かつては二桁視聴率が当たり前のプロ野球放送(中継)でしたが、徐々に伸び悩み2000年以降は日本シリーズやオールスター戦でさえ一桁をとることも珍しくなくなりました。
それに従ってプロ野球放送自体が減っていき、今ではシーズン中でも1日1~2試合の放送に…。
そんな中、加入者を増やしているのが「プロ野球有料放送サービス」。
日本ではアメリカなどと違ってスポーツ放送にお金を払うということに抵抗がある人が多かったのですが、最近になってようやく認知され便利さや快適さから爆発的に広がっているようですね。
数ある「プロ野球有料放送サービス」の中でも、コストパフォーマンスに優れているのが『DAZN(ダゾーン)』です。
2年程『DAZN』を利用して感じたことやメリット・デメリットなどについて書いてみたいと思います。
DAZNの概要と加入・解約方法
概要
『DAZN(ダゾーン)』はイギリスに本社を置く国際スポーツメディア企業「パフォーム・グループ」が提供しているスポーツ専門の有料映像配信サービス。
2020年時点で、プロ野球やサッカー、バスケ、テニスなど、130以上のスポーツコンテンツ、年間10000試合以上をワンパッケージで見ることができます。
これだけのコンテンツを視聴できて、『DAZN』の利用料金は月額1925円(税込)と、他の有料スポーツ配信サービスに比べてずば抜けて高いコストパフォーマンスが最大の魅力です。
※『DAZN』と『DAZN for docomo』で見られるコンテンツなどに違いはありません。
- 【月間プラン】
旧)月間プラン1925円(税込)→新)月間プラン3000円(税込) - 【年間プラン(一括払い)】
旧)年間プラン19250円(税込)→新)年間プラン27000円(税込)
※Apple(App内課金)の場合:旧)19400円(税込)→新)27800円(税込) - 【年間プラン(月々払い)】※新プラン
総額:31200円(税込)
※契約は年間、支払いは月額2600円の分割支払い(12回)
★2023年2月14日より料金のさらなる値上げが決定しました。
「DAZN for docomo」についても同日より値上げ。ただし、2022年4月17日までに契約を行っている人は、2020年の改定価格の1925円で引き続き利用可能。(※一度解約して再加入する場合は新価格となるので注意が必要)
- 【月間プラン】
旧)月間プラン3000円(税込)→新)月間プラン3700円(税込) - 【年間プラン(一括払い)】
旧)年間プラン27000円(税込)→新)年間プラン30000円(税込) - 【年間プラン(月々払い)】
旧)月額2600円/年間総額31200円(税込)→新)月額3000円/年間総額36000円(税込)
加入方法
加入方法は、『DAZN』、『DAZN for docomo』どちらも全然難しくありません。
特に通常の『DAZN』はとても簡単で、公式サイトにある「まずは、1ヵ月お試し¥0」と書いてあるバナーを押して必要情報入力画面に進めば直感的に分かると思います。2022年2月をもってお試し視聴は終了。
ドコモの『DAZN for docomo』はdアカウントを入力してログインすれば申込ページに入れるのでそこで必要情報を入力すれば大丈夫。
私はドコモショップさんに全部やってもらったので、いろいろ分からない人はドコモショップさんに行って丸投げした方がスムーズかもしれませんね。(追記…ドコモショップは予約制になったので昔のように対応してくれないかもしれません)
決済方法は通常の『DAZN』なら「国内発行のクレジットカード、デビットカード」「PayPal」「DAZNプリペイドカード」「DAZNチケット」などが、『DAZN for docomo』はドコモユーザーならドコモキャリア決済も可能です。
退会(解約)・一時停止
私は、野球だけでなく他のスポーツもよく見るので退会(解約)や一時停止を考えたことはありませんが、野球だけ、サッカーだけというように決まったスポーツしか見ない場合は、早めの退会か一時停止をおすすめします。

プロ野球(NPB)はカープを除く11球団の主催試合が視聴可能
ドコモのスマホ機種変更時に加入し、今では私にとってなくてはならない『DAZN』。
私が主に見ているスポーツは「プロ野球(NPB)」で、次に見ているのが「欧州サッカー」と「MLB」、あとは暇なときにバスケやテニスなどといった感じ。
2021シーズンのプロ野球は昨年と同じく「パ・リーグ全球団の公式戦主催全試合およびオープン戦の一部、セ・リーグはカープを除く5球団の公式戦主催全試合(中日の一部主催試合を除く)と当該5球団のオープン戦の一部」を見ることができます。
日本シリーズやオールスター戦は視聴できませんが、NPBとMLBを合わせて年間1450以上の試合を放送・中継してくれる予定です。(2020年度はクライマックスシリーズも視聴できました)
