やっぱり野球は投手力…柳＆ライマルに手も足も出ず完封負け

カード勝ち越しがかかった中日3連戦の3戦目は残念ながら0-1の完封負け…。

優勝争いを制するには下位チーム相手に取りこぼさないことが重要なのに4位の中日に負け越しはダメですよね。

とはいえこの3連戦、特にこの試合の中日投手陣は素晴らしいピッチングをしていました。

柳とライマル、そしてその二人を完璧にリードした木下にやられました。

やっぱり野球は投手力か…。

ジャイアンツの先発は初勝利を狙う直江。中日はやや調子を落としている”はず”の柳でした。

直江は昨日心配していたとおり全般的に球が高かったですね。特にスライダー。

ストレートの走りもイマイチで1、2回を無失点で抑えられたのは中日打線の状態と運に助けられた部分が大きかったと思います。

ヘルニア手術の前から歩幅は狭めで立ち投げ風ではあったけど復帰後はその傾向がより顕著な印象。下半身があまり使えていない感じ？

多分184cmの長身をさらに活かせるように上から投げ下ろす投球がしたいんでしょうね。

今のままでは一軍で投げるのは難しいと感じましたが、ケガ明けなのでここからまた成長してくれることに期待します。

(直江交代について)ちょっとボールに押さえがもうなくなってきたかなというところですね。でも、今村も桜井もいい形でリレーしてくれて、大江もね。直江はいい経験ができていると思いますよ。

直江を3回途中で交代させた首脳陣の判断は良かったと思います。

もちろん今村と桜井が素晴らしい投球をしてくれたからこそ言えることですが。

今村は良いときの今村だったし、桜井もサイドに近いスリークォーターにフォーム変更してからは良い投球をしてますよね。

印象的だったのは桜井が投げた6回のビシエドへの3球目のボール。

いつものシュート回転したストレートという感じじゃなくて相手の懐に伸びてたので多分意図的なシュートだと思うんですがかなり良いボールでした。

右打者に対してあのボールを投げて踏み込みにくくし外のカーブを有効に使えば頼りになる右のリリーフになりそうな気がします。

ただ再現性の低さが桜井の課題なので次回登板でどんな投球をするかに注目したいと思います。

その後の大江・ビエイラもきっちり中日打線を抑え、ジャイアンツリリーフ陣は4回以降を無失点で投げ切りました。ナイスピッチング！

しかし、投手陣の奮闘むなしく試合は0-1で完封負け…。

柳は最近あまり調子が良くないと聞いていたのに話が全く違いましたね。

9回に登場し三者連続三振で試合を締めたライマルともどもとんでもないピッチングをしてくれました。

8回を4安打8奪三振1四球で無失点。

左打者への外角低めのストレートがビシビシ決まり、緩急を使ったピッチングにタイミングを取ることすらできず手も足も出ないジャイアンツ打線。

(打線について)いやまぁ、0点ですからね。やっぱり何とかしなきゃいけないでしょう。最終回もＫＫＫですからね。何とかせないかんですね。

木下のフレーミングも冴えわたってました。ボール球を4、5個はストライクにされたんじゃないかな。

数少ないチャンスは2、7、8回でしたが、8回の攻めは残念でしたね。

柳を得意としている亀井さん(13-5、.385)が鋭い当たりで出塁し代走湯浅。

ここで首脳陣は大城にバントを指示。

基本的にバントはあまり好きじゃないけど、9回に確実に上位打線に回るのでその前になんとか同点にしたい気持ちは分かります。

大城は去年はややミスが目立ったもののそれ以外はきっちり決めてきたのであまりバントが苦手なイメージはありませんが、ベンチにバントが得意な選手がいるなら出し惜しみせず起用したほうがよかったかもしれませんね。まぁ結果論ですが。

その後の若林の三振ゲッツーも含め、もう少しマシな攻めができなかったんだろうかと疑問に思いました。

きっちり勝たなければいけなかった中日相手に1勝2敗の負け越し…。

そして明日からは首位阪神との大事な大事な3連戦です。

阪神はヤクルトに勝ち越して状態を上げてきてるので難しい試合が続くと思います。

まず初戦をしっかり取ってプレッシャーをかけたいところ。

予告先発は戸郷と秋山。

この二人が投げるときは全く予想ができません。戸郷は立ち上がり集中ですね！