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2022年巨人コーチ陣の感想!責任所在の明確化と期待の新任スタッフ

CSファイナルの試合感想以来しばらく記事を書いていませんでしたが、体調もようやく回復したので久しぶりの記事更新です。

今回のお題は来季【2022年シーズンのジャイアンツコーチングスタッフ】について。

 

今季のジャイアンツは61勝62敗借金1でのリーグ3位で、目標だった日本一どころかギリギリAクラスという不甲斐ない結果に終わりました。

なので、結果を出せなかった選手たちにはツライ契約更改が待っているだろうし、当然コーチ陣も責任をとらなきゃいけません。

結果、退任・退団するコーチ(宮本、相川、石井など)や一軍→三軍に配置転換されたコーチ(杉内、後藤など)が多数。

一番責任が重いはずの原監督は3年契約続投が決まりましたが、コーチ陣は以下の通り、大幅に変更されることになりました。

2022年ジャイアンツコーチングスタッフ一覧

監督…原 辰徳
ヘッド兼オフェンスチーフコーチ…元木 大介
作戦兼ディフェンスチーフコーチ…阿部 慎之助
打撃コーチ…金 杞泰
打撃兼内野守備コーチ…村田 修一
外野守備兼走塁コーチ…亀井 善行
投手チーフコーチ…桑田 真澄
投手コーチ…山口 鉄也
バッテリーコーチ…實松 一成
ブルペンコーチ…村田 善則
トレーニングコーチ…穴吹 育大
二軍監督…二岡 智宏
打撃コーチ…小笠原 道大
投手コーチ…三澤 興一
投手コーチ…青木 高広
内野守備走塁コーチ…古城 茂幸
外野守備走塁コーチ…松本 哲也
バッテリーコーチ…加藤 健
トレーニングコーチ…石森 卓
三軍監督…駒田 徳広
打撃コーチ…後藤 孝志
投手コーチ…杉内 俊哉
投手コーチ…矢貫 俊之
守備走塁コーチ…金城 龍彦
バッテリーコーチ…市川 友也
総合コーチ…安藤 強
トレーニングコーチ…ジョン・ターニー

・ファーム総監督…川相 昌弘
・巡回トレーニング統括…会田 有志
・トレーニング統括補佐…大竹 寛

選手名鑑|読売巨人軍公式WEBサイト



責任所在の明確化には賛成

まず第一に新組閣でそれぞれのコーチの責任範囲が明確になったのは良かったと思います。

今季は後藤さんが「野手チーフコーチ」で石井さんと村田さんが「野手総合コーチ」など、傍から見たら誰が何を教えているのかよく分かりませんでした。

特に今季の「走塁」についてはダメなところが目立っていたのでどうなってるんだろうと思った試合も多々。

バンテリンで中日相手に連日の5失点…どっちがBクラスなのか分からない
4位中日との3連戦。 どっちがAクラスでどっちがBクラスなのか分からない残念な試合が続いています。 ...

まぁ、ファンから見て分からなくてもチーム内ではしっかりとした基準があって責任の所在もはっきりしているのなら問題はないかとも思いましたが…

役割を大まかにまとめてしまった分、選手を迷わせた。「みんな何でもできるような優秀な人たちだったから総合コーチにしたけど、あれが失敗だった。みんなが責任転嫁するようになった」と指揮官は述懐する。

【巨人】ベンチワーク機能不全で9月以降大失速…連載「V逸の理由」<下> |スポーツ報知

えぇ…。

野球だけじゃなく普通の仕事も同じだけど、一人ができることって案外少ないのであまり何でもかんでもってのは良くないかもしれませんね。

個々の責任範囲は小さく、でもその範囲の事は一生懸命にやって、もし結果が出なかったら責任をきちんと取るというのが良いんじゃないかと私は思います。

そういう意味では、攻撃面はオフェンスチーフの元木、守備面はディフェンスチーフの阿部が責任を担い、技術的な部分は打撃と内野守備が村田、走塁と外野守備は亀井が担当するという来季の役割分担は悪くないのではないでしょうか。

選手たちが打てなければ村田さんが、走塁面でポカが多ければ亀井さんが責任を取り、最終的には元木ヘッドがけじめをつければいいだけなんで非常に分かりやすい。今季のような責任転嫁というのは起こりにくいはず。

もちろんチームの成績が悪ければ今度こそ原監督責任を取ってくれるでしょう。

今回の施策が上手く機能してくれればいいですね!

