週末に行われたヤクルトとの3連戦は2勝1敗!
初戦は高橋奎二とリリーフ陣に完全に抑え込まれ0-3で敗れてしまいましたが、2戦目は好投を続けている小川から3点を取るなど4-2で勝利、そして3戦目は恒例の花火大会を制して7-3で勝ち越しを決めました。
若手・新外国人と中堅・ベテランの力がうまく噛み合って良い感じになってきましたね!
初戦はダメダメだったので置いといて2戦目と3戦目は久しぶりに楽しく試合を観られました。
特に3戦目は横川凱がプロ初勝利を挙げたり、秋広がプロ初安打&初打点の前日に引き続きマルチ安打の活躍をしたりと印象的な試合でした。
横川凱プロ初勝利
横川はプロ2年目の2020年11月4日のカープ戦で一軍デビューし、同11月8日のヤクルト戦では初先発も務めました。
初先発の試合で5回3安打1失点と好投し勝ち投手の権利を得て降板した時は、プロ野球選手として良いスタートを切ったなぁと思いましたが、その後4番手で登板した田中(豊)が制球を乱しピンチを迎えて最後は山崎に逆転満塁ホームランを被弾…。
勝てていればこの年のホーム最終戦を勝利で締めくくり横川の初先発初勝利と坂本の2000本安打を最高の気分で祝えただけに残念な試合になりました。
以降も横川には何度か初勝利のチャンスがありましたが、打線の援護に恵まれないなどあと一歩届かず。
その後フォーム探しの旅に出て育成落ちした時はやっぱり長身左腕を育てるのは難しいんだなぁと思ったものです。
しかし、去年の秋に桑田・久保・杉内の3コーチに教わって今のダイナミックなフォームに変更。
昨シーズンも結果が出せず、このままでは無理だな…と自分ですごく感じていた矢先、桑田コーチ、久保コーチ、杉内コーチから今のフォームを教えていただきました。いかにボールに力を伝えるかをずっと探っていた中で、このフォームはとてもうまくマッチしました。
月刊ジャイアンツより
この新フォームから放たれる角度のあるストレートを武器にキャンプ、オープン戦と結果を出し再び支配下を勝ち取りました。
春季キャンプでの投球がこれまでと明らかに違ってたので、支配下は確実、後は先発ローテに入れるかどうかと予想してましたが、最後の最後で先発ローテに食い込んでの初勝利は本当にお見事。
去年までとの一番の違いはやっぱり球速ですね。
去年までのストレートの平均球速は大体138~139キロくらいだったのですが今季は約141キロを記録。
春季キャンプで150キロを記録したというニュースを見た人にとっては「あれ?遅いじゃん」と思うかもしれませんが、あくまで150キロは”最速”なので。
2年連続で支配下から育成に降格している身長190センチの“高層左腕”が宮崎キャンプ第1クール最終日の5日、2軍から1軍に昇格。ブルペンで自己最速を大きく更新する150キロ超の直球を披露した。原監督から「タワマン投球」と命名された。
逆に平均140キロちょっとのストレートでも相手を打ち取れるのは球界でも稀有な高身長左腕のオーバースローだからこそ。
それに横川はまだ22歳なのでこれからもっと体を鍛えていけば球もどんどん速くなるでしょう。これは大きな伸びしろだと思います。
あとは今季から多めに投げているであろうフォーク。
春季キャンプの時にも書きましたが、リリースポイントが高いこのフォームならフォークは間違いなく大きな武器になります。
ピッチバリューを見ても今のところフォークが一番効果的なボールみたいなので、パワーアップしたストレートとフォーク、あとは変化量の多いスライダーを上手に組み合わせて好投を続けてもらいたいです。
盤石の継投で4回1失点 ダブル田中は好調継続中
横川の後は田中豊樹、直江、田中千晴、大勢の4人が登板し、4回を1失点。
ダブル田中はよく頑張った!
