ゴールデンウィーク序盤はなんとか勝ち星を増やしていたジャイアンツですが、最後に最下位中日に3連敗を喫してしまいました…。
そんなひどいチーム状況の中、今日からリーグ首位をキープしている好調DeNAと対決です。
サイ・ヤング賞獲得、メジャー屈指の右腕トレバー・バウアー
しかも相手の先発は…
2020年にサイ・ヤング賞も獲得したメジャー屈指の右腕トレバー・バウアー。
まだまだメジャーの第一線で大活躍できる実力がありながら、いろいろあって今年からDeNAに加入しました。
バウアーはYouTube活動にも非常に熱心で、日本行きが決まってからは日本人向けに自動翻訳を利用した個性豊かな動画をアップしてくれているのですが、これが凄く面白い!
さすがはUCLA卒と思わせる論理的な野球話やウィットに富んだ日本文化の紹介など、面白くてためになる話がいっぱいで、毎回更新を楽しみにしています。
ジャイアンツがバウアーから7点を取って大勝!
しかし、今日はジャイアンツ相手に登板するわけなので、このおもしろYoutuber兼投手は敵です。
最速160キロ近い速球を持ちながら多彩な変化球も操るバケモノみたいな投手相手に大量得点は望めそうもないから、なんとか球数を投げさせてリリーフから点を取りたいなんて思っていたのですが…
なんとバウアー相手に6回11安打(3本塁打)で7得点!
当初の予想以上にジャイアンツ打線が打ちまくりました。
手元でグッと伸びるストレートや打者視点だとボールが消えるんじゃないかと思うくらいキレがあって変化量も多いスライダー(スイーパー)など、バウアーはとんでもないボールを随所で投げていましたが、日本野球やマウンドへの適応、球種選択、メンタル面などの要因が大きく影響したのかなと感じました。
バウアーはファーストへのベースカバーが遅れたり勝負球を投げる時にクイックが遅くなったりと、日本の投手なら基本的にできている細かい部分ができてませんでしたね。
あと、二軍戦でもそうだったけどまだ日本のマウンドに十分に適応できていないのかも?特に今日の球場はマウンドが低くて柔らかそうだった
球種選択に関しては、ストレートやスライダーは凄く良さそうに見えたのに多くの球種をバランス良く投げるのを重視したのか、それらのボールの比率をあげなかったのが気になりました。
多分捕手の伊藤光は調子の良いストレートやスライダーをもっと使いたかったんじゃないでしょうか。
だけどメジャーでは投手が配球を決めるケースが多いんですよね。
特にバウアーはその傾向が強そう。首をしきりに振って自分の投げたいボールを投げていた感じでした。
前回のカープ戦で球種が偏っていたことを結構気にしていたので、たとえ良いボールでもあまり偏らせたくなかったのかもしれませんね。
もしバウアーが伊藤のリード通りに投げていたら今日のようには打てなかったでしょう。
バウアーのスプリットチェンジを左打者が捉える
以上のように、マウンドは合わず、足でかき回され、自分や仲間のまずい守備もあり、捕手となかなかサインが合わない、しかも頑張って練習したバントも失敗…などなど、結構フラストレーションがたまっていたように見えました。
バウアーのメンタル面は最悪だったはず。
これではさすがのサイ・ヤング賞投手でも本来の実力を発揮できるはずもなく。
そこにジャイアンツ打撃陣の特に左打者たちがしっかり付け込めたのかなと思います。
今日の試合を見た限りでは、バウアーの左打者に対する攻めはアウトコースのストレートとインコースを抉るカットorスライダー、そしてアウトコース低めへのスプリットチェンジが基本。
ストレートは球威も伸びもあって岡本さんクラスのパワーがないと飛ばすのは簡単ではなく、インコースの曲がり球も見逃してボールになるのを願う方がマシなレベルにキレは良さそうでした。
なら狙うのはスプリットチェンジ。
このスプリットチェンジはメジャー時代でも空振り率が20%を超え対左打者の被OPSも低い優れたボールでした。低めに決められていたら打つのはかなり難しかったはず。
しかし、今日はこのボールがことごとく高めに浮いてました。
6回の大城のホームランも、
同じく6回の門脇のホームランも両方とも高めに浮いたスプリットチェンジを完璧に捉えた当たり。
二人ともお見事でした。
ルーキー門脇誠、プロ初ホームラン!
特に門脇はこのホームランで猛打賞!
プロ初ホームランがサイ・ヤング賞投手バウアーなんて…多くのプロ野球選手が羨む輝かしいキャリアの一歩目ですね。
門脇は春季キャンプでは強い打球をガンガン打ってて守備範囲の広い守備以上に打撃を評価されていたのですが、シーズンが始まると当てるだけの弱々しいバッティングになっていたので、個人的には一軍で活躍するのは正直難しいんじゃないかと思っていました。
でも、今日はインコースのボールを強く引っ張ってたし、3打席目のホームランは完璧。フォロースルーも力強かった。
打球速度の速い強い打球が持ち味の選手なのでこれからも力強い打撃を期待しています。
プロ初ホームラン、初猛打賞、初盗塁、たくさんの「初」おめでとう!
“サードの守備に難あり”の岡本さんをファーストに移し、この活躍を予想していたように門脇を使った首脳陣の判断も良かったと思います。
こんな感じで、門脇らの大活躍や僥倖もあってサイ・ヤング賞獲得投手バウアーを攻略。
頭の良い投手なので次回からはきっちり修正してくるだろうから、こんな炎上劇はもうないと思いますが、日本野球は手強いというのをジャイアンツが示せたことは素直にうれしいですね。
チーム状況的には戸郷が143球投げないといけない投手陣を中心に苦しいのは変わりませんが、中日に3タテされた悪い流れはとりあえず断ち切れたのではないかと思います。
まだまだシーズンはここから。まずは11日の試合にしっかり勝ちたいところです。
コメント
minamiさん、こんちは(^^)/
バウアーのデビューとなったカープ戦では切れの良いカーブが印象的で、低めのスライダーやスプリットチェンジも含めてコントロールの良い印象でした。
カープ側からしてみると初ものでハマスタ、審判までも巻き込んで全ての条件がバウアーを後押ししているかのようだったのでかませ犬みたいになってしまいましたが、全盛期の菅野智之みたくどうにもならない感じなのピッチャーではなさそうです。
カープの現在地は3位ですが3位以下はどんぐりの背比べ状態なので、とにかく2強との距離を縮めるべくヤクルト・巨人・中日にはカープ戦以外で頑張ってもらいたいです。
それぞれのファンも下位チームには連勝して、でもDeNAと阪神のときは他チーム頑張ってねと願っていると思いますが。
玉幸さん、コメントありがとうございます。
確かに全盛期の菅野は一流メジャーリーガーと肩を並べても遜色ない投球をしてたと思います!
ここ数年はそんな姿が見られていないのが辛いですが…(´;ω;`)
それにしても今年のジャイアンツはAクラスが遠いです。
ホーム戦であんまり貯金作れてないんですよ。
カープは相変わらずホーム戦強いですね!