14日のヤクルト戦をもってリーグ前半戦の戦いを終えたジャイアンツ。
東京オリンピックの開催に伴い7月19日から8月12日まではシーズンを中断することとなります。
最後のヤクルトとの2連戦で合計25点取られた投手陣はこの長い休みの間にしっかり調整してほしいですね。
バントや敬遠も出た真剣勝負のオールスターゲーム
さて、先日行われた2年ぶりの【プロ野球オールスターゲーム】ですが、久しぶりに素直に面白いといえるオールスターでした!
1戦目は5-4でセ・リーグの勝ち、2戦目は4-3でパ・リーグの勝ちと接戦だったこともありますが、30年ぶりの送りバントや23年ぶりの敬遠が出るなど、お祭りのなかにも真剣勝負の様相があって楽しかったです。
選手だけじゃなく、原監督と工藤監督という二人の名将の個性もしっかり出た試合でした。
ジャイアンツの選手たちもまずまずの活躍
そして、いつもはオールスターであまり目立たないジャイアンツの選手たちも今回はまずまずの活躍。
ウィーラーは4-3で坂本は5-2、岡本さんは5-1とバットは湿りがちだったものの、なんと盗塁1を記録!
球宴通算12打席目にしての初ヒットで出塁すると、素晴らしいスタートとスピードの落ちない伸びるようなスライディングで見事盗塁成功。シーズン中の勝負所でもあまり見せないどや顔には思わず笑ってしまいました(笑)
オールスターに出場したジャイアンツ打撃陣は大活躍でしたね。
投手陣は、1戦目の先発で登場した高橋が2回2失点、同じく1戦目に投げた戸郷が1回1失点、2戦目に投げたビエイラと高梨はともに無失点という内容。
高橋と戸郷はオールスター初出場でやや緊張気味でしたが良いボールも悪いボールもあった感じ、ビエイラと高梨はしっかりリリーフの仕事をしてくれました。
シーズン前半戦大活躍の高橋優貴、原動力は「気持ち」の部分
リーグ後半戦の注目選手は前半戦で15試合に登板し9勝3敗防御率2.51という好成績を残した高橋優貴。
今年はシーズン前のキャンプやオープン戦のときから良い球を投げていたので多くのファンに期待されてのスタートとなり、個人的にもローテを勝ち取ってもらいたい投手の筆頭でした。

今季の躍進の原動力は技術的なものは当然として気持ちの問題も結構大きいようです。
まずは自分が活躍できなかったときに戸郷や直江、横川といった同期が一軍のマウンドに立って投げているのを見たこと。同期には負けたくないという気持ちになったみたいですね。
そしてオープン戦で原監督から「気持ちが見えない」という話をされたこと。その後自分で実際に映像を見るとそう思われても仕方ない部分があったのでもっと変えないとと思ったそう。
それから「ここは絶対に抑える!」という気持ちを常に強く持ち、自分の意思のあるボールを投げようと決めたようです。
ボールに勝ちたいという思いを乗り移らせるということは漫画でもあるけど現実世界でも多少なりとも効果はありえる的なことを言っていました。
規定投球回数到達者のなかで2位の.111という素晴らしい得点圏被打率の秘密はこういう気持ちの部分が大きいのかもしれませんね。
練習必須!魔球「スクリューボール」の握り
そして、オールスター登板時にテロップで紹介されていた高橋の【俺のここを見ろ!】は「スクリューで三振を取りたい」でした。
驚異的な低被打率を誇る高橋の魔球「スクリューボール」。
以前DAZNの特集で高橋のスクリューの握りについての回がありました。
基本的な握りはボールの対角の縫い目に中指の外側と薬指の内側をかける形。
フォークは人差し指と中指で挟んで投げますが、それを中指と薬指でやる感じでしょうか?
中指と薬指の柔らかさが尋常じゃない…。
私も試しにテニスボールでやってみたけど全然無理でした。
高橋曰く、スクリューの握りをよく聞かれるがまず持てる人はいないとのこと。このボールを教わった高校の先輩だけだそうです。まさに魔球!
以前はスクリューの制球がもう少し良ければ…という感じの試合感想をよく書いてたんですが、この難解な握りと繊細なリリースを知ってしまってからはまぁしょうがないと思うようになりました(笑)
落ち幅や変化を自分でコントロールすることは難しいみたいですが、ストレートと同じくらいしっかり腕を振ることを意識してるんだそう。
この魔球スクリューを投げるためには大前提として中指と薬指でボールをしっかり挟めるようになる必要があります。高橋は左手でボールを挟んだまま授業を受けていたと言っていました。
左腕で高橋のようなスクリューを投げたい人はぜひ練習してみてください!
今回は楽しかったオールスターゲームと前半戦MVP級の大活躍をした高橋について書いてみました。
リーグ戦は1か月ほどお休みになりますが、21日には全軍混合の紅白戦「リアルジャイアンツカップ」があったり、27日からはエキシビジョンマッチがあったり(巨人は31日のオリックス戦から)と野球の時間は終わりません!
さらに28日からはいよいよオリンピックの野球競技がスタート。
国や地方公共団体、そしてIOCやJOCの対応には腹立たしい気持ちでいっぱいですが、選手たちは全力で金メダルを目指して頑張ってくれると思うのでしっかり応援したいと思います。

コメント