まずは田中豊樹。横川の後に彼が出てきた時にはあっ…と思った人も多かったんじゃないでしょうか(笑)
でも、今季の田中豊樹は勝ちパを十分任せられるくらい良い球を投げてると思います。
球種配分も以前とガラッと変わりましたね。
これまでは8割くらいがストレートとスライダーで後はフォークという感じでしたが、今季はスライダーを曲がりの小さいカットボールに変更しフォークの割合を増やしています。
この球種配分の変更もあってか今までよりもベース板の上で勝負できるようになっているので、際どいコースを狙いすぎて四球を出すという悪いクセが今のところ出てません。
まぁ、他球団もそろそろ田中の投球の変化に気付き出していると思うので今後はしっかり対策してくるだろうけど、今の投球スタイルなら簡単には打たれないと思うので継続して頑張ってもらいたいです。
もう一人の田中、ルーキーの田中千晴も頑張ってます。
本人が理想の投手に挙げていたタイラー・グラスノーに似た豪快なフォームから放たれるストレートが素晴らしい。
まだまだ粗削りなので安定感はないけど、力で勝負できるというのは大きな魅力ですね。
少し気になるのはフォーム。
後ろ大きめで肘のしなりを十分に活かしたフォームなのですごく打ちにくそうではあるんですが、肘への負担が大きそうに見える…。
タイラー・グラスノーのように肘を壊してトミー・ジョン手術ってことにならなければいいんですが…。(グラスノーは粘着物質が使えなくなったからケガをしたと主張)
2番手の直江は失点してしまいましたが、まずい守備(定期)もあったなかでよく1点に抑えたなと思います。前回同様良い経験ができてますね。
そして、最後は4点差で大勢が登板。絶好調ではなさそうだけどしっかり無失点で抑えゲームを締めてくれました。
点差もあったので横川をもう少し引っ張っても良かったのでは?とも思ったけど原監督は良い流れを壊さないように盤石の展開で勝ちたかったのかもしれませんね。
カード最終日&日曜だったしまぁ納得の継投。
『勝者の民を戦わしむるや、積水を千仭の谿に決するが若き者は、形也なり。』ってやつでしょう。
しかし毎回この継投をされたらリリーフ陣の崩壊は必至なのでほどほどに…。
打撃陣も奮闘
打撃陣も凄かったですね。
岡本さんの先制ホームランから始まって、好調秋広や大城、ブリンソンの活躍が目立ちました。
今季の岡本さんは打率がいいのにホームランや打点がついてこなくて多方面から批判されてますが、私は走塁と守備以外は本当によく頑張ってると思います。
打球はいずれ上がるだろうし低い得点圏打率に関しても例年「得点圏打率>打率」なので収束するでしょう。
これからもチームを引っ張る活躍をお願いします。
秋広も良い感じです。
今のチームの良い流れは秋広が持ってきたと言っても過言ではない。
春季キャンプでは前に突っ込みまくって打てる気配があまりなかったけど、今は割れもできててしっかりボールを捉えてます。
そしてそれ以上に際どいボールにあまり手を出さないのが良い。意外と選球眼が良いのかも。
まだ安定してるとは言えないと思うけど、結果を出しているうちは絶対使いましょう!
大城はホームランを含む猛打賞の大活躍。
大城は捕手としては調子がイマイチだけど、打者としては絶好調。
多少守りがダメでもこれだけ打ってくれれば十分お釣りが出ます。打率3割OPS9割弱の打者が下位打線とか怖すぎる。
今後も攻守での貢献期待してます。
ブリンソンもお見事でした。
今のところ打つ方はOPS7割弱で期待されていたほどではないけど、センター守備の指標が抜群に良い。現時点のUZRはなんと12球団で圧倒的1位です。
体が大きいのでのんびりしてるように見えるけど守備範囲はめちゃくちゃ広いし送球に関しても肩が強いのでそれが数字に表れてるんでしょうね。
走塁では勢い余って何度か大きなミスを犯してしまったけど、これから日本の野球に適応していけば良くなっていくと思います。
これは打撃も同じ。
いきなり知らない土地でベースボールではなく野球をするわけですからある程度適応に時間がかかるのは当たり前。日本人がメジャーに挑戦するのと同じです。
ジャイアンツは外国人選手に対してもう少し長い目で見るべきだと思います(特に野手)。それができないなら最初から自前で新外国人を獲らない方がいい。
今後は実績のある外国人選手を獲るのがもっと難しくなっていくと思うので、我慢して起用できないなら野手に外国人枠を使うより日本人の若手選手を起用する方がいいかもしれません。
長くなってしまいましたが、そんなこんなでAクラスのヤクルト相手に勝ち越し。
新外国人・若手・中堅・ベテランがしっかり結果を残した良い試合でした。
この調子でひとつずつ借金を減らし順位を上げていきたいですね。
ようやく楽しくなってきた!
コメント
久しぶりに楽しく野球をみれました。特に直江がよく頑張りましたね!昨日から何アウト取ればええんやというくらい守備に足を引っ張られましたが踏ん張って成長した所をみせました。
横川のフォーム変更はコントロールが悪くなるんじゃないかと不安でしたが、今の所上手くいってるみたいで良かったです。
投打がようやく噛み合ったかもしれないこの調子でこのまま走っていってもらいたいもんです。
恥ずかしながら巨人ファンさん、コメントありがとうございます。
テレビの前で「何個アウト取らなあかんねん!」って全く同じことを叫びました(´∀`)
大変そうだったけどよく粘ってくれましたね。
横川は指標的にはそれほど良くないので圧倒的なピッチングを続けるというのは難しいかもしれないけど若いからまだまだ伸びしろがありますね!
期待してます。