2(遊)坂本勇人
3(中)丸佳浩
4(右)鈴木誠也
5(指)浅村栄斗
6(三)外崎修汰
7(左)近藤健介
8(捕)曾澤翼
9(二)菊池涼介
2(遊)キム・ハソン
3(指)キム・ジェファン
4(一)パク・ピョンホ
5(左)キム・ヒョンス
6(捕)ヤン・ウィジ
7(右)ミン・ビョンホン
8(三)ホ・ギョンミン
9(二)キム・サンス
世界一おめでとうー!!
第2回WBSCプレミア12の決勝戦・日本対韓国は5-3で日本が勝ち念願の初優勝を飾りました!
2015年大会の準優勝で敗れたリベンジも果たせましたね。
メジャーリーガーの出場がなかったので、戦力的に他チームより抜きんでていた2チームの対戦となりましたが、前日に引き続き拮抗した素晴らしいゲームになったと思います。
両チームの先発は日本がジャイアンツ・山口、韓国はKBOの実力派左腕・ヤン・ヒョンジョン。
稲葉監督は今大会のリードの冴えや攻撃面を考慮して先発マスクをカープ・曾澤に託しました。
しかし二人のコンビネーション云々の前に、大会序盤から公式球への適応がイマイチだった山口はこの日も奮わず2本塁打を含む3失点で初回のみで降板…。
確かに今大会の曾澤は審判のストライクゾーンや相手の苦手な球種に合わせた配球で3捕手の中で最も素晴らしい働きをしていましたが、チームでも小林をわざわざ相方に指名するくらい繊細な面がある山口なので合ってない公式球のうえに急造バッテリーでは難しかったのかもしれません。
ただ、ここからスパッと山口を諦め高橋礼にチェンジしたのはよかった。むしろ初めから高橋礼でよかったのでは…。
3点取られてからすぐに坂本と鈴木で1点返せたのが大きかったけど、高橋礼が嫌な流れを断ち切って追撃態勢を整えてくれました。入団2年目で規定12勝の実力はまぐれじゃなかった。
そして2回裏。
2アウトから曾澤と菊池が四球→ヒットでチャンスを作り迎えるバッターはヤクルト・山田哲人。
チェンジアップに対応しきれずに4球目で追い込まれたときはダメかなーと思いましたが、ストレートを待ちながら変化球もファウルで凌ぎ8球目のインローのストレートを完璧に捉えてくれました!
追い込まれても強いスイングができる山田らしい見事なバッティングでしたね。さすがです。
山田哲人選手コメント
2回裏 逆転スリーラン
「打った球はストレート。追い込まれていましたが、大事な場面だったので、集中して自分のスイングをしようと心掛けました」https://t.co/oGoYDmqGyJ#侍ジャパン #Premier12@Premier12 pic.twitter.com/f8b0G6BWpI— 野球日本代表 侍ジャパン 公式 (@samuraijapan_pr) 2019年11月17日
今シーズンもジャイアンツ対ヤクルトの試合は全て見ましたが、チームの成績が悪かったこともあってかホームランを打ってもほとんど笑顔を見せなかった哲人さん。
ベンチに戻ってからも興奮冷めやらぬ様子で、この人こんなに熱いタイプの選手だったんだと少し驚きました。
ヒーローインタビューでもテンション高かったですね!
あんなにテンション高い哲人さん見たことない(笑)
結局この一打が決勝点になりましたが、リリーフ陣が頑張ってくれた結果でもあります。
ジャイアンツの田口くんと中川も素晴らしい投球を見せ、ホークス・甲斐野とオリックス・山本由伸はまさに圧巻の投球!
田口くんは今後どの場所で起用されるかは分からないけど(個人的には先発希望)、中川は今季レギュラーシーズン・ポストシーズン・代表戦とたくさんの経験を積めたと思うので来季の活躍が本当に楽しみです。
甲斐野は曾澤得意のストレートを見せ球にしたフォーク連投作戦がこの試合でも完璧にはまりました!
シーズン中は半分以上ストレートで後はフォークとスライダーという感じでしたが、ストレートを狙い打たれることが多かったんですよね…。(被打率3割以上)
フォーク主体の投球もずっと続ければもちろん読まれてしまうけど、短期決戦かつあまりデータを持っていない相手にはとても有効でしたね。やっぱり曾澤は勝負師だ。
7回には坂本がもう少しでホームランになりそうな二塁打でチャンスを作り、チャンスに強すぎる浅村がタイムリーを放って追加点。
坂本は練習試合から大会序盤は本当に打てなくて叩かれてたけど後半は攻守に亘ってチームに貢献してくれました!
