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【2018-2019ジャイアンツ】新加入のクリスチャン・ビヤヌエバ

クリスチャン・ビヤヌエバメインフォト

クリスチャン・ビヤヌエバは1991年6月19日生まれの27歳で、出身地はメキシコ・ハリスコ州アダラハラ。

180cm、95kgの右投げ右打ちです。

2008年テキサス・レンジャーズと契約。レンジャーズ傘下→カブス傘下→パドレス傘下と移籍を繰り返した後、2017年9月18日にパドレスと念願のメジャー契約を結び、同日ダイヤモンドバックス戦に「6番、サード」で先発出場してメジャーデビューを果たしました。

2018年は4月を終えた時点では打率.321、本塁打8本、打点19と大活躍し、ナ・リーグ月間最優秀新人を獲得するも、8月に守備で右手中指を骨折した影響もあってかシーズンを通してみれば満足のいく成績にはならなかったようです。

2018年11月21日読売ジャイアンツとの契約を発表しました

登録名は「ビヤヌエバ」、背番号は今季2018シーズンにマギーがつけていた「33」を予定されています。



2018年度の成績

打撃成績

試合 打数 安打 本塁打 打点 盗塁 四球 三振 打率 出塁率 長打率 OPS
110 351 83 20 46 3 23 104 .236 .299 .450 .750

守備成績(3塁)

試合 刺殺 補殺 失策 併殺 守備率 Rdrs
96 49 167 12 17 .947 5

※2018年度は3塁以外にも1塁、2塁、遊撃を守っていますが、それぞれ3、2、4試合なので3塁のデータのみ記載。

感想

ドラフト以外の新加入選手1人目は2018シーズンMLBサンディエゴ・パドレスで20HRを記録したクリスチャン・ビヤヌエバ!

今シーズン終了時からこの名前をいろいろなところで見ましたが、そのほとんどは阪神さんの記事…。

突然のジャイアンツ加入にはとても驚きました。

前チームは牧田が所属しているパドレスだったので試合を見ているとは思うのですが、どんな選手だったのかあまり覚えていませんでした。

(牧田はメジャーとマイナーを行ったり来たりしてたし中継ぎだったので試合自体の印象が薄い…)

なので、ジャイアンツ加入が決まってから試合やデータを見返してみました。

打数 安打 本塁打 打点 盗塁 四球 三振 打率 出塁率 長打率 OPS
右投手 238 45 6 21 3 13 65 .189 .255 .319 .574
左投手 113 38 14 25 0 10 39 .336 .392 .726 1.118

打撃に関しては極端な右×左○…。

三振の多さからも分かるように右投手のスライダーが苦手なんですね。(フォーク以外の変化球も軒並み1割台ですが…)

あと、高めのボールにも弱い典型的なローボールヒッターです。

選球眼には難がありボール球に易々と釣られてしまうので追い込まれるとほぼ終わり…

反面、初球や1-0にはかなり強く長打率も高い傾向。

動画集などを見るとかなりボールを飛ばしている印象ですが、スタットキャストによるとHRの平均飛距離は392ft(約119.5m)とMLBでは上位150人にも入らない数字でした。

それでもNPBではトップクラスに入りますので、当たりさえすれば問題なくHRを量産できると思います。

 

ただ、数字からもわかるようにビヤヌエバはとても特徴のはっきりした選手。

現在のままならすぐに対策されて打てなくなってしまう可能性も…。

NPBはMLBよりもストライクゾーンが内角に広いと言われているので、内角を厳しく攻められて外の球をより遠くに見せられてしまえば、苦手な外スラを捌くのがさらに困難になりそうです。

いっそのこと外の変化球を捨ててしまえば…なんて素人の私は思うのですが、プロの世界はそんなに甘くないですよね…。

どのように適応していくのか、非常に気になるところです。



3塁の守備に関しては守備率は低いもののRdrsは良好なので、MLB全体で見ても普通~やや上手いくらいの評価なのかなと思います。(最近は守備率をあまり評価せずUZRやRdrsを見るのが一般的)

クリスチャン・ビヤヌエバ守備時肩

肩の強さは画像のとおり、3塁ベースよりかなり離れたところから外側に振られながらのジャンピングスローで1塁までノーバウンド!

アレナドやマチャドなんかと比べれば見劣りしますが、NPBではトップクラスだと思いますね。

現状のチームの方針では岡本が3塁、ビヤヌエバが1塁を守る予定みたいですけど数字と動画だけで評価するなら逆でもよさそう…。

クリスチャン・ビヤヌエバロッカールーム

試合ではいつも全力プレーをしているように見えましたし、子供たちへのファンサービスもしっかりしていてとてもいい人そうなビヤヌエバ。

長時間のインタビューに対しても丁寧に対応していた感じでした。

MLBでシーズン20HRを記録した20代半ばの選手をパドレスが手放したのは素行が悪いからというような記事も見ましたが、パドレス球団アドバイザーの斎藤隆さんが話すように「ルール5ドラフト」対策や有望若手とのポジション被りが大きく影響しているのでしょう。

ルール5ドラフトとは、有望選手がメジャーリーグで活躍の場を与えられずにマイナーリーグで飼い殺し状態になるのを防ぐためにつくられた制度で、MLB規約第5条に規定されていることからルール5と呼ばれています。

若手の有望株を多く抱えるチームは毎年他チームに選手を獲られないように誰を枠に入れ誰を枠から外すのかに苦慮しているようですね。

長期的なチームづくりを目指しているパドレスはマイナーに優秀な人材がたくさんおり、格付けランキングでも30球団中1位。メジャー40人枠に入っている選手は、ルール5ドラフトの指名対象外となるため、他球団に奪われたくない7選手を40人枠に入れたのです。その代わりとして、枠から外れた7人のうちの1人がビヤヌエバでした。

さらに、パドレスにはタティスJrという19歳の超有望株が2Aにおり、来季は開幕直後のメジャー昇格が予定されています。父親は私も対戦経験がある元カージナルスの強打者。タティスJrは本職は遊撃手ですが、三塁を守る可能性もあり、ビヤヌエバと守備位置がかぶる事情もありました。

【斎藤隆氏サミーレポート】パドレス ビヤヌエバを巨人に手放した悩ましい事情より引用

 

MLBの解説を聞いていても分かるとおり斎藤さんはかなり甘口なので自分に関連性のある球団の、さらに日本に行く選手のことを悪くいうことはありえませんが、能力はともかく素行については問題ないような気がしました。

慣れない日本でチームに溶け込むのはなかなか大変だと思いますが、ドミニカ出身のメルセデスや元キューバのゲレーロは公用語が同じ(スペイン語)なので、ビヤヌエバと上手くコミュニケーションをとってくれたらいいなと思います。

 

2018年度のジャイアンツで一番HRを打ったのは岡本33本、次点は退団したマギーの21本と物足りない結果に終わっています。

ビヤヌエバにはできるだけ日本野球に早く適応してもらって、規定打席到達で30HR以上を期待したいですね!

選手のコメント

「伝統ある読売巨人軍と契約できることを大変光栄に思います。日本に行ったことはありませんが、日本人選手はとても練習熱心で規律正しいイメージがあります。東京ドームの大観衆の前でプレーすることを楽しみにしています。新たな環境で新しいチームメイトと一緒に戦い、リーグ優勝、日本一に貢献できるよう全力を尽くします」

GIANTSニュース-新外国人選手との契約合意についてより引用

【2018-2019巨人】FA・自由契約・外国人新加入選手の感想
参照: 10/19にCSファイナルでカープに敗れ、2018シーズンが終わってから約1か月半、2019...

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