「2019年度ドラフト会議」が終わりました。
前年度は根尾→辰己と交渉権を獲得できず、外れ外れの1位で高橋優貴を獲得したジャイアンツ。
大方の予想通り、高橋は入団1年目としてはまずまずの成績で貢献してくれたので、リーグ優勝が必須条件だったチームにとっては良いドラフトでしたね。
そして迎えた2019年度ドラフト会議。
大船渡高の佐々木朗希(ささき ろうき)、星稜高の奥川恭伸(おくがわ やすのぶ)、明治大の森下暢仁(もりした まさと)らに注目が集まるなか、ジャイアンツが1位指名したのはMAX154キロのストレートと多彩かつレベルの高い変化球をしっかり狙ったところに投げられる超高校級右腕奥川くんでした。
そのほか奥川くんを指名したのはヤクルトと阪神。
3分の1の確率なら何とかなるかもと期待しましたが、一番にくじを引いたヤクルトの高津新監督にガッツポーズが出て終了…。
人気も抜群で未来のエースになれる可能性が高い奥川くんを獲れなかったのはものすごく残念です…。菅野の後継者、欲しかった…
去年根尾くんを外したときよりもショックが大きいです。
まあこれはしょうがないですけどね。原監督が引くときにはもう当たりがなかったので。
結局注目の3人は佐々木くんがロッテ、奥川くんがヤクルト、そして森下くんはカープが交渉権を獲得。
3チームとも羨ましい!
そして奥川くんを外したジャイアンツが次に指名したのは東芝の宮川哲投手。
宮川投手も私が今年指名してほしかった選手のひとりだったので「次こそ引き当ててほしい」と思っていたら、なんと西武さんと競合…。
これには思わず原監督もこの表情(笑)
抽選に弱い原監督は前日に「水風呂に入るか、水に打たれるか、身を清めて」と話していましたが、その効果はなく、宮川投手の交渉権を獲得できませんでした。
これでジャイアンツは外れ1位を含めた抽選に9連敗らしいです。原監督は1勝10敗…もう引く人誰か代理たてた方がいいんじゃない。
ということで、2019年度ドラフト会議でジャイアンツが指名した選手は↓の通りに。
2019読売ジャイアンツドラフト結果 | ||||||
指名順 | 選手名 | ポジション | 身長 | 体重 | 投打 | 所属 |
1位 | 堀田 賢慎(18) | 投手 | 185cm | 80kg | 右右 | 青森山田高 |
2位 | 太田 龍(21) | 投手 | 190cm | 91kg | 右右 | JR東日本 |
3位 | 菊田 拡和(18) | 内・外 | 182cm | 90kg | 右右 | 常総学院高 |
4位 | 井上 温大(18) | 投手 | 175cm | 72kg | 左左 | 前橋商高 |
5位 | 山瀬 慎之助(18) | 捕手 | 177cm | 85kg | 右右 | 星稜高 |
6位 | 伊藤 海斗(18) | 外(右) | 187cm | 88kg | 左左 | 酒田南高 |
育成1位 | 平間 隼人(22) | 内(二) | 171cm | 76kg | 右左 | インディゴソックス |
育成2位 | 加藤 壮太(21) | 外(中) | 188cm | 89kg | 右左 | ヒートベアーズ |
スカウトコメント
堀田賢慎
「185センチの長身から投げ下ろす本格派右腕。肩・肘の柔軟性を活かしたしなやかなフォームから投げ込む最速150キロ超の直球は魅力。一冬で球速が10キロ近く伸びたように大化けの可能性を持ち合わせている」
太田龍
「190センチから角度のある最速150キロ超のストレートが魅力の先発型投手。長身ながら、けん制、フィールディングなどの動きもそつなくこなせる器用さを備える」
菊田拡和
「大柄の割には守備範囲が広く打球に対する反応もいい。打撃では軸がぶれずにしっかりスイングできてハンドリングも柔らかい。高校生離れした長打力だが、コースに逆らわずに広角に打てる」
井上温大
「バランスのとれたきれいなフォームから球筋の良いボールを投げる。ストレート、カーブ、スライダー、チェンジアップの全球種でレベルが高い。制球も安定。まだまだ体も成長段階で大化けが期待される」
山瀬慎之助
「肩が最大の魅力。捕球してからの握り替えが速く、スローイングも安定している。高校生としてはキャッチング、悪球処理にも長けており、将来のレギュラー候補として期待できる」
伊藤海斗
「恵まれた体格から繰り出す飛距離が魅力。芯に当たった時の打球速度と飛距離は高校生離れしている。飛距離という一芸に秀でた選手」
平間隼人
「身体能力が高い内野手。スピードがあり積極的なプレーをする。人一倍声を出し元気がある。打撃はスイングがシャープでボールへのコンタクトがうまい。野球センスがあり今後が楽しみな選手」
加藤壮太
「身体能力が高い外野手。足が速く、守備範囲が広い。打撃は昨年よりも体に力がつき、飛距離が出るようになった。まだ年齢も若く、今後の成長に期待できる」
