少し前から話題になっていた外国人助っ人候補の【ヘラルド・パーラ】選手の獲得が正式に発表されました!
名前の綴りが「Gerardo Parra」なので「ジェラルド・パーラ」と呼んでいる人も多いですが(Wikipediaもジェラルド・パーラ)、ジャイアンツの公式サイトには「ヘラルド・パーラ」と記載されているのでこちらで通そうと思います。
パーラは南米・ベネズエラ国籍の32歳。
ベネズエラは先日サッカー日本代表を4-1で圧倒したサッカー強豪国ですが、南米諸国では例外的に野球人気も高く優れた選手を多数輩出する野球大国でもあります。日本でプレーしたベネズエラ出身選手で一番有名なのはやっぱりDeNAのラミレス監督でしょうね。
パーラのメジャーでの通算成績は実働11年で1312安打、打率.276、88本塁打、522打点。打高投低のコロラド時代があるとはいえなかなかの成績です。
ゲレーロの退団と山口俊のメジャー挑戦で大幅な戦力ダウンが見込まれるなか、頼みのFAは不発で暗い話題ばかりだったジャイアンツですが、MLBで長年にわたって活躍してきた選手の獲得ということで少々ホッとしております(笑)
さて、今回ジャイアンツに来てくれることになったパーラは、2019シーズンのワールドチャンピオンであるワシントン・ナショナルズに所属していました!(2019年5月9日にメジャー契約)
今季のナショナルズは序盤こそなかなか調子がでませんでしたが、シャーザー、ストラスバーグ、コーピンというメジャー屈指の先発陣を中心に戦い、最終的には93勝69敗でワイルドカードを獲得。
そこからは強力先発陣の強さを活かして短期決戦を勝ち進み、初のナ・リーグ制覇&初のワールドシリーズへ。相手はサイン盗み疑惑で現在スポーツ紙を騒がせているヒューストン・アストロズです。
ほとんどのブックメーカーはアストロズ圧倒的有利を予想しましたが、ナショナルズはシーズン終盤の勢いと粘り強さを武器に奮闘し、4勝3敗でアストロズを下して球団初のワールドチャンピオンに輝きました。
パーラも主に代打で地区優勝決定シリーズやワールドシリーズにも出場しチームに勢いをつける活躍をしています。
「ベイビー・シャーク」と「シャーク・ダンス」
プレーもさることながらパーラの登場曲「ベイビー・シャーク」と曲に合わせて手を上下に叩く「シャーク・ダンス」はチームを大いに盛り上げ快進撃を続けるチームの象徴ともいえる存在でしたね。
娘さんが大好きということで2019年の6月から登場曲にした「ベイビー・シャーク」は元々ドイツの童謡が原曲で、形を変えて北米などでもボーイスカウトやガールスカウトなどでよく歌われてきたようです。
その曲を韓国の幼児教育会社・スマートスタディーがアニメ映像などを多言語で制作してYouTubeなどで公開したところ大ヒットしたというもの。K-POPグループや海外のセレブがこの曲を歌ったことで爆発的に広まったとのことです。
著作権を巡って訴訟(盗作疑惑)が起こされたりと批判も多い楽曲ですが、観客が盛り上がっている様子は一見の価値あり。
西武ライオンズの森友哉選手も7月28日の試合から登場曲をこのベイビー・シャークに変更していますが、来季はどうなるのでしょうか。
パーラの成績や指標
今季は打率.234でOPSも.684と物足りない成績でしたが、細かい指標を見るとそれほど各種能力が衰えているわけでもなさそうなんです。
打球について統計的にまとめられたデータ「Batted Ball」を見ても打球の質なんかはここ数年であまり変化はないし(長いスパンで見ると多少FB%が高くなっています)、IsoPは打率が低かったこともあってむしろ上がっています。
BABIPが2割6分程度とやや不運なところもあったと思うので、もう少し成績が良くなってもおかしくなかったかなと。
走力などに関しては年齢的なこともあって少しずつ衰えてはきているようですが、数値的(UBR)には急激ではなく緩やかに下降しているように見えます。
- FB%…打球に占めるフライの比率。
- IsoP…長打力を評価する指標。
- BABIP…本塁打を除くインプレー打球のうち安打となった割合を表す指標。運の強弱の参考になる。
- UBR…平均的な走者と比較して、盗塁を除く走塁によって何得点相当チームに貢献したか、あるいはチームに損失を与えたかを推定する指標
守備は主に外野でたまに一塁を守っていますが、守備の指標であるRdrsを見るとリーグ平均くらいの能力は期待できそうです。
一時期守備が安定していなかった期間がありますが最近は改善している様子。
元々強肩が魅力の選手で、過去にゴールドグラブ賞を受賞するほどの守備の名手なのでジャイアンツでもその実力を発揮してもらいたいですね。
総合すると攻撃でも守備でも全盛期ほどは期待できないまでもそれほど大きな衰えは見られないという感じ。
となると、日本という国、そしてジャイアンツというチームに適応できるかが一番の問題になりそうですね。
数字はあくまで過去のこと、それもアメリカでの成績を基にしたものです。
日本でプレーするうえでのモチベーションの高さや日本のピッチャーやストライクゾーンにどれくらい適応できるかなど全てが未知数。ワールドシリーズを制覇して燃え尽き症候群みたいになってないことを祈ります!
