読売ジャイアンツの歴代タイトル獲得選手一覧(打者編)

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読売ジャイアンツの歴代打者のうち、各タイトルを獲得した選手について詳細にまとめてみました。

1937年から2023年までの各年度の獲得選手を一覧で示すとともに、代表的な選手の通算成績や特筆すべき活躍についても触れています。

各タイトルの説明

  • 最優秀選手賞(MVP)
    シーズンを通じて最も活躍した選手に贈られる賞。記者投票によって選出され、セ・パ各リーグから1名ずつ選ばれる。野手だけでなく投手も選出される。
  • 最優秀新人賞(新人王)
    シーズン終了時に一定の資格を満たした新人選手のうち、最も活躍した選手に贈られる賞。記者投票によって選出され、セ・パ各リーグから1名ずつ選ばれる。
  • 首位打者賞
    規定打席に到達した打者のうち、最も打率の高い選手に贈られる賞。セ・パ各リーグで選出される。シーズン打率のタイトルとも言える。
  • 最多本塁打者賞(本塁打王)
    シーズンを通じて最多の本塁打を放った選手に贈られる賞。セ・パ各リーグで選出される。規定打席到達が条件ではない。
  • 最多打点者賞(打点王)
    シーズンを通じて最多の打点を記録した選手に贈られる賞。セ・パ各リーグで選出される。得点圏打率との相関が高い。
  • 最多安打者賞
    シーズンを通じて最多の安打を放った選手に贈られる賞。1994年に制定され、セ・パ各リーグで選出される。
  • 最多盗塁者賞(盗塁王)
    シーズンを通じて最多の盗塁を決めた選手に贈られる賞。セ・パ各リーグで選出される。走塁技術とスピードが評価される。
  • 最高出塁率者賞(出塁王)
    出塁率が最も高い選手に贈られる賞。1967年から1984年までは出塁数、1985年以降は出塁率で選出される。選球眼の指標となる。



