先日『S☆1』というスポーツニュース番組で菅野の特集が放送されていました。
それは菅野の自主トレに密着してインタビューしたもので、内容は”メジャーへの思い”や”新しい背番号18について”、”昨シーズンのCSノーノーからつかんだもの”などの話でした。
終始、菅野らしい語り口で、とても興味深い内容だったので、簡単に紹介したいと思います。
メジャーへの思い
海外FA取得時にはメジャー挑戦するだろうといわれている菅野。
毎回のように新聞やテレビでメジャー挑戦について質問されており、その都度丁寧に答えています。
このインタビューでも、メジャーという最高峰の舞台を目指すということはモチベーションにつながるし、自分のモチベーションが上がることによってチームの勝利にも貢献できる、そしてメジャーに行く行かないではなく、そこを目指すことで個人を高めていける、と語っていました。
WBCで感じたメジャーリーガーの凄さ
菅野は以前から”メジャーでやりたい”という思いを抱えていましたが、前回のWBCでアメリカと戦ったことでその思いがより強くなったようです。
前回2017年WBC準決勝でのアメリカ戦で先発した菅野は6回を3安打1失点で抑えています。
しかし、この試合で菅野が感じたのは“初対決にも関わらずコンタクトしてくるメジャーリーガーの凄さ”。
さらに”メジャーの凄いバッターの適応能力が凝縮された試合だった”とも語っていました。
ジャイアンツファンとしては寂しいですが、メジャーという最高峰の舞台で並み居る強打者たちと真剣勝負したいと思うのは自然なことかもしれませんね…。
菅野が挙げる世界最高の投手
世界最高の投手は誰かという質問に対して真っ先に「バーランダー」の名前を挙げた菅野。
“バーランダーなんかここにきて1ランク上がっている””年齢35歳で本当に凄いなと思っている”と答えていました。
菅野以外にも「最高の投手はジャスティン・バーランダー」だと答える人は数多くいます。
バーランダーはメジャー屈指のスピン量を誇る150キロオーバーのストレートと全て一級品と言われる変化球を武器に三振の山を築く右腕。
獲得タイトルは最多勝2回、最優秀防御率1回、最多奪三振5回、新人王、MVP1回、サイ・ヤング賞1回と、まさにメジャーを代表する投手です。
日本でも去年大谷くんの試合を観て名前を知った人もいるかもしれませんね。
5/16の試合で4打数3三振と完全に抑えられた大谷くんは「今まで見たこともない球を投げていた」とバーランダーの投球に驚愕していました。8/25の試合できっちりHRを打ってリベンジしてるけど。
しかし、こんな凄いバーランダーにも30歳になったころから衰えが現れ始めます。
それまでは平均155キロを叩きだしていたストレートの球速が徐々に落ちていき、平均150キロくらいに…。
それに伴い、最大の武器だった奪三振率も低下し、打たれることも多くなっていきました。
しかし、やはりバーランダーは並の選手ではありません。
スタットキャストでメジャー全投手のスピンレート(回転数)が分かるようになり、そのデータをもとに”スピンレートの多い投手は、高めのフォーシームが有効”ということが判明するや否やバーランダーは投球スタイルを変更。
そして、高めのフォーシームを多投するようになってから、見違えるように投球内容は良くなったようです。
下の表はバーランダーの30歳以降の成績と通算成績ですが、35歳で迎えた2018シーズンの成績を見ると、菅野が「ここにきて1ランク上がっている」と言った意味も分かります。バケモノ…。
年度 | 登板 | 投球回 | 勝 | 負 | H | S | 奪三振 | K/BB | 防御率 | WHIP |
2013 | 34 | 218.1 | 13 | 12 | 0 | 0 | 217 | 2.89 | 3.46 | 1.32 |
2014 | 32 | 206.0 | 15 | 12 | 0 | 0 | 159 | 2.45 | 4.54 | 1.40 |
2015 | 20 | 133.1 | 5 | 8 | 0 | 0 | 113 | 3.53 | 3.38 | 1.09 |
2016 | 34 | 227.2 | 16 | 9 | 0 | 0 | 254 | 4.46 | 3.04 | 1.00 |
2017 | 33 | 206.0 | 15 | 8 | 0 | 0 | 219 | 3.04 | 3.36 | 1.18 |
2018 | 34 | 214.0 | 16 | 9 | 0 | 0 | 290 | 7.84 | 2.52 | 0.90 |
通算 | 419 | 2759 | 204 | 123 | 0 | 0 | 2706 | 3.35 | 3.39 | 1.16 |
