4月25日、東京ドームでの対中日6回戦は、ジャイアンツが3-2で勝利しました。
先発の菅野は5回に2失点を喫しリードを許す展開となりましたが、6回裏坂本の3ランホームランで一気に逆転!
リリーフ陣も続投を許さず、1点リードを守り切りました。
この勝利で中日との3連戦を2勝1敗で勝ち越すことができました。
2安打でも勝てるんだなと思いながら最後見てました。
中日先発の柳の調子が良すぎたので2点取られた時点で「終戦か…」と諦めかけていましたが、坂本がやってくれましたね!
先発・菅野、粘りの投球で6回2失点
今日の菅野の調子はそこまで良くはなかったと思います。
150キロを超えるボールはおそらくなく、ストレートがシュート回転することも多かったです。また、ボールを低めに制球するのに苦労していたように見えました。
そんな中でも、相棒の小林とコミュニケーションを取りつつ打者の調子や反応を見ながら試合を進め、時には無理に勝負をしない選択をするなど、慎重に投球を重ねていく姿が印象的でした。
ただ、5回の1点は仕方ないにしても6回の細川のホームランはもったいなかったですね。
小林はアウトコース低めに要求していましたが、ボールがかなり高く浮いてしまいました。
まぁ、あんな高めのボールを簡単にスタンドまで運んでしまう細川の怪力を称賛しましょう…。
最終的に菅野は6回を投げて6安打2四死球3奪三振2失点という内容で、クオリティ・スタート(QS)は達成しました。
あまり調子は良くなさそうだったんですけど、何とか粘って粘ってというのがこちら側も見えましたし、普通だったら6回2失点ナイスピッチングだと思いますので、また次やってくれると思います。
絶好調の柳から尚輝の二塁打とジョージの四球でチャンスをつくる
先発6番手の投手が、調子がイマイチでも6回2失点で試合を作ってくれるのが現在のジャイアンツの強みです。
試合が壊れなければ必ず勝機はやってくる。
とはいえ、今日の柳のピッチングは素晴らしかったですね。
ストレートには伸びと力があり、変化球のキレもバツグン。さらに、コントロールも絶妙でした。
こんなピッチングをされては、現在のジャイアンツのヨワヨワ打線では太刀打ちできないのも無理はありません。
そんな重苦しいムードの中、流れを変える1本を放ったのはヨワヨワ打線のリーダー格・尚輝。
6回に待望の初ヒットを放ち、しかもあと一歩でホームランというほどの強烈な二塁打を記録しました。
甘いボールはいつもレフトにフワッと打ち上げるだけなのに、なぜこんなに難しいボールは打てるのか…。
阿部監督はこのチャンスを逃すものかと、代打の切り札・大城を投入。
しかし、大城と門脇は初球を打ち上げてランナーを進めることすらできず簡単にツーアウトになってしまいました…。
続く佐々木ジョージも1、2打席目は柳の投球に圧倒されていたので、望み薄と思いながら見ていたのですが、なんと粘って四球をゲット!
これは価値ある四球でした。
打てないなら歩けばいい。
こういうのでいいんですよ、こういうので!
後ろが下位打線なら四球を選んでも柳へのちょっとした嫌がらせ程度ですが、今回は坂本・岡本というクリーンナップが控えていますからね。
坂本の逆転3ランホームランが決勝打
そして、打席には坂本。
アウトコース低めの変化球を見送った2球目でした。
打った瞬間に分かる完璧な一振り。
インコースのストレートを完璧に捉えた逆転3ランホームラン!
いやもう本当ね、ひと振りで決めてくれましたね。状態は良くないけど、ああやって悪い中でここって時に力を発揮してくれる人だと思っているので。
個人的に、今日マスクを被っていた加藤の捕手としての能力は正捕手の木下よりも上だと思っているのですが、この1球は迂闊でしたね。
今日の絶好調の柳ならボール1.5個分くらい外れる厳しいインコースに投げられると思って要求した球が少しだけ甘く入り、坂本の狙いと完全に合ってしまった感じでしょうか。
2打席目に外のボールをフェンス前まで持っていかれたので、どこかでインコースを使いたいと思ったんだろうけど、インコースに強い坂本に危険を冒してまで投げるボールではなかった気がします。
まぁ、そうはいっても簡単なボールではなかったので、とにかく打った坂本が凄かったのは間違いないですけどね!さすが神。
さいごに
その後、坂本の一打で得た1点のリードを西舘→バルドナード→大勢の勝ちパでしっかり守り切りゲームセット。
今のジャイアンツは1点を取るのに苦労しているので、正直2点差をひっくり返して勝つのは難しいかもと思っていました。
やっぱり長打は魅力的ですね!
現在の投高打低かつ飛ばないボールを使っている疑惑がある状況ではフライの価値が下がるので全員が長打を狙いに行く姿勢には疑問符がつきます。
実際、低反発球時代はフライの価値が下がり相対的にゴロの価値が向上しました。
ただ、岡本さんや坂本、そして丸や萩尾、大城ら、バレルゾーンに乗せるために必要な158キロ以上の打球を打つことができる選手は、やっぱり軽打を狙わずに積極的に長打を狙っていくべきだと思います。
明日も、今日のように投手陣がしっかり投げて、下位~上位でランナーをため、クリーンナップが長打で効率良く返すという理想的な野球を期待しています。
それにしても、この二人がいなくなったらジャイアンツはどうなるんだろうか…。
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