後半戦が始まってからいきなり2連敗を喫しどうなる事かと思いましたが、4日に山崎伊織の好投や打線の爆発で完勝できたことで流れが変わったのか首位ヤクルトをなんと3タテ。
投手陣も野手陣もよく頑張ってくれました。
うちは比較的抑えてる方とはいえ、村神さまが特例2022で登録抹消されたりでベストコンディションじゃなかったのも大きかったのかな。
5日の試合で驚いたのは先発・堀田賢慎の投球です。
堀田の前回の登板は7月3日のカープ戦。結果は4回途中1失点で降板し、その後リリーフが打たれて3失点という内容でした。
その時はちょっと交代が早いんじゃないかとも思いましたが、自慢のストレートが全然走っていなかったし負ければ3タテ&3位転落という状況だったので交代もやむなし。
オープン戦であれだけ活きの良いストレートを投げ込んでいたのに、なぜかシーズンが始まってからは球速も出なくて球威もない平凡なストレートに変わっていたのが本当に不思議でした。
なので、ヤクルト戦の今回もストレートでは勝負できず変化球でかわすピッチングなんだろうなぁと思っていたのですが…
なんと最速150キロオーバーの質の良いストレートをバシバシ投げ込む素晴らしいパワーピッチ!
結果は7回2安打6奪三振1失点のHQS。完全に予想を裏切られました。
シーズン前に菅野がインタビューで山崎伊織と堀田について、「特別な思い入れがある」「この二人は間違いなく戦力になる」とし、さらに「山崎はローテを回る」「堀田は将来18をつける」と評価していました。
その時は、堀田は確かに良いストレートを投げるけど、菅野から見たら山崎以上の評価でエースナンバーをつけるくらいの投手になるのか…と半信半疑でしたが、この試合は確かに18番を担う可能性を感じる投球をしていたと思います!
今回の好投で首脳陣の堀田に対する評価は急上昇しただろうから近いうちにまた登板するでしょう。
次回も力強い投球を期待します。
2勝目おめでとう!
2戦目3戦目は直江とシューメーカーが先発で登板するも、ともに勝敗はつかず。
直江は途中まで頑張ってたけど5回に危険球退場となり、結果は1安打5奪三振2失点でした。
直江は勝ち投手になる力は十分あると思うんだけど、味方の援護がなかったりあと少しで勝ち投手の権利というところで崩れたりと「運」に恵まれないイメージがあります。
パワプロだと「寸前×」とか「負け運」とかの得能がついてそうな感じ…。
運は自分ではどうにもならない部分なので、継続的に先発登板のチャンスをもらえるように良い投球を続けるしかないですね。ピッチング自体は良かったと思います。
3戦目のシューメーカーも3回まではヤクルト打線をヒット1本無失点に抑えていたのですが、4回に死球→四球→四球から満塁ホームランを被弾。
大城がインコース高めのボールを要求したのに真ん中に入ってしまいました…。
少し気になったのは配球。
大城の狙いは、1球目スプリットで空振り→2球目ツーシームをインハイのボールゾーン→3球目は対角にスライダーもしくは目線を上に誘導してのスプリットという感じだったのかな。
後半戦が始まってから大城が高めのストレートを要求する場面が増えましたが、これは前半戦にはあまり見られなかった配球。
ベンチから高め使えって言われてるんでしょうか。
まあ、高めのストレートを使うこと自体は凄く良いと思います。
前半戦の感想にも書こうと思っていたのですが、今季はせっかく早々に追い込んでカウントが有利になってもアウトローばかりを要求して投げ切れずボールになったり失投やコースを読まれて痛打という場面を嫌というほど見ました。
上の鍬原被弾シーンは初球アウトローにカットを要求(大きく外に外れてボール)→アウトローにストレートを要求(かなり高めに抜けたが空振り)→アウトローにストレートを要求(アウトハイに浮いたが空振り)→アウトローにカットを要求(真ん中に入って満塁ホームラン)という流れだったと思います。
この時感じたのは2点。
ひとつは鍬原は高めのストレートで空振りが取れるピッチャーだということ、そしてもうひとつは4球目のボールは絶対に甘く入らないように投げないといけないボールだったということです。
鍬原のピッチバリューを見てみるとプラスなのはカットだけで投球割合の6割近くを占めるストレートは約-5と激悪。
鍬原のストレートの質は回転数が高くてホップ成分も多そうなのでもう少し高めを使ってもいいんじゃないかと思うんです。
投球は低めに集めるのがセオリーで高めのボールは危険なイメージがありますが、ストレートに関しては低めよりも高めのほうが有効というデータもあります。メジャーでは低めよりも高めの方が空振り率が高く危険度も低いとか。
「日本とアメリカでは違う」という声も聞こえてきそうですが、確かに日本ではアメリカほど高めのストレートが有効ではないようです。
