2023ジャイアンツ春季キャンプは沖縄・那覇での第4クールに突入し、今日はセルラースタジアムにて一軍選手たちによる紅白戦が行われました。
天気が良くていいですね!
沖縄はこの時期でも日中の気温が20度を超すこともあるみたいです。羨ましすぎる。
こんな最高の状況で行われた紅白戦。
試合はタイブレークの末に白組のナカジがワンアウト満塁から四球を選び、押し出しのサヨナラ勝利という結果に終わりました。
スコアボードだけなら面白みのなさそうな感じに見えるけど、随所に見せ場というか興味深いシーンがあって個人的には楽しい試合でした。
それでは、この試合で気になった選手を何人かピックアップして少し感想を書いてみたいと思います。
横川凱
まずは横川凱。
以前は、恵まれた身体に似つかわしくない140キロそこそこのストレートと平凡な変化球&コントロールというイメージを持っていましたが、今季はガラッと変わりましたね。
右手を大きく使って高めの位置から思いっきり投げ下ろす!
球速は140キロ後半出ていたし打者の反応を見ると体感速度もかなり速そうでした。
左投手でこれだけ高い位置から投げ下ろしてくるピッチャー(横川は190cm)は日本にはなかなかいないのでかなり打ちにくいんじゃないかな。
この高さから投げられるなら角度的に落ちるボールがかなり有効になると思うので是非とも習得してもらいたいところ。
実は、毎年「横川は良い」という声をいろいろな媒体で耳にしていたけど、個人的には全くそう感じてませんでした。横川ゴメン。
でも、この投球スタイルでそれなりに狙ったところに投げられるなら先発ローテに入る可能性は十分あると思います。
気になるのは、体への負担と再現性の担保あたりですね。
代木大和
次は代木大和。
前回も注目選手に挙げさせてもらいましたが、今日の投球もなかなかでした。
丸との対決はかなり見応えがありましたね。
外を上手く使って最後はインコースにズドン!
危機回避能力が高いのかもともと危険ゾーンに投げることが少ない投手ですが、しっかり狙ったところに投げられる点はかなり好印象でした。
あと、意外と球が速い。
今日も最速140キロ後半出てたけど、まだ19歳なのでもっと体ができてくれば安定して150キロ投げられるようになるかもしれません。
前回も少し触れましたが、野球脳が非常に高いので打者の反応を見ながら駆け引きできる点やメンタルがタフそうな点も彼の大きな武器。
あとは緩い球を効果的に使えるようになれば打者にとって相当手強い相手になるんじゃないかと思います。
堀岡隼人
三人目は堀岡隼人。
先頭の鈴木大和にヒットを打たれ、すぐに二盗・三盗を決められた時は何やってんだ?と思いましたが、後続を連続三振に切って取り事なきを得ました。
あれだけ簡単にモーションを盗まれるのは大問題だけど、投球に関しては素晴らしかったんじゃないでしょうか。
特に萩尾と山瀬の連続見逃し三振は思わず声が出てしまうほど。
この時期に150キロ中盤の球威も角度も絶妙のストレートをインコースに投げ込まれたらまず打てない!
あと、フォークを早いカウントから上手く使い、打者の頭にイメージを植えつけた小林の配球も見事でした。
この投球をシーズンを通して継続できるなら間違いなく勝ちパターンの一角を任せられると思うのですが、堀岡の課題は再現性の低さとメンタルなんですよね…。
状態が悪い時でもそれなりに抑えられるか、大事な場面で登板した時にしっかりストライクを取れるか、今季はそのあたりに注目したいと思います。
船迫大雅
四人目は船迫大雅。
船迫もナイスピッチングでした。
社卒の26歳ということで、1年目から即戦力としてバシバシ投げてくれなきゃ困ると思いながら見てるんですが思っていたよりずっと良い。
ストレートの球速も150キロくらい出てるし変化球の精度もなかなかのもの。
今日の試合で面白いと思ったのは右打者へのインスラです。
このシーンはインコース狙いが真ん中に入ってしまいましたが、打者は完全に仰け反ってます。
船迫がドラフトで指名されてから社会人時代の投球を見て私が一番気になったのはプレートの位置でした。
右のサイドスローで一塁側のプレートを踏んでいたので右打者の懐に食い込んでいくシュートもしくはシンカーに自信があるのかなと思っていたのですが、そういえばインスラもありましたね。
たしかにサイドスローなら三塁側からのインスラよりも一塁側の方が格段に自分の体に”抜けた”ストレートもしくはシュート系のボールが来るという恐怖感は強いはず。
そこからくいっと曲がってストライクゾーンに入ったら仰け反りながら見逃すのも無理はありません。
ただし、インスラは諸刃の剣ともいえるボール。
甘く入って真ん中付近にいけば打ちごろのボールになるので、狙ったところにしっかり投げ切る制球力や打者の選択肢から少しでも減らす配球が重要かと。
あとは左打者への対応ですね。
右のサイドスローは左打者に弱い投手が多いというのは周知の事実。
去年までホークスに所属していた秋吉のように打者の左右を苦にしないタイプならさらに評価が上がりそうです。
その他の投手陣もそれぞれ興味深いところがあったので細かく書きたかったのですが長くなるのでこれくらいに。
野手では丸がライトを無難にこなしていたことにホッとしました。
スライディングキャッチにフェンスにぶつかりながらのナイスキャッチとビッグプレーを連発。
丸に大飛球をナイスキャッチされたマッチは思わずこのリアクション!
カメラを確認しながらのリアクションはさすがのエンターテイナーぶり(笑)
器用な選手なのであまり心配はしてませんでしたが、丸のライトは問題なさそうですね。
肩に関しても素早くセカンドの尚輝に送球すれば大丈夫だし、あとはセンターに守備範囲の広い選手を置くことができれば外野の守備は去年より確実によくなるでしょう。
問題はセンターに誰を置くか。
本命のブリンソンは想像してたよりもずっと柔軟性のある打撃をしてて個人的には好印象です。
あとはオコエがなかなか良い。
萩尾は今のところちょっとアピール不足かな。ここからの巻き返しに期待したいと思います。
以上、2月17日に行われた紅白戦の感想でした。
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