4月21日、マツダスタジアムでの対カープ6回戦は0-0の引き分けに終わりました。
ジャイアンツは何度も先制のチャンスを作りましたが、いつも通りあと一本が出ず。
特に4回の一死満塁のチャンスでは、小林のスクイズ失敗と尚輝の凡打で無得点に終わり軽く絶望しました。
それでも先発の高橋礼が粘り強い投球を続けて5回を無失点で抑え、6回に小林が汚名返上の先制犠牲フライを打った時は勝利を確信したのですが…
直後に降雨によるコールドが決定し、6回表の攻撃は幻となってしまいました。
まあ3勝3敗だと思ってね。敵地の引き分けって勝ちに等しいと思うし。3勝3敗だと思って帰ろうかなと思います。
今は我慢の時ですね…。
課題の得点力不足は顕著ながら、昨日と違って粘り強くカープ打線を無得点に抑えたことで勝機が訪れ、先制点を取ることもできました。
残念ながら引き分けになってしまいましたが、東京ドームではこちらに運があって勝てた試合もあるので、それが反対になったということで。
先発・高橋礼の好投
先発の高橋礼は、これまでの登板に比べると調子はイマイチに見えました。
最大の武器である高めのストレートを投げ切れないシーンもよく見られました。
カープ打線も、前回の対戦で高橋礼の球筋を肌で感じて対策を練ってきたのでしょうか。しっかりと捉えられた打球も多かったですね。
ただ、そんな中でも自分のペースを崩さずに投げ、味方の好守にも助けられて、5回4安打無失点の好投。
「メンタル的に崩れるような練習とか過ごし方をしてきているつもりはない。」
すごく頼もしい!
阿部監督は采配面では多方面から酷評されていますが、高橋礼と泉に可能性を感じてトレードを成立させたのは見事だと思います(もちろん編成の方々のおかげでもある)。
確かに泉はホークスから出ればまだまだやれそうな感じはしていました。
一方、高橋礼の制球難を改善するのは簡単ではなさそうだったのに、蓋を開けてみれば24イニングで与四死球はわずか5つ。
「男子、三日会わざれば刮目して見よ」とはよく言ったものですね。
今後は対戦経験のある打者と戦うことになるし、ボールが変わって長打も増えそうなので今までのようにはいかないと思いますが、ストライク先行の強気なピッチングを継続してもらいたいですね。
小林のリードも冴える
小林のリードも相変わらず冴えていました。
配球に関しては特に目立ったところはなかったけど、要所での構え方やジェスチャー、間の取り方などの細かい心配りはさすがだと思いました。
カープの名捕手だった達川さんは少年野球で捕手に教える時、まずは「自分が捕りやすい構え」→次に「ピッチャーが投げやすい構え」→最後に「アンパイアが見えやすい構え」を勧めるそうです。
しかし、プロ野球になるとその順番が逆転し、「アンパイアが見えやすい構え→ピッチャーが投げやすい構え→自分が捕りやすい構え」に変わるんだとか。
しっかりと観察している人なら分かると思うのですが、小林も投手によって構え方を微妙に変えているんですよね。
他にも、ピンチの場面で大瀬良くんから見逃し三振を奪った時の構え方など、自分の意図をしっかりと投手に伝えようという姿勢が目立っていました。
小林は、2020年に左手を骨折してから以前のようなキャッチングはできなくなってしまいましたが、それ以外の部分で何とか投手の助けになれるよう努力しているのでしょうね。
達川さんは、捕手にとって一番大事なのはキャッチングであり、投手の調子が悪い時でも悪いなりに抑えられるように導くことが捕手の仕事だとよく言っています。
投手が絶好調な時は目立たないけれど、不調の時にこそ役立つ「保険」のようなものなのかもしれません。
今後も小林には投手を助ける活躍を期待しています。
打線の得点力不足と阿部采配
打線の方は相変わらずチャンスは作れるものの、得点につなげることができませんでした。
一死満塁でセーフティスクイズかぁ…。
あれはね、一塁が後ろに下がってくれていたから。それでコンってやったら、これ1点取れるなと思って。ファーストが前だったらやらせてなかったけど、ファーストがランナーの後ろにいたからね。
なるほど、よく観察していますね!
なら難易度は激高だけど理解できないこともない。
でも、「一塁方向に強めにプッシュバントしろ!」という意図が小林にしっかりと伝わっていたのでしょうか。
まあ、小林も「一塁側にやるのが一番よかったんですけど…」と反省していたので、ここはきちんと決めてほしかったところですね。
オコエのバントミスもそうだけど、我が軍はバントが下手すぎる!
阿部監督のバント作戦がアンチ近代野球であるのは間違いありません。
でも、ホークスのように100%の成功にはできなくても、せめて80%以上決まっていれば勝てた試合もあったはず。
シーズン前から「今季はバントを多用していく」と分かっていたのに、なぜこんなに決められないのか…。
ミスると「観察対象」になってしまうので、選手たちのメンタルがやられてるのかもしれませんね…?
バットが湿りがちだった坂本や丸も、良い感じに打てるようになってきたので、しばらくはバントなしで自由に打たせた方が得点につながるかもしれませんよ、阿部監督。
幻に終わってしまいましたが、小林も6回には犠牲フライを打って先制点を取ったわけですし。
守りの方はある程度しっかりとできているので、あとは打線が噛み合えば、また勝てるようになるでしょう。
どうしても積極的に動きたいのであれば、選手起用で工夫するのも一案かもしれません。
今日もコールドゲームを見越して、チャンスの場面で早めに動いてもよかったのではないかと思いました。
次戦の中日戦では、しっかり守ってたくさん点が入る楽しいゲームを見せてもらいたいです!
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