一部球団で多少の遅延はあったものの、有料スポーツ映像配信サービス「DAZN(ダゾーン)」のみで巨人主催以外の公式戦(ビジター戦)をほとんど見られていた2018シーズン。
しかし、2019シーズンは巨人主催試合を見られるようになったものの、広島カープと東京ヤクルトスワローズのホーム戦権利を獲得できなかったようで、当該球団の主催試合が中継されなくなってしまいました。
そして2020シーズンはヤクルトの放映権を再び獲得しましたがカープの加入はならず…。
ということで、2020シーズンのDAZNプロ野球(NPB)中継は「パ・リーグ全球団の公式戦主催全試合およびオープン戦の一部、セ・リーグはカープを除く5球団の公式戦主催全試合(中日の一部主催試合を除く)と当該5球団のオープン戦の一部」となりました。
巨人主催試合はほぼ全試合を無料の地上波かBSで中継してくれるので、大事なのはビジター試合なんですよね。カープさん…
こうなると、1サービスでテレビ&ネットでプロ野球を全試合見るなら「スカパー!プロ野球セット」の出番なんですが、月額4054円(税込)プラス基本料429円(税込)は財布に優しいとはいえない…。
全部の試合は見られなくても、もう少し安くという人やどうせ有料放送に加入するなら野球以外のコンテンツも見たいという人も多いと思います。
それらを踏まえて、有料放送で巨人の試合を見たい人の条件別選択肢をざっくりまとめてみました。
巨人戦視聴の条件別選択肢
テレビやネットで全試合
「スカパー!プロ野球セット」
配信サービス
「スカパー!プロ野球セット」
視聴できる試合
テレビでもネット(スカパー!オンデマンド利用)でも12球団の試合を視聴可能。
※広島県など一部エリアではカープの主催試合(一部?)をLIVEで見られない場合あり。
利用料金
税込4054円+基本料税込429円
「スカパー!プロ野球セット」は日本の通信衛星事業者であるスカパーJSAT株式会社が運営する日本最大の多チャンネルデジタル衛星放送です。
「ジータス」だけ、「J SPORTS」だけという風にチャンネルを個別に契約することもできますが、プロ野球を放送するチャンネルを全てセットにした「スカパー!プロ野球セット」なら、個別に契約するよりもかなりお得にプロ野球セ・パ12球団の公式戦やキャンプ&オープン戦も完全視聴可能。
参照:スカパー!
2020年度は12球団の全試合を追加料金なしでパソコンやスマホ、タブレットでも視聴できます。(スカパー!オンデマンド)
※広島県など一部エリアではカープの主催試合(一部?)をLIVEで見られない場合あり。
利用料金は月額4054円(税込)+基本料429円(税込)。
私も加入しましたが、アンテナの取り付けの必要とかがなければ手続きは10分もかからず簡単でした。↓の記事で簡単に説明しています。
ネットでほぼ全試合(条件付きでテレビもOK)
「DAZN」+「J SPORTSオンデマンド野球パック」
配信サービス
「DAZN」+「J SPORTSオンデマンド野球パック」
視聴できる試合
「DAZN」で巨人主催試合&ビジター(交流戦、阪神、DeNA、ヤクルト、中日の一部)を、「J SPORTSオンデマンド野球パック」でビジター(広島、中日)をカバーできるのでネットでほぼ全試合視聴可能。
HDMIケーブルでネット端末をテレビとつないだり、「Apple TV」(「DAZN」「J SPORTSオンデマンド」「FODプレミアム」に対応)などのセットトップボックスを利用することでテレビでも条件付きで見られます。
※広島県など一部エリアではカープの主催試合(一部?)をLIVEで見られない場合あり。
利用料金
DAZN:税込1925円+Jスポオンデマンド:税込1980円(25歳以下990円)※DAZNは2023年2月から月額3700円(税込)に値上がりしました。
「DAZN」はイギリスに本社を置く国際スポーツメディア企業「パフォーム・グループ」が提供しているスポーツ専門の有料映像配信サービスです。
プロ野球だけでなくサッカー、バスケ、テニスなど、年間10000以上のコンテンツをワンパッケージで視聴可能。
私はプロ野球のほかにもサッカーのプレミアリーグやラ・リーガを見るのが大きな楽しみなので、DAZNは必需のサービスです。
スマホやタブレット、パソコンに加えて「Amazon Fire TV」などの機器を利用してのテレビ視聴もOK。
利用料金は月額1925円(税込)です。※2022年2月から月額3700円(税込)に値上がりしました。
「J SPORTSオンデマンド」は株式会社ジェイ・スポーツが放送するスポーツ専門チャンネルの総称「J SPORTS」の番組をパソコンやスマホ、タブレット向けにオンデマンド配信するサービスです。
「野球パック」でカープ、中日、オリックス、楽天の試合を見ることができます。
※広島県など一部エリアではカープの主催試合(一部?)をLIVEで見られない場合あり。
「Google Chromecast」や「Apple TV」を利用すればテレビでも視聴できます。
利用料金は月額1980円(税込)、25歳以下はU25割で半額の月額990円(税込)。
その他、低料金で加入できる単体サービス
「ジャイアンツLIVEストリーム」
配信サービス
「ジャイアンツLIVEストリーム」
視聴できる試合
巨人主催試合とビジターの一部(交流戦、阪神、DeNA)をネットで視聴可能。カープ、ヤクルト、中日の主催試合は地上波&BS頼み。
利用料金