けれど、もともとストレートの空振り率が高い(コンタクト率が低い)投手の場合はアメリカ同様高めのストレートが活きるそう。
→MLBのトレンド「高めのストレート」はNPBでも効果を挙げるのか|デルタ
鍬原のストレート空振り率は7%程度と特別優秀なわけではありませんが、今は空振りが取りにくいアウトローにひたすら投げ込むスタイルなので高めも使いだせばもう少し良化しそうな気もします。
高めのストレートを有効に使えれば決め球のカットももっと活きるだろうし、今のところあまり効果的でないシンカーも見極められにくくなるはず。
後半戦に入ってから大城が積極的に高めのストレートを要求するようになっているので鍬原登板時の配球にも注目したいと思います。
鍬原に関しても今村に関しても、シーズン前の状態が良く、勝ちパのリリーフとして期待されていながらも前半戦を終えて前者は防御率5.45、後者は防御率4.58と結果を残せていません。
投げているボール自体はこんな数字になるほど悪くないのでちょっとしたことが変われば成績も良くなるはずと思い、いろいろ調べてから1記事書く予定だったのですがなかなか時間が取れそうにないので一部だけ今回の記事で書かせてもらいました。
今村は打たれてはいるけどシュートとフォークは指標的にもかなり良いので鍬原同様ダメダメなストレートをどう使うかで投球内容がガラリと変わると思います。使えない球ばかりなら話にならないけど十分通用する球が2球種もあるのに本当にもったいない…。
もうひとつは今回のシューメーカー同様せっかく追い込んだのに甘く入っての痛打が多すぎること。
谷繁さんを始め多くの解説者が、ボールになってもいい時(絶対に甘いところに投げてはいけない時)は捕手が投手にそのことをしっかり伝えるなど「表現力」が重要だと言っています。
捕手に求められる「表現力」とは、たとえば「腕を振れ」と右手で大きく示すジェスチャーや、ミットで地面を叩いて「変化球を低めに投げろ」と伝えるものだ。こうした指示を嫌う投手も少なくないが、それでも必要なことだと、谷繁氏は強調する。
「ピッチャーにすれば、『俺はプロだから、そんなことわかっているよ』と思うでしょう。でもキャッチャーは、『わかっていても、できていないじゃないか』と伝えるしかない。大事なのは、そういう表現をやり続けることです」
阪神の梅野とかはボールでもいい時は結構な割合で「広く広く」とジェスチャーで投手に伝えているイメージがあります。
大城は腕を振れのジェスチャーは時々あるけど、ここはボールでもOKというジェスチャーをしているのはあまり見ないですね。鍬原のケースもそうだし今回のシューメーカーの場面もただ構えるだけでした。
四球を連発した状態で満塁。シューメーカーは押し出しだけは嫌だという意識があるはずなのでできればストライクゾーンに投げ込んで早めに追い込みたいと思ったはず。
だからこそそこは大城がしっかり「ボールでいい」と伝えてあげられればもう少し違った結果になったかもしれません。
シューメーカーのツーシーム空振り率は1.87%(被打率.275)、フォーシームも3.13%(被打率.408)とかなり悪いので高めのストレートが有効なタイプではありません。
満塁ホームランを打たれた瞬間、このインハイのツーシームは次のスプリットやスライダーを活かすための布石としてボールゾーンに投げるという意識をバッテリーで共有できていたのかなぁと思わずにはいられませんでした…。
とはいえ、後半戦に入ってから配球の意図は伝わってくるし(阪神戦の大山への攻めなんかは凄く良かった)、結局投手が要求通りに投げ切れたら何の問題もなかったので大城を責める気はありません。多分配球のほとんどはベンチが指示してるだろうし。
なにより盗塁阻止率リーグ2位で8月は打撃もOPS1.357(出塁率.500/長打率.857)と絶好調なことのほうがはるかに大事。(この3連戦もホームラン2本3打点の大活躍)
次戦もチームを勝たせる働き期待してます。勝てばよかろうなのだ!
またまた長くなったので今回はここまで。
こんな感じで毎回行き当たりばったりで記事を書いているので、書きながら気になったことがあったら脱線して変な方向に行っちゃうんですよね…。
今回も投手陣→野手陣→終わり、と簡単に流したかったのに配球の部分が気になったので脱線してしまいました。
次戦はバンテリンで中日と勝負。
注目はメルセデスがしっかり腕を振って変化球を投げられるかという点と外野守備ですね。
広いバンテリンドームなので守備を重視したスタメンでもいいかもしれません。
今のチーム状況なら十分勝てるチャンスはあると思うので5連勝目指して頑張ってほしいです。
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