去年に引き続き、即戦力よりも数年後の成長を見越した指名という感じでしょうか。
ドラ1の堀田賢慎(ほった けんしん)投手はとにかく質の高いストレートが最大の武器。
野球は5歳上のお兄さんの影響で小学1年生からスタートし(松園ファイターズ)、花巻リトルシニアを経て青森山田高に入学。チーム最高は東北大会8強で甲子園出場はありません。
トレーニングや食事によって、高校2年の冬~高校3年春までに体重7キロアップ、球速も10キロほど速くなりスカウトの目にとまるようになったそう。
ちなみに入学時は181センチ64キロで最速は125キロでしたが、185センチ80キロまで大きくなり最速も151キロまで上がったとのこと。
いろいろなサイトや本に「伸びしろは全国トップクラス」と書かれているので素材・将来性の面では申し分ないでしょう。
ほとんど動画がないので数球しか投げているところは見ていませんが、やっぱり良いストレートを投げるなぁと思いました。
ファームで体作りをしっかり行いストレートの球速と質を高めながら変化球も磨いて、数年後に二桁勝利できるようなピッチャーになってほしいですね。
ドラ2の太田龍(おおた りゅう)投手はJR東日本所属の20歳。
社会人ということで即戦力なのかと思いきや、高校時代~社会人1年目までは腰のケガや成長痛で満足にプレーできず、しっかりプレーできるようになったのは骨端線が閉じた社会人1年目の終わり頃からのようです。
190センチ91キロの恵まれた体格から投げ下ろす150キロを超えるストレートが最大の武器で、カーブ、スライダー、チェンジアップ、最近習得したツーシームなども投げます。
ストレートの回転数はだいたい2200回転くらいと標準的ですが、回転軸が少しずれていて真っスラ成分が多いようです。
動画で投げているところを見ると、体が大きいからかなんとなくコントロールやアジリティ面に不安がありそうに見えましたが、JR東日本監督の証言ではコントロールは良く指先感覚も優れているとのこと。本人も「大きくても動ける」とフィールディングにも自信を持っているようです。
太田投手も素材的には申し分ないので細かい部分を投手コーチに見てもらって、2年後くらいから活躍してもらいたいですね。
JR東日本の野球部員はオフの間駅員業務につくので、太田投手も駅でのアナウンスなどをしていたそう。これはファンフェスが楽しみですね(笑)
3位と6位の菊田・伊藤両選手はロマン枠でしょうか。
菊田選手は高校通算58本塁打(常総学院高史上最多)の長距離砲で広角に飛ばせる技術もあるとのこと。目標は同チームの岡本で、岡本を超えるくらいの強靭な太ももにしたいと語っていました。
伊藤選手も高校通算38本塁打を放った左の強打者で187センチ88キロの体から生み出されるパワーが最大の魅力。高校入学直後にバットや体をクネクネさせていたことから先輩に「アナコンダ」というあだ名をつけられたそうです。
去年獲得した高校通算40本塁打の松井義弥も併せて5年後くらいに左右の大砲が育ってくれるといいですね。ロマン枠賛成です!
木のバットへの適応とプロの落ちる球にどう対応していくのかに注目したいですね。
個人的に一番楽しみなのはドラ4の井上温大(いのうえ はると)投手。
前橋育英や健大高崎という高い壁に阻まれて中学・高校と全国大会には出場できませんでしたが、きれいな投球フォームとノビのある140キロ中盤のストレートが特徴で、低めにもきっちり投げられる制球力の高さも魅力の投手です。
さらに井上くんのスライダーは一般的な左投手のような横変化は少なく、ドライブ回転のかかった縦スラなのも面白い!投球フォームを見たら分かりますがかなりのタテ回旋です。
普通に体作りをして、球速が上がりスライダーとチェンジアップを磨けば、奪三振王も狙えるジャイアンツの左のエースになれると思うのですがどうでしょうか。
ただ、”普通に体作り”というのが難しいんですよね。
ファームでなかなか結果を出せずにいる大江も、今季球速を上げたいと体重を増やしたようですが、どんどんキレがなくなり球速も落ちてしまったと月刊ジャイアンツに書いてありました。
今は米を抜いたりおかずを減らしたりして85キロから78キロまで減量し、腕のしなりや球速も戻ってきたらしいけど、ただ体を大きくするだけではダメなんですね。
そのあたりのフィジカル管理にも気をつけてケガをせず順調に成長してくれればいいなぁ…。
性格は引っ込み思案でなかなか自分から話しかけられないそうですが、杉内コーチらに積極的にコミュニケーションを取りに行き、良いところを伸ばしてもらいたいです。
プロ関係の知人として過去に対戦した山下航汰の名前を挙げていました。一人でも知り合いがいるチームに入ることになってよかったですね!
