することによって、神経細胞や筋骨格細胞の増殖および細胞機能の様相が変化し、運動後の筋・腱の回復やストレスに対する全身性応答に有益な影響が現れることが示唆される。
2020年現在の契約アスリート(プロ野球)は阪神の糸井、藤浪、髙山、ジャイアンツの丸、ヤクルトの山田、カープの大瀬良、ロッテの角中です。
人気商品
RAKUWAブレス EXTREME ツイスト
ファイテンの最高技術メタックスを採用したスポーツ特化シリーズ「EXTREMEシリーズ」のスポーツブレスレット。汗や水に強いシリコン素材を採用。
「EXTREMEシリーズ」のスポーツブレスレットはプロ野球選手だけではなくバドミントン選手などさまざまなジャンルのスポーツ選手に愛用されています。桃田賢斗選手とか。
カラーは「ブラック/レッド」と「レッド/ホワイト」の2カラーでサイズは16cmと18cm。
ファイテン以外のブランドにもいえることですが、シリコン系ネックレスは大きめよりもフィットしているほうがきれいに見えるのでサイズ選びは慎重に!
RAKUWAブレス EXTREME ボーダー
ツイストと同じ「EXTREMEシリーズ」のシリコン系スポーツブレスレット。
カラーやサイズのバリエーションもツイストと同様で「ブラック/レッド」と「レッド/ホワイト」の2カラー、サイズは16cmと18cm。
プロ野球選手ではカープの大瀬良くんなどが愛用しています。
そのほかにもファイテンからはたくさんの商品が販売されているので好みのものを探してみてください。

BANDEL(バンデル)
【BANDEL(バンデル)】は静岡県に本社を置く健康器具・スポーツ用品メーカー。
一時はスポーツアクセサリーといえばバンデルといわれるくらい有名でしたが、最近はやや大人しくなったイメージがあります。
しかしプロ野球選手にはバンデルの商品、特にブレスレットはかなり人気で、1、2を争う着用率を誇っています。
カープの菊池や森下、ホークスの千賀などが着けているところをよく見ますね。
効果については、天然鉱石を混ぜた素材に特殊な加工を施すことで体調を整えたりバランス力(体幹)の強化が期待できるとのこと。
プロ野球選手以外でもプロゴルファーやストリートスポーツ(パルクールなど)、マリンスポーツの競技者などに人気のあるブランドです。
人気商品
String Bracelet
定番デザインのシンプルなシリコン系ブレスレット。
幅太デザインが多いバンデルのブレスレットのなかではかなり細め。他のブレスレットなどとも合わせやすいです。
カラーバリエーションも豊富なので好みのカラーが見つかると思います。
サイズはS(16cm)M(17.5cm)L(19.0cm)の3サイズ。
ASYM Bracelet
2021年新モデル。「アシムブレスレット」と呼びます。
バンデルの特徴であるスリットに左右非対称(asymmetry:アシンメトリー)を取り入れたデザイン。
一般的なシリコン素材よりも安全性や耐久性に優れたプラチナシリコンを採用している点も特徴の一つで、さらに表面には光触媒コーティングを施しているため抗菌・抗ウイルス効果や消臭効果などが期待できます。
メーカー説明ではいろいろ書いていますが、シンプルなデザインでカラーバリエーションが豊富な点が個人的にはいいと思います。
サイズはMとLの2サイズ。
GHOST Luminous Bracelet
人気のGHOSTシリーズに加わった2020年新モデル。
大きな特徴は蓄光素材を配合していること。これにより露光後暗い空間に移すとしばらくの間青白く発光します。
明るくなったり暗くなったりするシーンがあるスポーツで着用するときっとかっこいいですね。
シリコン素材にはプラチナシリコンを採用。
こちらもカラーバリエーションは豊富でサイズはS、M、Lの3サイズです。
そのほかにも「Slash Bracelet」や「Studs Bracelet」「Number Bracelet」など個性的なデザインのブレスレットが販売されているのでいろいろ探してみてください。
AXF(アクセフ)
瞬く間に人気スポーツブランドの地位を確立した【AXF(アクセフ)】はテイコク製薬社とサンフォード社の共同開発によって生まれました。
今から3年程前にはじめてこのブランドを知り、坂本などトップアスリートが着用し始めた2年程前にネックレスの記事を書いてから本当にたくさんの人が見てくれています。それだけ注目度の高いブランドなんですね。

