高橋優貴の躍進の原動力と魔球「スクリューボール」の握りや弱点

先日行われた2年ぶりのプロ野球オールスターゲームは、両リーグの接戦と原監督と工藤監督の采配で盛り上がりました。

ジャイアンツの選手たちは、ウィーラーが4-3、坂本が5-2、そして岡本さんは5-1の1盗塁(笑)と打撃陣が奮起!この勢いをリーグ後半戦を戦うチームにしっかり還元してほしいですね。

高橋優貴の躍進の秘密と魔球「スクリューボール」の握り

さて、今回は前半15試合に登板して9勝3敗防御率2.51という好成績を残し、オールスターにも選ばれた高橋優貴の躍進の秘密や彼の持ち球「スクリューボール」について書いてみたいと思います。

気持ちの変化が躍進の原動力

高橋優貴は、今年はシーズン前から良い球を投げていたので多くのファンに期待されており、個人的にもローテーションを勝ち取ってもらいたい投手の筆頭でした。

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今季の躍進の原動力は、技術的なものはもちろん、"気持ち"の問題も大きいそうです。

高橋は、自分が活躍できなかったときに、同期が一軍のマウンドに立っているのを見て、絶対に負けたくないと思ったと言います。

また、オープン戦で原監督から「気持ちが見えない」と言われたことで、自分の投球に意思を持つ必要があると気づきました。「ここは絶対に抑える!」という気持ちを常に持ち、自分のボールを投げることが大事だと思ったそうです。

ボールに「勝ちたい」という思いを込める的なことは、漫画やアニメの世界ではよく聞きますが、高橋は現実世界でも多少なりとも効果はあると言っていました。

高橋の素晴らしい得点圏被打率(規定投球回数到達者中2位の.111)の秘密は、こういう気持ちの部分にあるのかもしれません。

魔球「スクリューボール」の握りと弱点

高橋は驚異的な低被打率(.081)を誇る魔球「スクリューボール」を投げることで知られています。

このボールは、ボールの対角の縫い目に中指の外側と薬指の内側をかけて、中指と薬指でボールを挟んで投げるという難解な握り方・投げ方をします。

フォークボールは人差し指と中指で挟んで投げますが、それを中指と薬指でやる感じですね。

投げる際に意識していることは、「ストレートを投げるときと同じくらいしっかり腕を振ること」だそうです。

高橋優貴スクリュー 握り

高橋優貴スクリュー 握り2

中指と薬指の柔らかさが尋常じゃない…。

スクリューを投げるためには、中指と薬指でボールをしっかり挟める高い柔軟性が必要みたいですね。

高橋はしっかり握れるようになるまで、左手でボールを挟んだまま授業を受けていたそうです。

いろいろな人からスクリューボールの握り方を聞かれるそうですが、「まず持てる人はいない」「自分以外でこの握り方ができるのは、このボールを教わった高校の先輩だけ」と言っていました。

まさに魔球ですね!

しかも、変化球というのは握りが分かっても、皆が同じように投げられるわけではありません。

握りよりも、ボールのどの部分にどのくらいの力(プレッシャー)がかかっているかの方が大事だったりします。

高橋優貴スクリューリリースの瞬間

落ち幅や変化を自分でコントロールすることが難しい

スクリューボールは適切なカウントで、ある程度狙ったコースに投げられれば高確率で打者を打ち取ることができる魔球です。しかし、もちろん弱点もあります。

それは「コントロール(制球)」です。

高橋はインタビューで「落ち幅や変化を自分でコントロールすることが難しい」と語っていました。

まぁ、こんな難解な握りと繊細なリリースなので仕方ないですね…。

まとめ

高橋優貴は、今シーズン前半15試合で9勝3敗防御率2.51という素晴らしい成績を残しました。

彼の躍進の原動力は、ライバルたちに負けたくないという競争心やボールに「勝ちたい」という思いを込めて投げるという気持ちの変化でした。

彼を支える魔球「スクリューボール」は、中指と薬指でボールを挟んで投げるという難解な握りと繊細なリリースが必要な難しい変化球です。

習得には高い柔軟性と地道な練習が必要ですが、左腕で決め球が欲しいと思っている人はぜひチャレンジしてみてください!

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