本来のプロ野球2020シーズン開幕日である3月20日から早10日が過ぎました。
中国武漢市に端を発した新型コロナウイルスの影響はとどまることを知らず、阪神タイガースの複数選手に陽性反応が出たこともあって4月24日開催も難しくなってきましたね…。
毎年この時期はプロ野球が開幕し、プロサッカーも各国のリーグやヨーロッパリーグ、チャンピオンズリーグが大盛り上がりでスポーツ三昧だというのに…。
今はどれも中止でスポーツを見られない生活のつまらなさを実感しています。
そして月刊ジャイアンツ5月号についてきた今シーズンの試合スケジュール表付きクリアファイルは3月20日開幕日程のままです。
どうしろというんでしょうか(笑)
何だかシュールです。
さて、今年のジャイアンツはオープン戦では13試合勝ちなしを含む2勝10敗4分けで球団ワーストの9連敗を喫するなどひどい有様でした。
しかし21日から始まった練習試合では本来の強さを見せDeNA(2戦)と中日(2戦)に見事勝利!
それぞれの試合をしっかり見られているわけではないので少々うろ覚えな部分もありますが、数字的には投手陣がきっちり抑え、打撃陣も8点→8点→5点→2点と頑張ってくれました。
1戦目は主にサンチェスと今村が投げて2人とも無失点。
サンチェスはオープン戦ではかなり打ち込まれ、この試合もヒットは結構打たれていましたが…
球自体はすごく悪いようには見えないので配球次第で十分活躍してくれそうな気がします。
日本のボールに慣れれば韓国で投げてた時のような素晴らしいピッチングをしてくれるんじゃないでしょうか。
今村も緩急を上手く使った投球で良いアピールができましたね。
もともとランナーを出しながらも5回くらいまでは失点少なく投げてくれる投手なので先発の機会さえもらえればゲームはつくってくれると思います。
2戦目は田口くんと宮國で8回まで。
田口くんは個人的にはそこまで良かったとは思わないけど、結果的には5回を1失点で被安打も3と結果を出しました。
それより印象に残ったのは宮國の好投。
ミットがほとんど動かないくらいの素晴らしいコントロールで、どの球種でもストライクが簡単にとれていました。
大城も緩い球を上手に使って宮國の良さを十分に引き出していましたね。
この試合くらいの投球が毎回できれば先発ローテーションの3~4番手を十分務められそうなんだけど…ただ、満員の観客を前にしたらどうなるか。
静かな中で投げる方が力を出せるタイプなのかな?
とにかくナイスピッチングでした。
3戦目は菅野、鍬原、高田がメイン。
菅野はオープン戦からほとんど点も取られてなくて数字的には好調。
ニュースでも絶好調とかいつでも開幕OKみたいにポジティブな記事が並んでいるんですけどね…。
…ほんとかな?