DAZNをテレビで見る
『DAZN』は「マルチデバイス対応」なので、スマホだけではなくパソコンやタブレット、テレビで映像を楽しむことが可能。
これは利用料金の安さと並んで私が『DAZN』を気に入っている大きな要因のひとつです。
私と同じようにスマホの小さな画面ではあまりスポーツを見る気がしない人は多いと思いますが、そんな人に一押しなのが「テレビの大画面でDAZNを見ること」。
現在『DAZN』をテレビで見るには以下のような方法があります。
DAZNをテレビで見る方法
- Amazon Fire TV
- Google Chromecast
- Apple TV
- Air Stick
- Android TV
- ひかりTV
- スマートテレビ
- ドコモテレビターミナル
- playStation 3&4
- Xbox One(S、X含む)
- スマホやパソコンとテレビをHDMIケーブルで繋ぐ
「Amazon Fire TV」の概要とつなぎ方
このなかで私がおすすめするのは「Amazon Fire TV」という機器を使うこと。
と、いうよりほかの方法を試したことがありません。ドコモの店員さんが教えてくれたのが「Amazon Fire TV」だったので。
「Google Chromecast」「スマートテレビ」「据置ゲーム機」、それぞれに長所や短所があると思いますが、今回は使い慣れた「Fire TV」を利用してのテレビ視聴についてのみ書かせてもらいます。
「Fire TV」は通販・インターネットサービスで知らない人がいないくらいの有名企業「Amazon(アマゾン)」が販売している、HDMI端子に対応したテレビに挿すだけで簡単に映画やビデオをテレビの大画面で楽しむことができる機器です。
セットアップはとても簡単で、上の図のように「Fire TV」とテレビを接続してインターネットに接続するだけ。
初回起動時に自動で接続先を探してくれるので、パソコンとかと同じ感じでネットワークパスワード(ルーターに書いてあるやつ)を入力すればつながります。
Amazonのサイトに「Fire TV」の準備やセットアップ方法を説明した動画もあるので、セットアップにつまずいた人はそちらを見ると分かりやすいかもしれません。
そのほかにも、Amazonの「Fire TVシリーズヘルプ」はかなり充実しているので、ヘルプを見れば大抵のことは解決できると思います。
セットアップが終わったらアプリの中から「DAZNアプリ」を選びインストールします。
「DAZNアプリ」をインストールできたらアプリを開き、サインイン画面で必要情報を入力することで視聴可能になります。
ただし、『DAZN for docomo』はテレビだけではサインインできず、パソコンやタブレット、スマホなどで「http://www.dazn.com/tv」のサイトにアクセスし、テレビに表示された”シリアルコード”を入力する必要があります。
私もここで少し手間取ったんですけど、ポイントは「http://www.dazn.com/tv」にきちんとアクセスすることですね。DAZN内の違うURLにアクセスすることが手間取る原因だと思います…。
「Amazon Fire TV」の種類と特徴
では次に「Fire TV」の種類と特徴について簡単に説明します。
2019年3月時点で販売されている「Fire TV」は2種類。一番左の旧タイプは販売終了になりました。
真ん中が「Fire TV Stick – Alexa対応音声認識リモコン(第2世代)付属」、右が「Fire TV Stick 4K – Alexa対応音声認識リモコン(第2世代)付属」となっています。※2021年から第3世代リモコンも登場。
真ん中と右の違いは本体の性能です。
右の「Fire TV Stick 4K」は 4Kに対応かつ真ん中の「Fire TV Stick」よりも再生も滑らかでサクサク動きます。
「4K搭載でさらにパワフルに」
人気のFire TV Stick(第2世代)よりさらにパワフルになったFire TV Stick 4Kは、映画やTV番組の再生もサクサク滑らか、鮮明な色相とくっきりとしたコントラストの映像美を楽しめます。
「とまらない美しさ」
新しいFire TV Stick 4Kは、4K Ultra HDコンテンツを最大60fpsまで対応の臨場感あふれる映像でお楽しみいただけます。 Dolby VisionとHDRの鮮明な色彩で美しい映像体験をご提供します。
旧タイプの「Fire TV Stick」を今も使っていますが、もし壊れたら次は高性能の「Fire TV Stick 4K」にしようかなと思っています。4Kテレビは持ってないけど…
追記…「Fire TV Stick 4K」に買い替えました。すごく快適です!