あとは、スカスカだった若手捕手を強肩の山瀬慎之助くんで補い、育成で二塁手メインの平間隼人選手とセンターの加藤壮太選手を獲得。
山瀬くんは星稜高で奥川くんとバッテリーを組んでいたことで有名ですね。熱狂的な阿部慎之助ファンで子供の頃から阿部グッズを愛用していたようです。
甲子園でも阿部と同じモデルのプロテクターを着用し、ベンチでは阿部タオルで汗をぬぐっていたそう(笑) 将来的には阿部のように打てて守れて長くプレーできる捕手になってもらいたいものです。
平間選手は守備と走塁(41盗塁でリーグ1位)に定評があり、インディゴソックスで主将も務めていたキャプテンシーのある選手、加藤選手は肩はそれほど強くないものの走攻守揃った大型外野手と、両選手とも十分支配下を勝ち取れる力があると思います。
平間選手は徳島での3年目のシーズンを終えた後、一度家庭の事情で野球をやめ「電気工事士」として働いていました。しかし、この生活は10、20年経ってもできるけど野球は10年たってからといっても無理と思い半年で仕事をやめてチームに戻ったそうです。
その後「死ぬほど練習した」という言葉通り、必死に練習して指名を勝ち取りました。一時「とび職」として働いていた先輩・増田大輝のように支配下登録を目指して頑張ってほしいです。
加藤選手は高校を卒業後、1年でも早くNPBにという思いから大学・社会人ではなくBCリーグを選びました。(独立リーグは1年目からドラフトを受ける権利があるため)
BCリーグで村田修一さんのプレー・レベルを肌で感じたことでモチベーションも高まり飛躍的にプレーの質が上がったようです。打撃面も良くなったようですし、188センチあってBCリーグで29盗塁を記録する俊足ぶりにも要注目。
平間選手や加藤選手など、今年のドラフトでは独立リーグから支配下3人(投手2、野手1)、育成6人(投手3、野手3)が選ばれましたが、すごくレベルが上がってきてるんでしょうね。
今回、奥川くんを獲得することは叶いませんでしたが、結果的にバランスの良いドラフトにはなったんじゃないでしょうか。
ジャイアンツコーチ陣次第では、今ドラフトで獲得した選手たちが奥川くんや佐々木くん以上の選手になる可能性も十分ありますからね!
それぞれの選手の良いところを引き出して才能を開花させてあげてほしいですね。
それにしてもジャイアンツのくじ運の悪さは恨めしいを通り越してあきらめの境地に達しつつある…。
原監督の日頃の行いが悪いのかな(笑)
ジャイアンツファンフェスタ2019での意気込み
年間10勝以上できるような投手を目指し、ジャイアンツの日本一に貢献できるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
気持ちのこもった攻めるピッチングで日本一に貢献できるように頑張ります。また数年後にはジャイアンツのエースになれるように頑張ります。よろしくお願いします。
自分の良さはこの明るさだと思うのでこの明るさを活かしてファンの方々に愛されるような選手になりたいと思います。応援よろしくお願いします。
自分は体がまだまだ小さいのでしっかりと体をつくり、数年後にはジャイアンツの中心選手として活躍できるように頑張りたいです。応援よろしくお願いします。
球界を代表するようなキャッチャーになって、目標の阿部選手のように「しんのすけ」とファンの方々に可愛がってもらえるように頑張ります。応援よろしくお願いします。
自分の持ち味は遠くにボールを飛ばすことなので、球場に足をお運びになられたファンの方々に伊藤のバッティングを見に来たと言われるよう、またテレビをつけたら「アナコンダがホームランをかち込んだ」と言われるよう頑張ります。応援よろしくお願いします。
まずは支配下登録をとって、打って走れて守れる選手を目指して頑張っていきますので、応援よろしくお願いします。
一日でも早く支配下登録を勝ち取り、一日でも早くファンの皆さんに顔と名前を覚えていただき、この満員の東京ドームで元気よくはつらつとプレーしたいと思っています。応援よろしくお願いします。
コメント
正直、まさか巨人と被るとは
まあ豊田コーチに期待します。おそらく後ろだと思う。来年平井が使える保障がないので。小野コーチにぶっ壊されましたから
十亀、持っていきますか。野上見てるのでそれはないと思います。巨人ファンからは西武から来るのは給料泥棒、いらないと言われます。まあ反論できない。最近は炭谷まで、あいつが出てくると負ける、ろくなことしない、とか、中島、それオリの人間じゃないですか、周辺の巨人ファンに言われるのはそればかり
まずは日本シリーズ制覇、炭谷も頑張ってくれないと。ただ鷹は、炭谷の手の内をよくわかってるんでそこは難しいです
まあ少なくても西武みたいなことはない。投手がいいから
巨人のために宮川には頑張ってくれないと。あんな辻監督の笑顔、久しぶりに見ましたから
勝負はここからさん、コメントありがとうございます。
原監督はひとつ前まで被りが無かったので行けると思ってたかもしれませんね。
最後の最後に西武と被って苦笑い…(;´∀`)
辻監督、いい笑顔でした~。宮川くん、いい投手だと思うので活躍できるよう頑張ってほしい!
