本日8月2日からジャイアンツのシーズン後半戦が始まることになりました。
選手たちのコンディションに不安は残りますが、平等性や世論との兼ね合いを考慮するとこれ以上は伸ばせないと判断したのでしょう。
まぁ仕方ない。
2022年前半戦のジャイアンツの失点はリーグワースト
それでは前回に引き続き、ジャイアンツの2022年前半戦の感想を書いていきたいと思います。
今回は前半戦不調の大きな要因である「失点の多さ」について。
96試合を終えた時点でのジャイアンツの失点は436。これは当然ながらリーグワーストです。
そしてチーム防御率は4.10。もう少し詳しく見ると先発防御率は3.98、リリーフ防御率は4.28でいずれもリーグワースト。
うーん…酷い。
昨年はチーム防御率が3.67、先発防御率は3.79、リリーフ防御率は3.49だったのでかなり悪化してますね…。(チーム3.67→4.10、先発3.49→3.98、リリーフ3.49→4.28)
ジャイアンツのチーム守備力は12球団中11位
なぜこれほど失点が多いのかについては主に3つの要因があると思います。
まずは野手の守備力。
投手陣の酷さがクローズアップされがちですが、今季のジャイアンツは守備もヤバい。
守備指標(UZR)を見ると、平均以上の守備ができているポジションはショート(坂本)、セカンド(尚輝)、サード(岡本)…のみ!
チームUZRは12球団中11位。下にはDeNAしかいません。
特に外野陣、レフト・ウォーカーはワースト2位、センター・丸はワースト1位、そしてライト・ポランコはワースト1位という地獄のような状態。
フライボール比率が高い鍬原などは外野陣の負の影響をかなり受けている気がします。最近では7月13日の阪神戦とか可哀想だったなぁ…。
内外野ともに守備範囲の狭さが課題
では具体的には守備のどういう部分がダメなのかというと、一番は「守備範囲」の狭さ。
内外野ともに「それが届かないかぁ…」というシーンがたくさんありました。
内野陣ならサードの岡本さんやファーストの翔さん、そして坂本の代わりにショートを守る機会が多かった中山などは守備範囲の狭さが目立ちます。
岡本さんや翔さんは体型的に機敏に動くのは難しい(笑)
中山は肩の強さや届く範囲のボールはしっかり処理できる安定感はあるけど、スタートのスムーズさやボールに向かうまでのもっさりした動きが少し気になりますね。
守備範囲の広さにも定評がある坂本は、バットにボールが当たった瞬間に動き出すのではなく少し間を置いて(スプリットステップを遅らせて)打球の向きや強さをしっかり判断してからその方向に向かってスムーズに重心移動しているように見えます。
守備の名手といえばやはり源田が思い浮かびますが、彼は坂本とはまた少し違って一歩目の反応や打球判断が異常に速く走力も高いタイプ。
中山はどちらかというと足の速い源田のようなタイプではなさそうなので坂本を目指して頑張ってほしいです。
外野陣の守備範囲もセンターでは丸がダントツワーストでポランコも最下位を争うレベル。ウォーカーは最初は酷かったけど少しずつ範囲が広くなってきてるイメージです。
丸は走塁面の指標もかなり悪化しているので単純に走力の問題なのかも。両翼の守備範囲が広ければまだまだセンターを守れますが、今の布陣だとなかなか厳しいですね。
ポランコとウォーカーに関しては守備範囲に加えて送球にも難があります。
コーチ1年目にしてとんでもない課題を突きつけられた亀井さんの気持ちを考えると大変だなぁと思いますが、ここが腕の見せどころですね!
外野守備を重要視するなら球場によって布陣を変えるのも面白いかもしれません。
例えば狭いハマスタや神宮、広さはそこそこだけど風の影響を受けないドームでは守備に難がある選手でも積極起用し、ナゴドなど広い球場の時は守備力の高い選手を起用したり早めに守備固めをするなど。(例えばハマスタとナゴドではホームからフェンスまでの平均距離の差が5メートルくらいある)
松原が去年くらいの打撃成績を残してくれていればいろいろ選択肢も増えたんですけどね…。レフト・ウォーカー、センター・松原、ライト・丸とか。
丸はライトをほとんど守ったことがないけど、外野守備のセンスがある選手なのでそれなりにやってくれるだろうし、松原に二人の介護をしてもらえば今よりはマシなはず。
松原の不調はプレッシャーが原因?
松原は今年から亀井さんの後継者として背番号9を継承し大活躍を期待されていましたが、個人的にはもう1年結果を出してから一桁背番号を背負ってほしかった。
もう一段上のプレイヤーになるために頭を使った考えるプレーを求められていたのは周知の事実。それに加えて今季はプレー以外の面でもチームの看板選手としてシーズン前からいろいろなことを求められていました。
私は尚輝とセットのナオマツアクリルスタンドが発売された時に今シーズンの松原はちょっとやばいんじゃないかと思ったものです…。
ナオマツアクリルスタンド 画像:GIANTS ONLINESTORE
結構繊細な面があるし責任感も強いほうなので「ジャイアンツの顔」というプレッシャーに潰されないかなぁと心配していましたが、悪い予想が当たってしまった感じ。
・2022年前半戦(40試合61打席):打率.121・本塁打0本・打点4・OPS.322(出塁率.150/長打率.172)
せめてもう1年大きなプレッシャーを感じずに野球に集中できる環境に身を置きそれなりの結果を出せていれば、と思ってしまいますね。
こういうアイドル活動はもっと後でもいいんですよ。
球団の思惑と選手の成長というのはなかなか思ったようにはマッチしません。
後半戦で巻き返せるか、キーマンの一人として注目しています。
以上、今回は失点の大きな要因である野手の守備力についてでした。残りの2つの要因についてはまた時間のある時に…。
コメント
ナオマツアクリルスタンドってなんですか。
かなり気持ち悪いんですが。
巨人ファンではないですさん、コメントありがとうございます。
辛辣で笑ってしまいました。
私も初め見たときは頭の中が「?」でいっぱいになりました。
選手も大変だなあと思います。