映像のクルクル・カクカク対策
『DAZN』を利用し始めた頃、テレビでプロ野球を見ていると映像が頻繁に止まってクルクル状態が続いたり、やっと動き出してもカクカクしたりでストレスが溜まることがよくありました。
『DAZN』の配信が当時は安定していなかったことも理由だと思いますが、私の場合安めのルーター(5000円くらいのやつ)を使っていたことが大きな要因だったと思います。
パソコン周辺機器についてはあまり詳しくないので上手く説明できませんが、家電屋さんから聞いた話では「高速で安定性が高く複数端末が接続しても速度が落ちにくい製品」がいいとのこと。
で、おすすめされた中で安めだったのが「NEC Aterm WG2600HP2」というルーター。今は後継機の「NEC Aterm WG2600HP3」というのも販売されているみたい。
ルーターを変えてからかなり映像が安定したし、ネットでいろいろ見る時も速くなったと思います。時々夜中に数分間ネットが途切れたりするけど…
ルーターのメーカーさんはNECの他にも「バッファロー」とか「アイ・オー・データ」とかいろいろあるので探してみてくださいね。私は値段と日本製で堅そうなイメージのNECにしました!
そのほかの対策としては、性能の高い「Fire TV Stick 4K」を使ったり、「Amazon イーサネットアダプタ」という機器を使って有線で「Fire TV」を利用するとかなり改善するみたいです。
「イーサネットアダプタ」は2000円以下でかなり効果があるみたいなので一度試してみたいなと思ってはいるものの有線のコードが見えるのが嫌だなと思って現在考え中です…。
DAZNをタブレットで見る
次はテレビと同じくらい重宝している「タブレット」について。
『DAZN』は前述のとおり「マルチデバイス対応」なので、「Amazon Fire タブレット」や「Android タブレット」「ipad」などでも視聴することができます。
「Amazon Fire タブレット」はコスパが良い
これらのタブレットの中で一番お買い得なのはやぱり「Amazon Fire タブレット」。
2019年2月時点で販売されているのはディスプレイサイズや性能が異なる3種類で、私は今8と10の2つを持っていますが、どちらも使いやすくて気に入っています。
「Fire HD 8」と「Fire HD 10」の大きさの違いはこれくらい。「Fire HD 10」の方がかなり大きく画質も良いです。
ただ、持ち運びなどの便利さは「Fire HD 8」の方が上なので、どちらが優秀かは甲乙付け難い…。
そのほか、「Fire HD 10」は”Bluetoothキーボード”と組み合わせればノートパソコンとまではいかなくても、Office系アプリで文書を作成したりブログを書いたりするくらいなら十分使えます。
「Amazon Fire タブレット」はOSが「Fire OS」であることから、できないことも多いですが、『DAZN』を見ることには全く問題がないので、コスパを考えてもかなりおすすめのタブレットだと思います。
DAZNのメリット
圧倒的なコストパフォーマンス
最大の魅力はやっぱりコスパの良さですね。
映像の質や細かなサービスの違いはあれど、他のサービスなら月額4000円くらいするところもあるなかで、月額1925円(税込)というのは魅力的。※上述のとおり値上げが決定したためお得感はかなり薄れました。
私のように野球だけでなく他のスポーツも好きな方には特におすすめです。
- 【月間プラン】
旧)月間プラン1925円(税込)→新)月間プラン3000円(税込) - 【年間プラン(一括払い)】
旧)年間プラン19250円(税込)→新)年間プラン27000円(税込)
※Apple(App内課金)の場合:旧)19400円(税込)→新)27800円(税込) - 【年間プラン(月々払い)】※新プラン
総額:31200円(税込)
※契約は年間、支払いは月額2600円の分割支払い(12回)
★2023年2月14日より料金のさらなる値上げが決定しました。
「DAZN for docomo」についても同日より値上げ。ただし、2022年4月17日までに契約を行っている人は、2020年の改定価格の1925円で引き続き利用可能。(※一度解約して再加入する場合は新価格となるので注意が必要)
- 【月間プラン】
旧)月間プラン3000円(税込)→新)月間プラン3700円(税込) - 【年間プラン(一括払い)】
旧)年間プラン27000円(税込)→新)年間プラン30000円(税込) - 【年間プラン(月々払い)】
旧)月額2600円/年間総額31200円(税込)→新)月額3000円/年間総額36000円(税込)