なんて疑いの目で見てしまう私。
どうしてもあまり良い投球ができてるようには見えないもので…。
スライダーは去年よりは良いし、ストレートの球速も150キロ以上出てるのでコンディションは悪くないのかもしれないけど、ものすごく力んで上半身だけで押し込むように投げてるような。
まあ、プロの解説者の方たちが問題ないと言ってるので大丈夫なんでしょうね。
そうであってほしいです。
鍬原はこの試合でも好調で3回無失点。コントロールは悪いけど投げてるボールは相変わらず一級品ですね。
ぶんぶん振ってくるチームではなく、しっかり見極めてくるチーム相手にどれくらい投げられるのか今後が楽しみです。
高田も2回を無失点。この試合はあまりボールが走ってなかったように思うけど今年の高田は本当に良いボールを投げてると思います。
プエルトリコに行って日本では見られないようなプレーをたくさん見たり、菅野や千賀も参加していた福岡の鴻江スポーツアカデミーで自分が”上半身始動タイプ”と分かったことで今までにない手応えを感じていると言っていました。
ストレートの球威も上がってるしスライダーの曲がりもいいので、あとはストライクゾーンで強気に勝負してほしい。
今まではコースぎりぎりを狙いすぎてカウントを悪くして痛打ってのが多かったんですよね。
ストレートはもともと良いから課題はやっぱり変化球の精度ですね。
この試合で投げ合った中日の吉見さんのコントロールは素晴らしかったです。
そういえば吉見さんも菅野と同じ腕から始動するフォームに変わってたような…。
とてもスムーズなピッチングだったのでスタミナ面さえどうにかなれば今年は活躍しそうな気がしますね。
そして最後の4戦目は戸郷が登板。
與那原も4イニング投げて好投したみたいですが、3回くらいまでしか見られなかったので内容は分かりません。
戸郷は前回ぼこぼこにやられてしまったけど、この日は4回無失点で三振もたくさん取れてました。
真下に落ちるフォークとシュート回転しながら落ちていくツーシームフォークが上手くはまりましたね。
ストレートの質は去年のほうが良いように見えますが要領の良い選手みたいなのでここから仕上げてくるんでしょう。
打つほうはセカンドがなかなか決まらないものの、主軸に加え中島や大城も好調でした。
中島は今季から上半身の動きを減らした無駄のないコンパクトな新フォームに変更し絶好調。ボールの勢いを利用した達人のような打撃は頼りになりそうです。
大城もオープン戦ではなかなか打球に角度がつかなかったけど、練習試合に入ってからボールの下部分をしっかり振り抜いてきれいな逆スピンがかかってますね。
小林も代打で結果を出しているし、炭谷も戸郷を上手くリードしていたけど、大城は打撃好調で捕手としての役割も無難にこなしているので一歩優勢なのは間違いないでしょう。
今後も正捕手争いが楽しみです。
という感じで練習試合は好調だったジャイアンツですが、新型コロナウイルスの影響で以降の試合は中止になってしまいました。
今後もしリーグが開幕しても、派手な応援はなし、密集を避けるための観客数の制限、基礎疾患を持つ人や高齢者の入場の自粛要請などが検討されているようです。
意味のない対策ではなく、感染リスクを少しでも減らすための苦肉の策なので文句を言う人はいないと思いますがやっぱり寂しいですね。
野球やサッカーの無観客試合を見ていると観客の応援が試合の盛り上がりに必須だということがよく分かりました。
ここ数年放映権収入だけでもプロスポーツは成り立つという意見もよく聞きますが、今回の騒動で観客のいないスポーツにやっぱり将来性はないと再確認。
プロ野球選手の中にも感染者が出たことで今後も厳しい状態が続くと思いますが、一日でも早くワクチンや治療薬が開発されて、これまでと同じように野球を楽しめるような日々に戻ることを願っています。
コメント
やっぱり野球が無いと面白く無いですねー。4月中の開幕は厳しいんでしょうか。中川やメルセデスみたいな怪我人はいいですけど状態のいい中島や岡本はもったいないですね。とにかく、無事に開幕できることを祈ってます。
Fujiwaraさんコメントありがとうございます。
怪我してる選手たちは今のうちにしっかり完治させてほしいですね。
投手陣も少し肩を休めることができるかな。
焦ってもしょうがないですからね。
あとは選手やスタッフが感染しないよう祈るばかりです。
Minamiさんこんにちは。
震災のときはスポーツや音楽が人々に活気をもたらして前向きな気持ちにしてくれたものです。
コロナはそこを断ってくるので毎日に張り合いがなく元気がでませんね。
4月の開幕はまず無理なので5月半ばが目標になるのではないでしょうか。
トラウタニさん、コメントありがとうございます。
緊急事態宣言が出たので5月どころか6月くらい…最悪7月開幕なんてことになるかもしれませんね。
う~ん…そもそも開幕できるのか…。
全く先が見えませんがどうなる事やら。
あんまり長引くと各球団の経営なんかも心配になってきますよね。