歴代タイトル獲得選手(打者)年度別表

データの集計や記事作成の過程でミスが生じている可能性があります。内容に誤りがある場合はご容赦ください。

年度最優秀選手賞新人王首位打者賞本塁打王打点王最多安打賞盗塁王出塁王
1937年春中島治康 (4本)中島治康 (37点)
1937年秋
1938年春中島治康 (.345)
1938年秋中島治康 (外)中島治康 (.361)中島治康 (10本)中島治康 (38点)
1939年川上哲治 (.338)川上哲治 (75点)
1940年川上哲治 (9本)中島治康 (67点)
1941年川上哲治 (一)川上哲治 (.310)川上哲治 (57点)
1942年水原茂 (三)呉波 (.286)中島治康 (60点)
1943年呉昌征 (外)呉昌征 (.300)青田昇 (42点)
1944年呉新亨 (19盗塁)
1948年青田昇 (.306)青田昇 (25本)
川上哲治 (25本)
1951年川上哲治 (一)川上哲治 (.377)青田昇 (32本)青田昇 (105点)
1953年川上哲治 (.347)
1954年広岡達朗 (遊)与那嶺要 (.361)
1955年川上哲治 (一)川上哲治 (.338)川上哲治 (79点)
1956年与那嶺要 (.338)宮本敏雄 (69点)
1957年与那嶺要 (外)与那嶺要 (.343)宮本敏雄 (78点)
1958年長嶋茂雄 (三)長嶋茂雄 (29本)長嶋茂雄 (92点)
1959年長嶋茂雄 (.334)
1960年長嶋茂雄 (.334)
1961年長嶋茂雄 (三)長嶋茂雄 (.353)長嶋茂雄 (28本)
1962年王貞治 (38本)王貞治 (85点)
1963年長嶋茂雄 (三)長嶋茂雄 (.341)王貞治 (40本)長嶋茂雄 (112点)
1964年王貞治 (一)王貞治 (55本)王貞治 (119点)
1965年王貞治 (一)王貞治 (42本)王貞治 (104点)
1966年長嶋茂雄 (三)長嶋茂雄 (.344)王貞治 (48本)王貞治 (116点)柴田勲 (46盗塁)
1967年王貞治 (一)王貞治 (47本)王貞治 (108点)柴田勲 (70盗塁)王貞治 (276回)
1968年長嶋茂雄 (三)高田繁 (外)王貞治 (.326)王貞治 (49本)長嶋茂雄 (125点)王貞治 (275回)
1969年王貞治 (一)王貞治 (.345)王貞治 (44本)長嶋茂雄 (115点)柴田勲 (35盗塁)王貞治 (272回)
1970年王貞治 (一)王貞治 (.325)王貞治 (47本)長嶋茂雄 (105点)王貞治 (263回)
1971年長嶋茂雄 (三)長嶋茂雄 (.320)王貞治 (39本)王貞治 (101点)高田繁 (38盗塁)王貞治 (246回)
1972年王貞治 (48本)王貞治 (120点)柴田勲 (45盗塁)王貞治 (249回)
1973年王貞治 (一)王貞治 (.355)王貞治 (51本)王貞治 (114点)王貞治 (280回)
1974年王貞治 (一)王貞治 (.332)王貞治 (49本)王貞治 (107点)王貞治 (294回)
1975年王貞治 (96点)王貞治 (236回)
1976年王貞治 (一)王貞治 (49本)王貞治 (123点)王貞治 (257回)
1977年王貞治 (一)王貞治 (50本)王貞治 (124点)柴田勲 (34盗塁)王貞治 (272回)
1978年王貞治 (118点)柴田勲 (34盗塁)王貞治 (247回)
1981年原辰徳 (三)
1982年松本匡史 (61盗塁)
1983年原辰徳 (三)原辰徳 (103点)松本匡史 (76盗塁)
1984年篠塚利夫 (.334)
1987年山倉和博 (捕)篠塚利夫 (.333)
1989年クロマティ (外)クロマティ (.378)クロマティ (.449)
1990年緒方耕一 (33盗塁)
1993年緒方耕一 (24盗塁)
1996年松井秀喜 (外)仁志敏久 (三)
1998年松井秀喜 (34本)松井秀喜 (100点)松井秀喜 (.421)
2000年松井秀喜 (外)松井秀喜 (42本)松井秀喜 (108点)松井秀喜 (.438)
2001年松井秀喜 (.333)
2002年松井秀喜 (外)松井秀喜 (50本)松井秀喜 (107点)清水隆行 (191本)松井秀喜 (.461)
2004年ローズ (45本)
2007年小笠原道大 (内)
2008年ラミレス (外)ラミレス (125点)
2009年ラミレス (外)松本哲也 (外)ラミレス (.322)ラミレス (186本)
2010年長野久義 (外)ラミレス (49本)ラミレス (129点)
2011年長野久義 (.316)藤村大介 (28盗塁)
2012年阿部慎之助 (捕)阿部慎之助 (.340)阿部慎之助 (104点)坂本勇人 (173本)
長野久義 (173本)
阿部慎之助 (.429)
2016年坂本勇人 (.344)坂本勇人 (.433)
2019年坂本勇人 (内)
2020年岡本和真 (31本)岡本和真 (97点)
2021年岡本和真 (39本)岡本和真 (113点)
2023年岡本和真 (41本)

 