注目1…投手チーフコーチ・桑田

次に個人的に注目しているスタッフについて。

まずは投手チーフコーチに昇格した桑田さん。

今季は投手チーフコーチ補佐という役割を担ってきたわけですが…

チーム防御率は3.63でリーグ4位と残念な結果に。2020年は3.34でリーグ1位だったのでかなり悪化してしまいましたね。

とはいえ、今季桑田さんは「見」に徹し、具体的な指導はあまりしていなかったそうです。

時期も時期だったし、今年、自分の中で決めているのは、秋のキャンプから見ているわけではないから、見ることに徹すること。

ピッチャーの交代は監督と宮本さんが決めて、それを見て、監督と宮本さんが継投をしやすいようにピッチャー陣の技術向上とかコンディショニングを高める、メンタルのケアを一生懸命やっているという状態。

月刊ジャイアンツ10月号

来季はチーフコーチという肩書をもらい大きな責任を担うようになるのでしっかり結果を残してくれることでしょう。本人も「病院で言うと”診察”が今年で来年が”治療”」とのことなので。

桑田さんの理論なんかをいろいろな媒体で見ていると個人的には一抹の不安を感じたりもするんですが、ネットの評判を見ると概ね良好なので来季の投手陣の成績が大幅に良化することを期待したいと思います!



注目2…三軍監督・駒田

次は三軍監督に就任した駒田さん。

昔のことなので詳しくは知らないのですが、wikiを見ると「巨人生え抜きで国内球団にFA移籍した唯一の選手」らしいです。

ジャイアンツは結構めんどくさいところがあるのに、三軍とはいえ監督という役職によくつけましたね。

駒田さんは2000本を打つ打撃力とゴールデングラブ賞を10回も獲得した守備力を併せ持った凄い選手だったらしいけど、コーチ(打撃)としては2005年の楽天、2009年のベイスターズともに就任1年で成績不振の責任を取って退団しています。

なので、技術的な指導に関してはどうなんだろうと思うところはありますが、2016年から独立リーグ・高知ファイティングドッグスで約4年間監督を務めたという経験は三軍監督にはもってこいかも。

監督を務めた4年間の事を語ったBASEBALL GATEのインタビューを見ると「なるほど」と思わされる部分も多く、「発掘と育成」を編成のテーマに掲げる今のジャイアンツの屋台骨になってくれるんじゃないかと密かに期待しています。

独立リーグ監督として試行錯誤の4年間 駒田徳広が見た四国ILの「現在」と自身の「未来」<前編>|BASEBALL GATE

注目3…ファーム総監督・川相

あとは、ファーム総監督という役職で久しぶりにジャイアンツに帰ってきた川相さん。

川相さんといえばバントというイメージがあり、志向している野球もスモール・ベースボールっぽい感じがします。

スモールの筆頭である送りバントは”得点期待値”を下げてしまうので私もあまり好きではないのですが、”得点確率”を優先すべき場面もあるので一概にダメとは言えません。無死二塁(60.3%)→一死三塁(62.4%)、無死一二塁(60.7%)→一死二三塁(62.5%)など。

けれど、バントはきっちり決めなければ一気にチャンスを潰してしまいます。今季何度そういう場面があったか…。

やるなら決めよう送りバント!

川相さんがファーム総監督という立場で二三軍の選手たちにどんなことを教えるのかは分かりませんが、得意の守備やバントの神髄はしっかり伝授してもらって、与えられた作戦をきちんと遂行できる選手を育ててほしいと思います。


その他、亀井さんはしっかり外野守備や走塁面の指導をしてくれそうな気がしますね。盗塁担当のコーチはほしいけど。

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二軍打撃コーチの小笠原さんはどうだろう。

中日→日ハムと、結構長い間二軍監督や一軍ヘッド兼打撃コーチなど要職を担ってるけど、それほど結果を出したイメージがないんですが…。選手の素材の問題なのか。

FAでの大物獲得もなく助っ人外国人にはあまり期待できないので、小笠原さんの手腕で一人でも多く打てる選手を育ててもらって一軍に送り出してもらいたいものです。

 

以上、2022年シーズンのジャイアンツコーチングスタッフについてのあれこれでした。

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