日本シリーズからの長かった不調もようやく改善したみたい。
代表で監督やコーチ、ハイレベルの選手たちと接することで何かを掴んだのかもしれませんね。
8回は山本由伸。まあ打てないですよねあの球は。
今回選ばれた投手たちのなかでも一人別格の球を投げていると思います。
去年から凄い球を投げていたけど、今シーズン先発転向してからさらに凄みが増したと思うし、時には味方も敵になるような状態で投げ抜いてきただけあってメンタルも異常に強い。21歳とは到底思えない。
ケガをせずにさらに成長すれば近い将来日本一のピッチャーになるのは間違いないでしょう。
来年もホークスにとって手強い相手になりそうです。
そして2点差の最終回は日本の守護神・山崎康晃。
公式球が合っているのか大会中ずっと良い意味でおかしな自称ツーシームを投げていたけど、この試合もまあ完璧な内容でした。代表戦のこの人は打たれる気がしない!
あっという間に三人を打ち取ってゲームセット!
【プレミア12決勝 日本・韓国】
侍ジャパン、世界一!#野球#baseball pic.twitter.com/64PGWi286Y
— 矢口亨@スポーツ報知写真部 (@yaguchi_hochi) 2019年11月17日
たくさんの選手たちが輝いた素晴らしいゲームでした。
前日の試合で勝ってもこの決勝で負けてしまえば何の意味もなかったので本当に勝ってくれてよかった。
韓国チームも実力者揃いでしたが、勝ちへの気持ちが若干日本のほうが上だったのかな。
韓国はとりあえず今大会でアジア・オセアニアの最上位の成績を残したので、来年の東京オリンピックの出場権を獲得することができてホッとしたのかもしれませんね。
そして大会MVPは三冠王(打率.444、3本塁打、13打点)プラスベストナインを獲得したカープ・鈴木。文句なしの受賞だと思います。
現在のNPB最強打者はやっぱりこの人かな。ケガなくシーズンを過ごせればギータもいい勝負だけど。
鈴木はホームラン狙いなら40本は軽く打てるパワーがありながら、変幻自在に打ち方を変えられるところが一番の魅力ですね。
成績が高いレベルで安定していて尖っていないのはその辺を意識しているのでしょう。今のところメジャーでも戦えそうな打者はこの人くらいじゃないでしょうか。
来年もジャイアンツはボコボコに打たれそうで怖いです…。
大会のベストナインは以下の通り。
投手(先発) | 張奕 | |
投手(リリーフ) | ブランドン・ディクソン | |
捕手 | エリック・クラッツ | |
一塁手 | ボビー・ダルベック | |
二塁手 | 菊池涼介 | |
三塁手 | 王威晨 | |
遊撃手 | 金河成 | |
外野手 | 鈴木誠也 | |
外野手 | 李政厚 | |
外野手 | ジョナサン・ジョーンズ | |
指名打者 | ブレント・ルッカー |
優勝した日本チームからベストナインに選ばれたのは鈴木と菊池のカープ組のみでした。ムムム…
先発部門でオリックスの張奕が選ばれてますね。ジャイアンツの陽さんのいとこです。
育成でオリックスに入団して、今年外野手から投手に転向した異色の選手ですが、持ち前のセンスですぐに支配下登録されて勝利も挙げています。何度か投球を見たけどナックルカーブとフォークが素晴らしいしコントロールも良い。
オリックスは山本に山岡、張奕、榊原、田嶋などなど良い投手が揃ってるので、打つほうさえなんとかなれば来年こそAクラス間違いなしだと思うんですけど…。
さてさて、とにかく2019プレミア12は日本の優勝に終わりました。
長いシーズンを終え、疲れ果てているなかで日本代表として戦ってくれた選手たちには本当に頭が下がる思いです。
NPBも日本代表として出場した選手や積極的に選手を送り出してくれたチームにはなんらかの形で報いてあげてもらいたいですね。
メジャーリーガーの出場しないプレミア12のような国際大会は必要ないという人もたくさんいると思うし、それも間違ってはいないと思います。
しかし球場に試合を見に行くコアな野球ファンは年々増加傾向なのに、野球をする子供たちは少子高齢化の影響や野球自体の魅力の減少などで硬式・軟式ともに急速に数を減らしています。
国際試合は地上波で放送されるため、野球を知らない人でも見る可能性があるので、裾野を広げるという意味でもNPB全体で選手の補償なども含め協力して取り組んでほしいですね。
今大会では日本の選手たちも出場辞退が相次ぎ非常に残念でしたが、東京オリンピックではどの選手も万全の状態で臨めることを願っています。
プレミアの「28人」よりも少ない「24人」のオリンピックの選手枠でどの選手が招聘されるのか、楽しみですね。
プレミアには呼ばれなかったけど、真夏に開催される大会なので夏に強い岡本さんにもチャンスがあるかも…
なんて今から期待しています。
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