マルチデバイス対応
コスパの良さと同じくらい魅力的なのが「マルチデバイス対応」です。
スマホ・タブレット・パソコン・テレビと、多くのデバイスで『DAZN』を楽しめるのは本当にありがたい。
最大6デバイスまで登録可能で2デバイスで同時視聴できるというところも重宝しています。
私はよくジャイアンツとホークスの試合を同時に見てます。
その時の状況に合わせて最適なデバイスで試合を見られるというのは快適ですよ。
DAZN独自の企画・CMの少なさ
DAZNが独自で各プロ野球チームの戦力分析を行ったり、CSの勝者予想などの野球を楽しむための企画を放送してくれます。
シーズンオフにも少ないながらもシーズンの振り返りなどの特集を組むことも。



そして、有料放送だけあってCMが無いというのが本当に快適ですね。(スポーツの放送予定などは流れます)
私は試合の合間に流れる健康食品とかのCMが本当に嫌いなんで…。追記…2020年に入ってからCMが増えてきました…テレビ化するのは本当にやめてほしいです。
イニング間の選手の様子などが見えることもあるのでそれも結構嬉しいです。
早戻しや見逃し配信機能
『DAZN』は通常のテレビ放送なら録画しないとできない早戻しなんかもリアルタイムでできます。
これはとてもありがたい機能で、ストライクゾーンの確認やファインプレー、選手たちの熱いシーンなどを1試合で何度も早戻しして見ることもあります。
それから、便利な「見逃し配信機能」も素晴らしい。
リアルタイムで見られなくても過去30日間(フルタイム視聴は1週間?)の試合があとからゆっくり視聴できます。
DAZNのデメリット
12球団の全試合が見られない
2021シーズンのDAZN野球中継
パ・リーグ全球団の公式戦主催全試合およびオープン戦の一部、セ・リーグはカープを除く5球団の公式戦主催全試合(中日の一部主催試合を除く)と当該5球団のオープン戦の一部
デメリットで一番大きいのはやっぱりこれ。
現状、DAZNだけではプロ野球12球団の全試合を見ることができません…。
パ・リーグは全球団が足並みを揃えてくれてるんですが、セ・リーグはなかなか難しいですね。
2022シーズンはカープも再び加入してセ・パ12球団の全試合を放送してくれますように…。
野球よりサッカー重視?
『DAZN』は野球に比べてサッカーに力を入れているのでしょうか。
独自企画の質や数、『DAZN』からの情報発信にはかなり差があると思います。
『DAZN』を運営しているパフォーム・グループは元々スポーツの試合内容や勝ち負けを”賭け”にするブックメーカーで急成長した企業。
世界中で人気があるサッカーは”賭け”の対象として最適ですが、野球は現状限られた国でしか人気がないので”賭け”の対象としては不適なのが影響しているのかもしれません。
今オフに放送された野球の独自企画もサッカーに比べると随分少なかったのでもう少し野球関連も充実させてもらえると嬉しいですね。
映像の不安定さ
最近になってかなり改善されましたが、それでも地上波やBSのテレビ放送に比べると『DAZN』の映像は不安定だと思います。
ネット環境をしっかり整えて、無線を有線に変更したりすればより快適に視聴できるかもしれませんね。
映像の美しさや遅延
これは上の映像の不安定さにも通じることですが、地上波やBSのテレビ放送に比べると少し映像が荒いです。
※通常のテレビ配信に比べると映像は荒いけど、ネット配信サービスの中では普通くらいです。

それと映像の遅延が気になる人もいるかも。

ジャイアンツライブストリーム(GLS)とDAZNの映像遅延比較。阪神戦はすごく遅い。
私はあまり気にしないですが、LIVEに比べると打者1~2人分くらい遅れて視聴している感覚です。
特に阪神戦の遅延は酷くて、他のネット配信に比べてもかなり遅れています。権利の関係なんでしょうか。
プレーを即座にツイートしたい人やネットで実況しているような人には向いていないかもしれませんね。
さいごに
かなり長くなってしまいましたが、プロ野球を視聴できる有料スポーツ放送の中でも破格のコスパを誇る『DAZN』についていろいろと書かせてもらいました。
良いところも悪いところも好き放題書きましたが、総合的に考えるとやはり現状の有料スポーツ放送の中ではおすすめできるサービスだと思います。ジャイアンツファンならGLSもおすすめ!

ここからさらに、パ・リーグTVのようにまとめ動画を作ったり、シーズン終了後には珍プレー好プレー集などを作ってくれれば最高なのですが…この料金なら現状でも文句は言えないですね。
今まで有料スポーツ放送に加入したことがないという人にも試しやすいサービスなので是非試してみてください。
コメント