AXFのアイテムはIFMC.(イフミック)という溶出液を素材に含浸することによって体幹やバランスを強化できるというのがスポーツ面での主な効果として挙げられており、それ以外にもさまざまな作用が期待できます。
ブランド発足当時は天然ゴムを編み込んだ「AXF Color Band」のみを販売していましたが、現在はデザインや素材が異なるネックレス、そしてブレスレットなども販売中。
プロ野球選手ではジャイアンツの坂本や田口、中日の梅津、DeNAの濱口、楽天の涌井などなど数十人の選手が愛用しており、オリックスの山岡や澤田とはサポート契約も結んでいます。
そのほか、バドミントンや陸上、ゴルフなどさまざまな競技のトップアスリートが愛用しているブランドです。
人気商品
(AXFxBelgard) シリコンブレスレット/リバーシブル
AXFと用具メーカーBelgardのシリコン製コラボブレスレット。
2カラーのリバーシブル仕様なので気分によってカラーをチェンジできます。
カラーバリエーションは非常に豊富でMLBチームのイメージカラーも用意されています。
サイズはフリーサイズ(21cm)のみなので手首の細い人は注意してください。
AXF カラーバンド
ナイロン(60%)と天然ゴム(40%)でつくられた布系スポーツネックレスです。
布製のため水や汗を吸い込みますが雑菌が繁殖しにくい加工が施されており、一般的な布系ネックレスよりは臭いが出にくいつくりになっています。
柔らかい素材なのでフィジカルコンタクトのあるスポーツでも問題なく着けられそう。
こちらもサイズは19cmのワンサイズのみとなっています。
846YAJIRO
【846YAJIRO】は京都発のスポーツブランドで、プロ野球選手やプロサッカー選手を中心に多くの支持を得ています。
公式サイトによると、遠赤外線やテラヘルツ波と呼ばれる電磁波を放射する鉱石を素材に使ったり配合することで体の水分バランスを整えて冷えや体の歪みを解消・調整し自己免疫能力を高める効果があるようです。
プロ野球選手ではカープの鈴木や西川、DeNAの戸柱、ホークスの笠谷、西武の小川や平井、オリックスの小田などが愛用しています。
販売方法にもこだわりがあって、基本小売店には卸さず実店舗は直営店と正規代理店数店舗のみ、あとは公式運営のオンラインショップで販売しています。
人気商品
NEW Plasma silicon Bracelet
846は鉱石をつなげたディープバランサーシリーズで有名ですが、シリコン系スポーツブレスレットも販売しています。

ディープバランサーシリーズと同じ特徴を持つ「abda y8(アバダワイエイト)」採用商品。
私も少し前に購入してバドミントンなどのスポーツをするときに着けています。
他のシリコン系ブレスレットと違ってチタン製の留め具がついていて、16cm~22cmの間で長さを調整できるところが気に入っています。
手首のサイズが分からない相手へのプレゼントなどにもいいかもしれませんね。
カラーはブラック、ホワイト、レッドの3カラーです。
ディープバランサー ブレスレット
2020年から人気のディープバランサーシリーズにブレスレットも加わりました。
ブレスレットもネックレスほどではないもののやはり高額ですが、4シリーズであれば15000円弱、6シリーズなら30000円程度で購入可能です。※4シリーズは品切れ多し。
カラーバリエーションが豊富で、特にネックレスでは度々品切れになるブラック×ブラックはブレスレットでも一番人気のようです。

カープ・西川龍馬
シリコン系以外のブレスレットなので着けている選手は多くはありませんがカープの西川が着けているところは確認しました。
サイズはSS(16cm)~LL(20.5cm)まで細かく区切られています。指一本分ゆとりができるような長さのものを選びましょう。
まとめ
今回はプロ野球選手がよく着けているスポーツブレスレットのブランドや効果、人気商品を紹介してみました。
ネックレスはコラントッテなども人気ですが、ブレスレットに関してはシリコン系のものが少ないのが影響しているのかあまり着けている選手はいないようです。
ファイテン、バンデル、AXFあたりが多くて、846がちらほらといった感じですね。
各々のブランドが謳う効果については個人差もあるし接地面積が少ない分ネックレスよりは劣ると思いますが、好きなデザインやカラーのブレスレットを着けることでのモチベーションアップ効果などは十分期待できると思います。
スポーツ時だけでなく日常使いができるスポーツ系ブレスレットもあるのでいろいろ探してみてください。

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