ついに「2019WBSCプレミア12」の決勝カードが決まりましたね!
相手は前回2015年大会の準決勝で敗れた宿敵韓国。
序盤は少々足を引っ張り気味だったジャイアンツの選手たちもようやく体があたたまってきたようなので17日の決勝戦で大暴れしてくれることを期待しています。
さて、10月の終わりに配信が開始されたスポーツ有料配信サービス「DAZN(ダゾーン)」の《ジャイアンツドキュメンタリー映像》。
EP1「兆し」に続いて、EP2「巨人の4番」とEP3「這い上がる若者たち」が配信されているので、前回同様少しだけ感想を。
EP2「巨人の4番」
2018年にブレイクし、最年少で「3割30本100打点」を達成したジャイアンツの第89代4番打者・岡本和真。(打率.309 本塁打33 打点100)
しかし、2019シーズンは序盤からなかなか調子が出ず、昨シーズンのような輝きは見せられませんでした。
調子が良いときもあったけど、それが持続できずにすぐ打てなくなるを繰り返す、一言でいえば「不安定」な感じ。
期待値が高かっただけに厳しい目で見られるのも仕方ないのかも…。
原監督曰く「バッティングというのは、昨日できたことがじゃあ今日できるか、これも非常に難しいことで。」との事。奥が深いですね。
以前の記事でも少し触れましたが、2019シーズン終始苦しんでいたのはフォームの推移を見ればよく分かります。
巨人の4番というのはやっぱり日本の4番であるべきでしょう。そうだと思ってそれに向かって精進すればいい。─ 第28代4番・王貞治 ─
勝てばもちろん4番の力、打てずに負けたら4番の責任。─ 第62代4番・松井秀喜 ─
身体のコンディション不良で一日休むとかそういうのはやってはいけないポジション。─ 第76代4番・村田修一 ─
これまでジャイアンツの4番に座った打者たちはいろいろな思いを持って打席に立っていたようですが…
「特に僕は4番に対してどうあるべきかというのは別に必要ないと思ってるんで。まあ見られるところは見られると思うのでそういう部分はしっかりしないといけないとは思いますけど。」
ビッグベイビー・岡本さんの4番への思いはこの通り(笑)
相変わらず図太いというか強気というか…と思いましたが、映像の途中で元木コーチが打てないときの岡本さんの様子を教えてくれる場面があり、とても繊細な一面を知ることができました。
あまりネタバレはできないのでこれくらいにしておきますが、歴代のジャイアンツ4番打者の考え方や当時の映像が見られたりなかなか興味深かったです。
EP2で特に印象に残ったのは原監督のこのセリフ。
今シーズンの岡本さんは相当叩かれていたと思うけど、原監督に言わせれば「優しい」らしい…。
原監督の現役時代のことはあまりよくは知らないけど、めちゃくちゃ叩かれていたみたいですね。
成績を見ると全然悪くないのに長嶋さんや王さんと比べられていたのでしょう。ちょっと可哀想だ。
1989年の日本シリーズ(巨人対近鉄)第5戦。18打席ヒットなしの4番・原さんが3番・クロマティ敬遠から汚名返上のホームランを打ったシーンの嬉しそうな顔は一見の価値ありです。
EP3「這い上がる若者たち」
EP3「這い上がる若者たち」は主に育成選手のお話。
原監督もインタビューでこう語っていましたが、背番号三桁の育成選手たちは支配下登録を勝ち取らないと一軍の試合に出場することはできません。
その点が「プロ野球選手ではないというようなところ」なんでしょう。
タイムリミットは3年間。その間に支配下登録されなければシーズン終了後に自由契約となってしまいます。
ドラフトなどで新しい選手が入ってくるためには去らなければいけない選手が出てくるのは必然ですが、本当に厳しい世界ですね…。
今シーズンはカープから丸を獲得できたものの、最近の楽天・美馬のように近年はFA選手の獲得も以前のようには簡単ではない様子。
選手にとってジャイアンツというチームが昔のように魅力的ではなくなっているのかもしれません。
さらに大型ルーキーをドラフトで獲得しようにもクジは負け続きで、助っ人外国人選手も思うような活躍ができず、かつてのような巨大戦力を持てていないのが現状です。
となれば、重要なのはやっぱり育成。
ホークスに倣って将来性豊かな若い選手たちを育て、一軍で戦えるような選手を送り出すために二軍・三軍のスタッフの方たちも必死で頑張っている様子がドキュメンタリー映像を見れば分かります。
育成方針は欠点を改善することも大事だけど選手の個性・長所を伸ばすこと。