税込1650円(GIANTS ID会員1080円)
「ジャイアンツLIVEストリーム」は日本テレビ放送網株式会社が運営する、読売ジャイアンツ特化型の動画&情報コンテンツ配信サービスです。
ジャイアンツの春季キャンプやキャンプ中の練習試合、オープン戦の他、1軍&2軍の公式戦の一部を放送。
ジャイアンツの有料配信サービスとしては最強なのですが、公式ヘルプにはパソコン、スマホ以外の端末利用は動作保証対象外と記載されています。(タブレットは問題なく使えましたが)
現時点では「Amazon Fire TV」や「Apple TV」などの機器を利用してのテレビ視聴もできないので、テレビで見るにはパソコンとテレビをHDMIケーブルで繋ぐなどの方法しかありません。
利用料金は月額1650円(税込)、無料で登録できるGIANTS ID会員になれば約500円引きの月額1080円(税込)。
「Hulu」
配信サービス
「Hulu」
視聴できる試合
巨人主催試合をネットで視聴可能。ビジターの試合は地上波&BS頼み。「Amazon Fire TV」や「Apple TV」「Google Chromecast」、「PlayStation 4」などの機器を利用すればテレビでも見られます。
利用料金
税込1026円
「Hulu」は日本テレビ放送網株式会社の完全子会社HJホールディングス株式会社が運営する有料オンライン動画配信サービスです。
巨人主催試合以外にも人気映画やドラマ、アニメなど、50000本以上が月額1026円(税込)で見放題。
ジャイアンツコンテンツでは2軍の試合やオフシーズンの様子も見られる「ジャイアンツLIVEストリーム」が圧倒的に上ですが、野球以外のサービスもいろいろ楽しみたいという人にはおすすめです。
イメージ的には見られる動画がAmazonプライムビデオより少し充実してて、さらにジャイアンツの試合が見られるという感じです。
マルチデバイスに対応しており、スマホやタブレット、パソコンに加え、「Amazon Fire TV」や「Apple TV」「Google Chromecast」、「PlayStation 4」などの機器を利用すればテレビでも見られます。
初回2週間の無料お試し期間もあり。
利用料金は月額1026円(税込)です。
「ジャイアンツLIVEストリーム」と「Hulu」のどちらを選ぶかは、ライフスタイルや視聴環境によって決めればいいかと思います。
両方とも巨人主催試合は全部見られますが、「ジャイアンツLIVEストリーム」は、ファーム(2軍)の試合が見られたり、オフシーズンにはキャンプや練習試合、オープン戦なんかも見られて、何度でも試合を見直せる<見逃し配信機能>があるので、よりディープな巨人ファン向けといったところでしょうか。(巨人関連以外のコンテンツは見られません)
「Hulu」は「Amazon Fire TV Stick」などを使ってテレビでも視聴可能な点と、野球以外にも50000本以上の映画やドラマ、アニメなどの動画が見られる点が大きな魅力なので、ライトな巨人ファンにはこちらをおすすめします。(野球関連の映画やドラマ、アニメもそこそこ揃っています)
参照:「Hulu」公式サイト
「ジャイアンツLIVEストリーム」と「Hulu」の比較表を作ってみましたので、以下を参考にしてみてください。
【「ジャイアンツLIVEストリーム(GLS)」と「Hulu」の比較】
GLS | Hulu | |
月額 |
|
税込1026円 |
無料お試し期間 | なし | 2週間 |
視聴可能試合 |
|
|
リアルタイム配信 | 〇 | 〇 |
見逃し配信 | 〇 | × |
オフシーズン (キャンプ・オープン戦等) |
〇 | × |
野球以外の動画 | なし | 映画・ドラマ・アニメ |
視聴可能な端末 |
|
|
※GIANTS ID会員は無料(メールアドレスのみ)で登録できる会員サービスなので、「ジャイアンツLIVEストリーム」加入時には予め登録しておくことをおすすめします。500円引きはかなり大きいです。
さいごに
今回紹介したプランは私が考えてみたものなので、もっと時間をかけて調べてみればより良い組み合わせがあるかもしれません。
料金と条件のバランスを取りながら自分に合ったプランで巨人戦を楽しんでもらえればと思います。
それにしても、パ・リーグは6チームで協力して、少しでもたくさんの野球ファンに見てもらえるような体制づくりができているのに、セ・リーグはなかなか一枚岩にはなりませんね…。
今後もプロ野球のファンを維持・増加させていくために、ぜひとも一致団結して野球を盛り上げてもらいたいものです。
コメント
こんにちは。
自分は趣味が野球を見る事くらいなんで前からスカパーですけど、多趣味な人には4400円は負担が大きいでしょうね・・・
ダゾーンの値段ならって人も多かっただろうし、そういう人は多分野球を見なくなると思います。
昔と違って今は野球を目にする機会が減っているのに値段の選択肢が少なくなる事でそれに拍車がかからないといいですね。
トラウタニさん、コメントありがとうございます。
スカパーは内容的には充実してると思うんですが、好きな時に好きなものが観られるわけじゃないというのが微妙に使いづらいところです…。
リアルタイムで観られないことも多いので、やっぱりDAZNみたいなのが便利でいいんですけどね~。
野球人気が落ちてますます放送がなくなって、それでまた野球人口が減っていくという悪循環。
悲しいです(TдT)