歴代タイトル獲得選手(打者)詳細表

最優秀選手賞

年度選手名ポジション
1938年秋中島治康外野手
1941年川上哲治一塁手
1942年水原茂三塁手
1943年呉昌征外野手
1951年川上哲治一塁手
1955年川上哲治一塁手
1957年与那嶺要外野手
1961年長嶋茂雄三塁手
1963年長嶋茂雄三塁手
1964年王貞治一塁手
1965年王貞治一塁手
1966年長嶋茂雄三塁手
1967年王貞治一塁手
1968年長嶋茂雄三塁手
1969年王貞治一塁手
1970年王貞治一塁手
1971年長嶋茂雄三塁手
1973年王貞治一塁手
1974年王貞治一塁手
1976年王貞治一塁手
1977年王貞治一塁手
1983年原辰徳三塁手
1987年山倉和博捕手
1989年クロマティ外野手
1996年松井秀喜外野手
2000年松井秀喜外野手
2002年松井秀喜外野手
2007年小笠原道大内野手
2008年ラミレス外野手
2009年ラミレス外野手
2012年阿部慎之助捕手
2019年坂本勇人内野手

【新人王】最優秀新人賞

年度選手名ポジション
1954年広岡達朗遊撃手
1958年長嶋茂雄三塁手
1968年高田繁外野手
1981年原辰徳三塁手
1996年仁志敏久三塁手
2009年松本哲也外野手
2010年長野久義外野手

首位打者賞

年度選手名打率
1938年春中島治康.345
1938年秋中島治康.361
1939年川上哲治.338
1941年川上哲治.310
1942年呉波.286
1943年呉昌征.300
1948年青田昇.306
1951年川上哲治.377
1953年川上哲治.347
1954年与那嶺要.361
1955年川上哲治.338
1956年与那嶺要.338
1957年与那嶺要.343
1959年長嶋茂雄.334
1960年長嶋茂雄.334
1961年長嶋茂雄.353
1963年長嶋茂雄.341
1966年長嶋茂雄.344
1968年王貞治.326
1969年王貞治.345
1970年王貞治.325
1971年長嶋茂雄.320
1973年王貞治.355
1974年王貞治.332
1984年篠塚利夫.334
1987年篠塚利夫.333
1989年クロマティ.378
2001年松井秀喜.333
2009年ラミレス.322
2011年長野久義.316
2012年阿部慎之助.340
2016年坂本勇人.344

 【本塁打王】最多本塁打者賞

年度選手名本塁打数
1937年春中島治康4本
1938年秋中島治康10本
1940年川上哲治9本
1948年青田昇25本
川上哲治25本
1951年青田昇32本
1958年長嶋茂雄29本
1961年長嶋茂雄28本
1962年王貞治38本
1963年王貞治40本
1964年王貞治55本
1965年王貞治42本
1966年王貞治48本
1967年王貞治47本
1968年王貞治49本
1969年王貞治44本
1970年王貞治47本
1971年王貞治39本
1972年王貞治48本
1973年王貞治51本
1974年王貞治49本
1976年王貞治49本
1977年王貞治50本
1998年松井秀喜34本
2000年松井秀喜42本
2002年松井秀喜50本
2004年ローズ45本
2010年ラミレス49本
2020年岡本和真31本
2021年岡本和真39本
2023年岡本和真41本

【打点王】最多打点者賞

年度選手名打点数
1937年春中島治康37点
1938年秋中島治康38点
1939年川上哲治75点
1940年中島治康67点
1941年川上哲治57点
1942年中島治康60点
1943年青田昇42点
1951年青田昇105点
1955年川上哲治79点
1956年宮本敏雄69点
1957年宮本敏雄78点
1958年長嶋茂雄92点
1962年王貞治85点
1963年長嶋茂雄112点
1964年王貞治119点
1965年王貞治104点
1966年王貞治116点
1967年王貞治108点
1968年長嶋茂雄125点
1969年長嶋茂雄115点
1970年長嶋茂雄105点
1971年王貞治101点
1972年王貞治120点
1973年王貞治114点
1974年王貞治107点
1975年王貞治96点
1976年王貞治123点
1977年王貞治124点
1978年王貞治118点
1983年原辰徳103点
1998年松井秀喜100点
2000年松井秀喜108点
2002年松井秀喜107点
2008年ラミレス125点
2010年ラミレス129点
2012年阿部慎之助104点
2020年岡本和真97点
2021年岡本和真113点

