3月5日で宮崎と沖縄での春季キャンプが終わり、ここからは開幕まで実戦(オープン戦)が続きます。
まずは関西でのオリックス&阪神との3連戦。
春季キャンプが良かっただけに内容を伴った勝利を期待していたのですが…
まさかの3連敗!
1、2戦目は昨季のパ・リーグ王者&日本一のオリックスなので仕方ないにしても、3戦目の阪神は同一リーグのチームなのでオープン戦とはいえ勝ちたかったというのが本音です…。
3月10日オリックス戦
肝心の試合内容は、いつも通り良いところもあれば悪いところもあり。
まずはオリックスとの1戦目。
先発ローテの一角として期待されているグリフィンが3回に1点4回に2点の合計3点を失い、そのまま試合は0-3で負け。
グリフィンは球自体は相変わらずキレていたように見えましたが、ランナーを置くと制球が若干不安定になったこととフィールディングが少し気になりました。
もしかしてフィールディング苦手…?
まぁ、たまたまかもしれないので次回の登板で安心させてくれればと思います。
打撃の方はオリックスの強力投手陣の前に手も足も出ず…。
ヒットはわずか2本で四球も1個、二桁三振のおまけ付きです。
どの投手も素晴らしかったけど、やっぱり先発の山下舜平大のストレートは凄まじかった。
オコエや丸など、ほとんどの選手がボールのかなり下を振っていました。
それだけ伸びのある垂れない球質のストレートなんでしょう。
テレビ越しでも他の投手のストレートとは球筋も球威も全く違ってました。
このストレートと緩急をつけられるカーブ、あとは習得途中のあまり落ちないフォークの3球種でジャイアンツを圧倒。
山崎颯一郎に宇田川、そして山下と、オリックスの投手育成力(特にストレート)は本当に半端ないですね。
本人たちの努力プラス中垣征一郎さんや鎌田一生さんら優秀なアスレティックトレーナーの支えでグングン能力が伸びている感じがします。※鎌田さんは今年からMLB挑戦する藤浪の通訳兼パーソナルトレーナーとして渡米。
ジャイアンツからもこういう将来的にメジャーでも活躍できそうな選手が出てきてほしいものです。
ちなみに「舜平大」という名前が幕末の志士「武市 半平太」の響きと似ていたので、ご両親が日本の歴史上の偉人にちなんで名付けたのかと思いましたが、20世紀前半の経済学者「ヨーゼフ・シュンペーター」から名付けられたそうです。
個性的でいい名前ですね。
1883年にオーストリア・ハンガリー帝国(後のチェコ)で生まれ、ウィーン大学法学部にて博士号を取得。
ボン大学やハーバード大学などの名門大学で教授を務め、アメリカ経済学協会や国際経済学協会の会長も務めるなど、経済学・経営学で多くの業績を残した。
彼の生み出した「イノベーション」という概念は現在でもマーケティング理論の基盤となっている。
3月11日オリックス戦
そしてオリックスとの2戦目は菅野が先発。
これまで試していた新フォームを一度休止し、鴻江理論を基にした腕から始動する2020年のフォームを採用していました。
→「菅野は世界で通用する準備できている」 新フォームを生みの親鴻江氏が解説
結果は4回を投げて1安打2奪三振無四球無失点。
これまでに何度も「現状維持は退化」と公言している菅野からすれば、継続して新フォームで投げられなかったことを歯痒く思っているかもしれませんが、あと数週間で開幕なのでこのあたりがリミットと判断したのかもしれませんね。
目を見張るようなボールはなかったけど、全体的にまとまっていてベテランらしい渋い投球だったと思います。
その他の投手では、4四球を与え4失点した船迫と完璧な調整ができている高梨が対照的でした。
打撃の方はホームランを打った翔さんと中山が目立ってましたね。
あとは前回に引き続き走塁死で試合を終わらせてしまった湯浅…。
アグレッシブな走塁は嫌いじゃないけど、コーチから進塁の指示は出てなかったっぽいし、このプレーの前にライトの茶野が素晴らしい送球をしてたのを見てるはずなのでこの失敗はダメですね。
前回ミスした時、原監督に「焼きごてでも打っておかないといけない」と苦言を呈されていたので、可哀想だけど二軍行きも仕方ないかと。
消極的ではいけないけど軽率になってもいけない、走塁ってのは難しいですね。
3月12日阪神戦
最後は阪神との3戦目。
先発の赤星は好調時のミットが動かないビタビタのピッチングではなく若干荒れてはいましたが、ランナーを背負っても粘り強く投げて5回2安打5奪三振1失点という内容でした。
良いボールも悪いボールもあったけど、右打者のインコースをしっかり攻められていたので個人的には高評価です。
次回の投球も楽しみにしています。
で、問題は4失点を喫した2番手の堀岡ですね…。
何度も言ってるけど、堀岡の課題は再現性の低さとメンタル。
好調時はどんなバッターでもある程度抑えられるんじゃないかと思うくらい良いボールを投げてるのに、不調時はストライクは入らないしキレもなくて大学生にでも簡単に打たれそうな感じ。
見ているファンも頭が痛いけど首脳陣はもっと大変だろうなと思います。
本当にどうしたらいいんだ…。
あとのピッチャーはまずまずの内容。
ロペスも1安打は許したけど安定感はありました。
打者に絶望感を与えるようなピッチングはできなくても150キロ超のストレートと良いスライダーを持ってるのできっちりコーナーに投げられれば大火傷はないと思います。
打つ方は、序盤は阪神先発の才木を崩せず。
山下も良いピッチャーだったけど才木もなかなか良い。
あれだけのストレートを投げられるピッチャーはセ・リーグにはあまりいませんね。
手強い相手になりそう。
才木のピッチングを見て阪神の投手陣は今年も盤石か…と若干絶望気味でしたが、ケラーがすかさずフォローしてくれたので心の平穏は保てました。
打点を稼いだのはマッチと中山とブリンソン。
マッチは結果が出てない時でも内容は良い。
最初は戦力としてはどうかなぁと思っていたけど全然やれそうですね。
中山も良いタイムリーだったけど、1打席目はともかくバントを決められず最後は空振り三振だった2打席目は残念でした。
今後も一軍に残るためにはヒットやホームランなどで派手にアピールしつつ最悪のプレーはしない堅実さも大事。
関西でのオープン戦の感想はこんな感じです。
ジャイアンツの選手たちよりも相手チームの選手に驚かされた3連戦でした。
次は九州でのホークス3連戦。
WBC組、特に近藤がいないのでホークス打線の本気には程遠いけど、それでも強い相手なのは間違いないのできっちり勝ってそろそろ自信をつけていきたい時期ですね。
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