野球選手として下り坂に差し掛かる30代に入っても、レベルアップできるということを証明し続けているバーランダー。
海外FAを取得するときには33歳ともう若くはない菅野ですが、自分も頑張ればバーランダーのようにメジャーの第一線で十分戦えると言い聞かせているのかもしれませんね。
背番号18について
菅野は今シーズンから巨人のエースナンバーといわれる背番号”18″を背負うことになります。
しかし、18番を背負うことにプレッシャーは感じていない模様。
なぜなら、”ジャイアンツのエースとしてやってきた自負があるから”だそうです。
個人的には菅野といえば19番!これからもずっと19番を背負って欲しかったのですが…
菅野自身、巨人のエースといえば上原というイメージが強いと言っていましたし。
「(巨人のエースといえば)僕の小さい頃は上原さんのイメージが強いです。正直なことを言うと、18番は桑田さんの現役もほとんど見たことがない。でも、つけるからには自分の番号にしたい。今、野球人口も減っている中で、巨人の18番といったら菅野と思ってもらえるように、そういう活躍をしていきたいです」
“背番号変更は正直時間をもらいたいと思ったがみんなが僕につけてほしいと言ってくれたのでそれが一番背中を押してくれた”というコメントも菅野らしいなと思ったものです。
期待に応え続けるのも大変ですね…
理想の投球は脱力投法
昨シーズン10/14のヤクルト戦で、ポストシーズン史上初のノーヒットノーランを達成した菅野。
この試合、素人目で見ても菅野の調子はあまり良さそうに見えませんでした…。

菅野自身、この試合までの3試合は全て完封で球数も投げていたので疲労が蓄積していたと言っています。
立ち上がり、ストレートの球速もシーズン平均より5キロも遅く、「スピード出ないな」と思ったそう。
唯一良かったのは”コントロール”で、そのコントロールに関しては間違えなかったと言っていましたが、実際あの試合の菅野のコントロールは凄かった…
逆球はなんと…113球中バレンティンへの1球だけ!!(Data Stadium調べ)
この試合で菅野はピッチングの理想の姿を見つけたと語っています。
「投球理論が先行する人がいるが僕は全く理論はなくて、無駄な力を入れないのが一番。無駄な動きをしない」
この”脱力投法”こそが菅野の理想の投球とのことです。
“このピッチングを年間通してできたら何球投げても疲れない”、”毎試合完投完封を狙える”なんて頼もしい言葉も飛び出していました!
さいごに
今回は先日放送された『S☆1』という番組の内容についての感想を書いてみました。
菅野のインタビューはいつもスマートで聞きやすくてとても好きです。
メジャー挑戦についてはジャイアンツファンとしてとても複雑なものがありますが、たった一度の人生なので悔いがないような選択をしてもらいたいですね。
背番号への思いや理想の投球については頼もしい限り!
今年もジャイアンツのエースとしてチームを引っ張ってもらいたいです。
頑張れ大エース菅野!!!
コメント
minamiさん初めまして
同じ女性なのにほんとにいろいろ詳しくて感心しながら読ませていただいてます
菅野ファンなので初めてコメントしてみました
わたしは菅野に早くアメリカに行ってもらいたいです
目の前で見ることはできなくなるけれどやっぱり夢を叶えてもらいたいので
最後に1年でも帰ってきてくれて引退セレモニーをしてくれれば本望です
そういえばいつもブログ村から訪問させていただいてましたが少し前からminamiさんのブログだけ更新されなくなってますよ
ブログ村やめちゃったんですか?
ペコさん、コメントありがとうございます。
同じ菅野ファン!うれしいです(*´∀`)/
私は菅野のメジャー行きは…ぐぬぬ…とっっても複雑な気持ちです。
ずっとジャイアンツの菅野でいて欲しい!でも、メジャーで投げる姿も見てみたい!
多分、実際にメジャーに行くことになっても直前までそんな感じでジタバタしてると思います…。
ブログ村は今リニューアル中みたいなので、まだ移行の途中なのかもしれませんね~。
かなり前から新着記事が表示されてないようです。
3月までには形になるらしいですが、こちらからはどうする事もできないので待つしかないのかなぁ…。
菅野メッジャーに言って欲しいなアメリカでがんばって下さい応援します負けない心を強くなって下さい日本に帰たら巨人を入れたいなと思っていますし 応援しますねがんばれ
浦崎晃さん、コメントありがとうございます。
まだ少し先になりますが、メジャー挑戦する時はめいっぱい菅野を応援したいですね。
そして上原みたいにまた巨人に戻ってきてくれたらいいなぁと思います。
でもその前に日本一になってほしいですね!