※1994年に制定

最多安打者賞

年度選手名安打数
2002年清水隆行191本
2009年ラミレス186本
2012年坂本勇人173本
長野久義173本

【盗塁王】最多盗塁者賞

年度選手名盗塁数
1944年呉新亨19盗塁
1966年柴田勲46盗塁
1967年柴田勲70盗塁
1969年柴田勲35盗塁
1971年高田繁38盗塁
1972年柴田勲45盗塁
1977年柴田勲34盗塁
1978年柴田勲34盗塁
1982年松本匡史61盗塁
1983年松本匡史76盗塁
1990年緒方耕一33盗塁
1993年緒方耕一24盗塁
2011年藤村大介28盗塁

【出塁王】最高出塁率者賞

年度選手名出塁数/出塁率
1967年王貞治276回
1968年王貞治275回
1969年王貞治272回
1970年王貞治263回
1971年王貞治246回
1972年王貞治249回
1973年王貞治280回
1974年王貞治294回
1975年王貞治236回
1976年王貞治257回
1977年王貞治272回
1978年王貞治247回
1989年クロマティ.449
1998年松井秀喜.421
2000年松井秀喜.438
2002年松井秀喜.461
2012年阿部慎之助.429
2016年坂本勇人.433

※1967~84年までは出塁数、85年以降は出塁率



主要選手の通算成績や特筆すべき活躍

・王貞治

通算成績: 2831試合、2786安打、打率.301、868本塁打、2170打点、84盗塁。

主な獲得タイトル: 最優秀選手9回、首位打者5回、本塁打王15回、打点王13回、最多出塁数12回、最多安打3回。

特筆すべき活躍: 世界記録となるレギュラーシーズン通算本塁打868本を記録し、読売ジャイアンツのV9に貢献した。また、シーズン四球(158個)、シーズン敬遠(45回)、シーズン出塁率(.532)、シーズンOPS(1.293)、通算得点(1967点)、通算塁打(5862塁打)、通算打点(2170打点)、通算四球(2390個)、通算敬遠(427回)、通算出塁率(.446)、通算長打率(.634)、通算OPS(1.080)のNPB記録を保持している。

・長嶋茂雄

通算成績: 2186試合、2471安打、打率.305、444本塁打、1522打点、190盗塁。

主な獲得タイトル: 最優秀選手5回、首位打者6回、本塁打王2回、打点王5回、最多出塁数3回、最多安打10回。

特筆すべき活躍: 闘志溢れるプレイと無類の勝負強さでジャイアンツの4番打者として活躍し続け、多くの野球ファンを熱狂させた。また、「ON砲」として並び称された王貞治とともにジャイアンツのV9に大きく貢献した。

・松井秀喜

通算成績: NPB1268試合、1390安打、打率.304、332本塁打、889打点、46盗塁 / MLB1236試合、1253安打、打率.282、175本塁打、760打点、13盗塁。

主な獲得タイトル: 最優秀選手3回、首位打者1回、本塁打王3回、打点王3回、最多出塁数3回、ワールドシリーズMVP1回。

特筆すべき活躍: 2009年にヤンキースは9年ぶり27回目のワールドチャンピオンに輝いたが、松井は13打数8安打3本塁打8打点、打率.615、OPS2.027の大活躍が評価され、日本人で初めてMVPを受賞した。

まとめ

読売ジャイアンツは、長嶋茂雄、王貞治、松井秀喜など多くの強打者を輩出し、彼らの活躍によって数々のタイトルを獲得し、球団の黄金時代を築きました。

この記事では、そうした打者たちの活躍を年度ごとタイトルごとにまとめ、代表的なシーズンの成績も取り上げてみました。

野球ファンにとって、好きな選手の活躍を知り、過去を振り返ることは楽しみの一つだと思います。

ジャイアンツの打者の記録を通じて、プロ野球の歴史に親しんでいただければ嬉しく思います。

参照データ

日本野球機構 (NPB) 公式サイト
野球殿堂博物館

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