ただ、バットにボールを当てる技術や守備能力の高さなどは全く問題ないと思うのでかなり期待していますよ!
メジャーではホームラン数は少なかったけど、日本なら結構打てると思うし、四球を選ぶよりも打ちにいくタイプのバッターなので5番とか6番でたまったランナーを返す役割をお願いしたいですね。来季も下位打線はあまり期待できないだろうし…。
今季加入したビヤヌエバやクックは悪い部分の予想がだいたい当たってしまったので、パーラに関しては思うところがあっても書くのはやめておきます(笑)
個人的には大好きだったマギーくらい活躍してくれたら何も言うことはないです!マギー元気にしてるかな…。
「歴史と伝統のある読売巨人軍の一員になれることを誇りに思います。レベルの高い日本のプロ野球でプレーすることは、自分の能力を高める機会ととらえています。これまでの経験と知識のすべてを、巨人軍に捧げるつもりです。ファンのため、チームのために常にエネルギッシュなプレーを心がけ、チームの勝利に貢献します」
コメント
パーラ決まって良かった。来年尚輝が帰って来て菅野が復活すればまだ連覇は狙えそうですね。山下や戸郷はあと2、3年はかかるんじゃないかと思ってるんですけどどうでしょう。それとマギー、性格の良い外国人で僕も好きだったんですけどね。巨人で優勝を味わって欲しかった。ただ、確か息子さんが障害かなんかっていってた気がするので仕方ないですね。
Fujiwaraさん、コメントありがとうございます。
山下と戸郷には期待したいですけどねー。
二人とも大活躍とまではいかなくても早いとこ一軍に定着してくれるとありがたいです。
FAが不発だった分、若手にはしっかり頑張ってもらわないと!
パーラが来てくれるのも嬉しいですね。マギーみたいに早く馴染んで存在感を示してもらいたいです!
同じ左のクロマティ並みの活躍を期待(さすがにそれは厳しいか)。
故障する前のモスビーぐらい打ってくれれば嬉しい。
左打者で合格点あげられる助っ人と言えばそれくらいしか思い浮かばない(しかも古い‼)。
新しいところでは、日本シリーズと二年目の序盤戦だけ打ちまくったボウカーかな?ギャレットももう少し打率が良ければでしたね。
そろそろ当たりの外国人左打者が来そうな気もするんですけど、どうなりますか。
恥ずかしながら巨人ファンさん、コメントありがとうございます。
モスビーでなかなかピンと来ない若輩ですみません(笑)
外国人選手はまず環境に慣れるのも苦労するでしょうしストライクゾーンの違いとか色々と勝手が違って大変だとは思いますが
早くチームに馴染んで気分よくプレーしてもらえるといいですね。
当たりの左打者であってほしい…!
打つ寸前にちょっと腰(膝)を内側に入れるフォームで日本人ピッチャーの緩急に対応できるか少し不安はありますが…。
あのダンスは初めて9月やりました。
でも西武サイドも盛り上がっていたし、辞めてほしくはないですね。
メットライフのお客さんあの時が一番盛り上がりますから。誰が来たからと言ってやめることはない、ライオンズのブログで応援のしかたも写ってましたが全く同じですね
古いですが、彼は最初夢がモリモリだったんです。それもまたいいなあとは思ってます。時代錯誤ですが
勝負はここからさん、コメントありがとうございます。
応援の映像でライナちゃんが踊ってるのがかわいかったですね~。
お客さんたちも盛り上がってていい感じだったし、続けるかもしれないですね。
でも森くんはよく登場曲変えてるイメージなのでどうなるでしょうか。