巨人、横川の好投と継投策で勝利|大城・高梨も汚名返上!

4月27日、横浜スタジアムでの対DeNA5回戦は、ジャイアンツが2-1で勝利しました。

2回表、岡本さんのソロホームランと大城の犠牲フライで2点を先制したジャイアンツ。

岡本 2024年4号ホームラン

しかし、7回裏にDeNAに1点を返され、リードは1点差に。

その後は継投策が功を奏し、リリーフ陣が得点を許さず1点リードを守り抜きゲームセット!

阿部慎之助監督
監督コメント

(横川の投球は)100点です。はい。
(打線は)今日ミーティングでも言ってたんだけどね。そんなにね、簡単にポコポコ打てるもんじゃないし、そこをみんなで我慢してやるしかないんでね。

終盤はヒヤヒヤしましたが、「打てないけど打たせない、そして僅差で勝つ」という今季の我が軍のデフォ試合でした。

ナイスゲーム!

横川凱、5回無失点の好投で今季初勝利

負ければカード負け越しが決まってしまう大事な試合で先発を任されたのは横川凱。

今季はここまでリリーフとして3試合に登板し失点0と好投していたのでチャンスをもらえたんだと思います。

横川はこの首脳陣の期待に、5回を3安打2四死球1奪三振無失点の好投で応えました。

横川は飛び抜けて良い球があるわけではないけど、左投げで190cmの長身を活かした角度のあるストレートとスライダー、カット、カーブ、フォークという変化球を全て平均点で投げられるのが魅力的ですね。

入団してから何年間かは腕の位置が低くて、「なんで左で長身なのにもっと上から投げないのかなぁ」と歯痒く思っていたのですが、2022年の秋に久保コーチらの教えで今のダイナミックなフォームに変えてから投球内容がガラッと変わりました。

長身に似合わず器用なのも素晴らしい。

横川 牽制上手い

この試合でも関根を刺してましたが、牽制やフィールディング、バントなどの小技がどれも上手くて足も速いんです。

こういう小技が得意だと投球時に自分を助けることになるのはもちろん、攻撃時にも貢献できるので首脳陣としては使いやすいですよね。

今のジャイアンツ先発陣は強力なのでその中に入っていくのは大変ですが、これからもどんどん成長していけばチームを代表する投手になれる可能性はあると思います。

今季初勝利おめでとう!ナイスピッチングでした。

横川凱
横川コメント

全部のボールが良かった。打者に向かっていく気持ちの面でしっかり戦えた。キャッチャーの大城さんと話しながら、しっかり投げられたと思います。

大城、リードとバットで前日の汚名を返上

横川と組んだ大城も頑張りましたね。

前日の試合でリリーフ陣が燃えた責任を背負わされていろいろと言われていましたが、この試合では横川をリードし、バットでも1打点を挙げる活躍を見せました。

大城 犠牲フライ

阿部監督は消極的(後ろ向き)な失敗はきつく責めますが、積極的な失敗や不運が原因で起こった結果なら必ず選手にチャンスを与えます。

これは監督になってからの方針ではなく、選手時代から一貫していて、冷徹なように見えてすごく情に厚いところがあるんです。

結果、大城や高梨は阿部監督の期待に応えて良いプレーを見せてくれましたね。

高梨三振を取る大城フレーミング

ピンチで牧を見逃し三振に打ち取った時は、思わずヨシ!という言葉が出てしまいました。

球審・小林の可変ストライクゾーンには終始やきもきしましたが、ここは大城のメジャー式フレーミングが勝ったということで(笑)

これからも大城の力は絶対必要なので、ここから攻守ともに状態を上げていってもらいたいですね。

ケラー勝ちパは荷が重かった?

そして、7回からはケラーが登板&抑え捕手・小林登場。

しかし、いきなり先頭の宮崎にソロホームランを被弾してしまいます…。

初球はストレートがアウトローに決まり、幸先よく1ストライク。

小林ジェスチャー

2球目は小林が「甘いゾーンは×、ボールでも全然OK」のジェスチャーから…

小林インハイのボールを要求

インハイのボールを要求。

胸元にストレートを投げて仰け反らせたいんだな。ふむふむ。

しかし…

ケラーど真ん中のストレートで宮崎にホームランを打たれる

ど真ん中にアマアマのストレートを投げ被弾。

はぁ…しんど。

ケラーは開幕前からずっとイマイチですね。

ボールの質自体は全然悪くないけど、コントロールが良くないので大事な場面を任せるのはちょっと怖い。

実際、この試合前のケラーのtRA(守備を考慮しない投手評価)は6点台とかなり悪かったんです。今は8点台…。

9連戦でリリーフ陣の台所事情が厳しいのは分かってるけど、泉がtRA0点台で実際の投球のイメージも指標と合致しているので使っても良かったんじゃないかな、なんて思ったり。

まぁ、泉も楽な場面で投げているからこの成績なのであって、勝ちパを担えば以前のようになってしまう可能性は十分ありますが。

ケラーはその後も苦しい投球を続け一三塁の大ピンチを作りながらも、なんとかツーアウトまではこぎつけます。

尚輝の好プレーが勝利の鍵

でも、一死二塁度会の打席での尚輝の好プレーがなければ、この試合多分負けてましたね。

尚輝ファインプレー

打者が俊足の度会だったのでアウトは取れなかったけど、抜けていればほぼ確実に同点に追いつかれていました。

打撃は少し良い感じになってきたとはいえ、まだまだ本調子ではない尚輝。それでも守備での貢献度は個人的にはチーム1と思っています。

セカンドUZRも当然12球団で1位。

私なら、たとえ打率が1割ちょっとでもスタメンは不動ですね。

本当にナイスプレーでした。

阿部監督はケラーがツーアウトを取ったところでピッチャー交代。

試合後のコメントでは「交代を決断したのは、変則の方が打ちづらいかなと」と言っていましたが、ここが限界と判断したんじゃないでしょうか。

阿部監督と小林の印象的な談笑シーン

この交代の間に印象深いシーンがありました。

小林と談笑する阿部監督

マウンド上で小林と談笑する阿部監督。

途中二人とも大笑いするシーンもあったりして面白かったので何度も見返してしまいました。

楽しそうに何話してたんだろう。

「監督と選手」というより「捕手同士」の会話みたいに見えたけどどうなんでしょう。

ケラー一杯一杯だったな、あんな状態でよくフォーク要求できたな、とか言ってたのかな(笑)

ケラー フォークで三振

でも、こんな厳しい状況で笑えるのはさすが。

なんだかんだ言って、球界一の歴史と伝統があるチームで長年プレーしてきたわけで、一般人とはタフさの次元が違いますね。

船迫は1球で火消し成功

ケラーの後にマウンドに上がったのは船迫。

船迫 1球で抑える

1球で火消し成功!

小林の構えるミットが全く動かない絶妙のボール。

この人の心臓にも毛が生えてますね。凄いわ…。

さいごに

そんなこんなで、いつも通り点が取れない苦しい試合でしたが、投手陣の頑張りや阿部監督の絶妙な継投策が実り、なんとかDeNAに勝利することができました。

この試合を落としていればカード負け越しが決まっていただけに価値ある勝利だったと思います。

打線の方はなかなか大量得点できていませんが、野球は相手より1点でも多く点が取れれば勝ちというスポーツです。

私は、試合が壊れないように守備を重視して接戦で勝つという阿部野球は全然間違っていないと思います。

得点についても、いずれ選手の状態が上がってくればたくさん取れるようになるはず。

安心して試合が見られるようになることを楽しみに待ちましょう!

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