セ・リーグ初「タイトルパートナー」とは?協賛社は株式会社JERA

2019年11月11日、【セントラル・リーグ公式戦 タイトルパートナーに「株式会社JERA」が決定】というニュースが流れました。

 セントラル野球連盟全6球団は、「セントラル・リーグ公式戦」のタイトルパートナーとしての特別協賛社に、株式会社JERAが決まりましたことをご案内いたします。株式会社JERAは、東京電力株式会社と中部電力株式会社が2015年に設立したエネルギー事業会社です。

 今回、伝統あるセントラル・リーグ公式戦に初めてのタイトルパートナーが決定したことで、セントラル野球連盟は、プロ野球の永続的な発展を目指し、なお一層の努力をしてまいる所存です。

セントラル・リーグ公式戦 タイトルパートナーに株式会社JERAが決定

サッカーなど、他のスポーツでは割と聞く「タイトルパートナー」という言葉。

セ・リーグ公式戦で初めてのタイトルパートナーが決定したとのことなので、その意味やパートナー企業などについて少し調べてみました。



タイトルパートナーとは?

タイトルパートナーは受援者にスポンサー料を支払う代わりに、そのスポーツの公式戦などの名称に望む言葉を入れることができます(冠スポンサー)。

リーグの運営には多額の費用がかかるため、放映権料などと並んで貴重な収入源として多くのスポーツで採用されています。

例えば、Jリーグは2015年から明治安田生命保険相互会社とタイトルスポンサー契約を締結し「明治安田生命J1リーグ」という名称に。

海外でもメッシのいるバルセロナが所属しているリーガ・エスパニョーラ(スペインではラ・リーガと呼ぶ)のプリメーラ・ディビジオン(1部リーグ)は、2016年からスペイン最大の商業銀行グループ・サンタンデール銀行と契約し「ラ・リーガ・サンタンデール」という名称になっています。

その他、日本の卓球リーグであるTリーグも家電量販店のノジマと契約し「ノジマTリーグ」となっています。

日本のプロ野球でもパ・リーグは2018年から総合人材サービス・パーソルホールディングス株式会社とオフィシャルスポンサー契約を締結し、6球団公式戦での冠協賛試合(パーソルDAY)、パ・リーグTV(パーソル パ・リーグTV)、クライマックスシリーズ パの冠協賛(パーソル クライマックスシリーズ パ)などを展開中。

ということで、2020シーズンのセ・リーグは「JERA セントラル・リーグ」とかの名称になるんでしょうか。



株式会社JERA

jeraエネルギーを新しい時代へ

あまり聞いたことがない名前の会社ですが、どうやらこの「株式会社JERA(ジェラ)」という会社は東京電力(東京電力フュエル&パワー株式会社)と中部電力が50%ずつ出資したエネルギー事業の合弁会社のようですね。

社名の由来は【日本(JAPAN)のエネルギー(ENERGY)を新しい時代(ERA)へ】とのことです。

2015年4月の設立当初は資本金4.8億円で人員は約50人でしたが、2019年時点で資本金50億、従業員数4500人、総資産4兆円という超巨大企業に成長。現在は世界最大級のエネルギー会社のひとつになっています。

2019年度第2四半期の財務諸表を見ると売上高は1兆6000億円超、売上総利益も1600億円超となっていました。

今回JERAがセ・リーグに払う協賛費用は非公表ですが、推定では年間数十億円規模とも言われており、3年契約で100億円を超える可能性もあるようです。でも何の問題もなさそうですね(笑)

元々、東電と中電が燃料上流(探鉱や開発、生産段階)・調達から発電までのサプライチェーン全体を統合するために設立したようなので、東電と中電の国内火力発電事業が承継されればこれくらいの規模になるのでしょう。現在の総発電容量は6700万キロワットで国内火力全体の約半分を占めています。

ただ、火力発電は地球温暖化につながるとされている二酸化炭素の排出量が多く、特に石炭火力発電への批判は世界的に高まっています。

JERAもそのあたりを考慮し、洋上風力発電への参入など再生可能エネルギーに注力していくようですが、まだまだ課題がいっぱいの様子。

それに世界の投資家(特に欧米)は環境や社会、企業統治に配慮している企業を重視して投資を行う傾向(ESG投資)にあるので、将来的に株式上場も選択肢として見ているJERAはその部分にも気を使う必要がありそうです。

ESG投資

環境(Environment)や社会(Social)、企業統治(Governance)に配慮している企業を重視して行う投資のことで、ESG評価が高い企業は事業の社会的意義や成長の持続性など優れた企業特性を持つと言われています。

  • 環境…環境に配慮(二酸化炭素の排出量が多くないか、環境汚染をしていないか、再生可能エネルギーを使っているかなど)
  • 社会…社会に貢献(地域活動への貢献、労働環境の改善、女性活躍の推進など)
  • 企業統治…収益を上げつつ、不祥事を防ぐ経営

ESG投資とは?|大和証券HP

JERAはそのESGを強く意識して今回、日本で最も人気があるスポーツのひとつであるプロ野球に協賛し、企業価値を高めようとしているのかもしれませんね。

JERAの社長小野田聡さんは会見で「親会社である中部電力や東京電力の認知度は95%程度といわれる中で、JERAは約6%」「報道機関にニュースにしてもらっても、JERA自体の認知度が低いため、スキップされてしまう」など、認知度を向上させるのが大きな目的と語っていました。


今回はセ・リーグが初めて募集した「タイトルスポンサー」やその特別協賛社である「株式会社JERA」について簡単に調べてみました。

公式タイトルやロゴ、具体的にどのような形で連携していくのかなどはまだ発表されていませんが、「お金と名前」というドライな関係ではなく、明治安田生命とJリーグのように大小多くの取り組みを行って、野球が好きになる人をたくさん増やしてもらいたいですね。

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