しかし、周辺の巨人ファンさんみんな厳しいですね!
確かに野上にはもう少し頑張ってもらいたいけど、炭谷は数字には表れないような貢献もたくさんしてくれてますよ!
ドラフト前日に奥川を巨人が獲得する夢を見て、正夢になればいいなと思ったのですが甘かったです。そろそろ抽選も当たる頃合いかなと思ったんですけどね。
これで四年連続外れ外れですか…..異常なくらいのクジ運の悪さですね。クジ運の良し悪しで決まるのも、なんかこれはこれで不公平な気がしますよね。
二位からはウェーバーでいいとして、一位は毎年順送りに持ち回りで決めるのもいいと思うんですけどね。例えば、開始1年目は最下位の球団から優先でいいので、そこから毎年各球団12年に1回は最優先に選択できるようにすれば平等だと思うんですけど、どうでしょう。ドラフトの面白味は少し無くなるかもしれないですけど、逆指名よりはマシだと思います。
恥ずかしながら巨人ファンさん、コメントありがとうございます。
正夢になってほしかったですね…。
競合の数的にも希望はあると思ったんですが残念!
持ち回りで決めるのもなかなか興味深いですね。
勝手が変わってもテレビ局が意地でも盛り上げそう(笑)
まぁ、とんでもない時期に有能なコーチが自身の悪行で辞任しましたから、球団の運気が下がっていたのでしょう(笑)
それよりも、ドラフト指名戦略について、讀賣本社から統計や確立に強い記者を派遣してもらって、編成部・スカウト部の戦略改革の指南をしてもらうべきでしょう。
新聞社が親会社なんだから、もう少し知恵を使ってほしいですよね。
白山GKさん、コメントありがとうございます。
鈴木コーチのニュースにはビックリさせられましたね。
大事な時期に勘弁していただきたい…。
ドラフトにも見えない力が働いちゃいましたかね(;^ω^)
巨人が三球団以上の競合で当てたのは原と松井だけですが、量より質だと思えばどうって事ないです。
正直、大量重複の選手を引き当てても活躍してない選手、多いですし。
レイムさん、コメントありがとうございます。
奥川宮川を外したのは残念ですが、結果的にはいい選手が揃ったんじゃないかなーと思います。
今回指名された選手たちがたくさん活躍してくれるといいですよね!
原さんくじ運無さすぎ〜
しかし指名された選手は頑張ってほしいです!
うーん鈴木コーチの辞任といい、流れが悪いな〜
kiyoharaさん、コメントありがとうございます。
去年も絶望したけど、やっぱり原さんくじ運だけは持ってないのかな~。
来年はだれか代理の人に引いてもらいたいです(笑)
日本シリーズに悪い流れ持って行かないようにしてほしいですね。
Minamiさんこんにちは。
悪くないドラフトになったのではないでしょうか。
堀田君は上手く育てば奥川君を越えるかもしれません。
井上君も精神面さえ成長すれば間違いなく10勝はできると思います。
即戦力よりも将来性豊かな若い選手がたくさんいる年だったので良いチョイスでした。
トラウタニさん、コメントありがとうございます。
そうですね!
堀田君も井上君も、ほかにも将来楽しみな選手がたくさんいていいドラフトだったと思います。
コーチの皆さんはしっかり指導して成長を支えてあげてほしいですね。