ひとりの選手にひとつの育成プログラムを組むなど、画一的ではなく多様性に富んだ育成を行っているようです。
その結果もあって今年も育成から何人かの選手が支配下登録を勝ち取り、そのなかには将来的にジャイアンツのクリーンナップを担う可能性があると言われている山下航汰も。
昨年のドラフトで育成1位で健大高崎から指名された山下ですが、育成まで残っていたことを不思議がる人も多々いましたね。
入団後すぐに二軍で結果を出し始め、7月5日に支配下登録。高卒1年目での支配下登録は球団史上初でした。
ドキュメンタリー映像では山下が自分の給料で初めて買った物や両親がいつも送ってくれるもの、小学校からずっと試合を記録しているノートなどのお話も紹介されていてとても面白かったです。
「今は携帯とかでなんでもできるけど大事なことは書かなきゃいけない。」という言葉には好感が持てました。
こういう地道な努力をしてる選手は心から応援したくなりますね。
打者の良し悪しはよほどインパクトがある選手以外は私のような素人には判断が難しいのですが、目の肥えた方々が一様に「山下は良い」と言っているので、来季も期待して見たいと思います。
その他、育成投手の山川和大とギリギリで支配下登録された堀岡隼人にもスポットライトが当てられていました。
山川は残念ながら支配下に上がれず自由契約になってしまいましたが、育成で再契約してもらったんでしょうか。来季こそは支配下に上がれるよう頑張ってもらいたいですね。
支配下登録されることを目標に頑張り、二桁の背番号をもらってからも結果を出し続けなければすぐにクビになる厳しい世界。
堀岡も一軍で3試合投げましたが、ヤクルト戦では散々な結果に終わったりとなかなか思うような投球はできませんでしたね。
原監督も「マウンドに上がったということで満足しているようでは話にならない。一回目だからとかこの次は頑張るとかいっているようじゃ、チャンスというものはどんどん逃げていく」と厳しいコメントを残していました。
オフの間に頑張ってトレーニングし、来季は弱点であるリリーフ陣を救えるくらいの投球を期待しています。
今回もDAZNジャイアンツドキュメンタリーを紹介してみました。
EP2も3も今まであまり見えなかった裏側部分にスポットライトを当てた内容でとても興味深かったです。
今年のDAZNはオフの間に野球ファンに逃げられないように特集に力を入れていますね。去年はオフシーズンに結構解約されちゃったんでしょうか(笑)
ジャイアンツの他にも、アンジャッシュの渡部さんが阪神の選手や監督にインタビューをした特集やサンデードラゴンズなども見られるようになっています。
シーズンオフでも楽しめるコンテンツがたくさんあるのは嬉しい限り。
さて、次回のEP4は「エースの資質」。
今季苦しんだエース菅野についての内容になりそうです。どんなことを考えながらプレーしていたのか、心情の部分に注目して見てみたいと思います。
コメント
原選手の叩かれ方は岡本の比ではなかったです。そのため原の打席はTV越しに悲壮感が伝わって来てましたから。やはり王、長嶋といったレジェンドが活躍してた時代に近いだけに、同じような活躍をファンも期待してましたし、そもそも野球(というより巨人)に対する世間の注目度が今と全然ちがう分、プレッシャーも違うでしょうね。
今更ですが、プレミア12には岡本選ばれなかったんですね。松田を選ぶなら岡本でも良かったと思うんですけど、理由知ってます?辞退とかじゃないですよね?
恥ずかしながら巨人ファンさん、コメントありがとうございます。
前任者が偉大だと次の選手は叩かれやすくなっちゃいますよね~。小林とかね(;^ω^)
岡本はあのキャラクターもあって、まだ微笑ましく見守ってくれてる方も多いのかな。
ただビッグベイビーが経験を積んでしっかり独り立ちできるようになってきたら、その時はばっちり叩かれるかもしれないですね。
プレミア12に選ばれなかったのはただ実力不足と判断されたんだと思います。
これまで代表に呼ばれても国際大会では全然活躍できてないから印象も良くなかったんでしょうかね(;´∀`)
今朝、山口がポスティング希望とか言う衝撃的なニュースが…。これはヤバい。頼むから引き留めてくれよ…。
Fujiwaraさん、コメントありがとうございます。
目を疑いましたね。
でも今後の菅野のこととか考えると、球団にも思惑があるんだろうなと色々邪推してしまう自分がいたり…(-“-;A
何にしても来季ジャイアンツはどうなってしまうのか、不安ですね。