ヤクルト対巨人25回戦 9/28
2(遊)坂本
3(中)丸
4(三)岡本
5(一)大城
6(左)重信
7(二)田中俊
8(捕)小林
9(投)山口
2(中)青木
3(二)山田哲
4(左)バレンティン
5(右)雄平
6(一)村上
7(遊)廣岡
8(捕)松本直
9(投)小川
神宮でのvsヤクルト25回戦が、「2019年度レギュラーシーズン最終戦」となりました。
この試合は、チームとしては数試合前にリーグ優勝が決まり、”消化試合”という位置づけです。
けれど、阿部慎之助のレギュラーシーズン最後の出場試合であったり、すでに確定している最多勝、最高勝率に加え、この試合で5個以上三振を奪えば、最多奪三振のタイトルも獲得(投手三冠)できるチャンスである山口俊の登板試合であったりと、注目度の高い試合でした。
先発の山口は、好調だった今シーズンの集大成のような見事なピッチングで、4回に先頭打者の廣岡からこの日5個目となる空振り三振を奪って今季通算奪三振を186とし、最多奪三振のタイトルを決定的に!!
今まで個人タイトルを獲得したことがなかったのにいきなり複数個とは…!すごい!
今季、素晴らしい奪三振ショーを私たちに見せてくれた山口。
「今年は、ここは三振とりたいなっていうところで狙って取れる確率が上がっている」と、本人も奪三振能力が上がったのを実感しているようです。昨季の奪三振率が8.42だったのに対して、今季は10.0を超えてますもんね。
しかし、「何で?何でなんでしょうね。ボールがいいんですかね?僕の勝負球はフォークなんで、今年は打ちにくいんでしょうね」と、なぜ奪三振率が上がったのかは自分でもはっきりとは分かっていない様子。
わざわざストロングポイントを教える必要もないのでとぼけてるだけかもしれないけど(笑)
明らかに変わったのは球種配分。
今季はストレートの割合が減って、その分がまるまるフォークに。
きっちりバウンドボールを止められる小林が捕手を担当したことも影響しているのかもしれませんね。
移籍1年目はいろいろあってわずか1勝、そして昨季は配置転換もあり、満足いく成績ではなかったと思います。
特に昨季はシーズンを通して右肩に違和感を感じていたらしく、肩が痛くならないポジションを探すことに気を取られ納得した投球は1試合もできなかったと語っていました。
でも、今季は痛みに悩まされることなくしっかり調整できて「投げやすさ」を優先したフォーム固めができたみたいです。(今季はずっとスリークォーター気味)
「今年は良い状態で入れたし、身体も仕上がってきた。順調な証」と春季キャンプでは自信のコメントを残していたけど、心からそう思っていたんですね!
春季キャンプでは序盤から連日200球を超える投げ込みで私も含めたくさんの人たちに大丈夫かなと心配させた山口ですが、”投げながら体を作るタイプ”の投手と自分で言っています。
「疲れた状態のほうがいい」「投げることによって出てくる”張り”があったほうがいい」んだとか…。
全く分からない未知の世界…。
ドジャースで頑張っているマエケンは”投げ込まない”ことで有名で、マエケン独自の理論を見たときには驚いたものですが、山口の考え方もまた特殊なのかもしれませんね。マエケンは歴代の野球選手の中でもトップクラスの天才だから誰にでも真似できることじゃないと思うけど。
驚かれるかもしれません。僕の中4、5日の登板間でブルペンで投げる球数はわずか15球です。しかも、力の入れ具合は6~7割。この調整方法は広島カープに在籍した2014年から、メジャー移籍後も一切、変えていません。そんな少ない球数で練習になるのか?と思いますよね。
プロ入り後の春季キャンプでも、100球以上の投げ込みは2、3度だけです。日本の慣習として、200球を超え、疲れて余計な力が抜け、フォームがよくなった、ということも聞きます。しかし、いざ試合で疲れてきてから好投したのでは全然、意味がない。ブルペンでも試合でも、1球目からいいフォームで、いい球が投げれるような努力が必要です。
山口にしろマエケンにしろ、菅野にしろ、トップクラスの選手はそれぞれ自分なりの考え方、哲学のようなものを持っているのが面白い。
前回の試合でプロ初勝利を挙げた、評価急上昇中の戸郷や今後ジャイアンツのクリーンナップを担う可能性のある山下なんかも若いのに自分なりの考え方を持っているので将来が楽しみです。
特に戸郷は情報の取捨選択や自分を客観的に見ることに優れていると思います。
指導者から体重を増やせと言われたけど、急激に増やすと違う体で投げることになり自分のピッチングの持ち味がなくなってしまう可能性がある、なので長いスパンで少しずつ増やすと自分で決めてみたり。
フォームや配球についても自分なりの考えをもちつつ、ファームで若手にいろいろ教えてくれてるらしいクマさんや菅野にしっかり聞きたいことを聞いたりと良い意味の図太さを持ってる選手ですね。
怪我さえしなければ間違いなく投手陣の柱になってくれる選手だと思うので本当にこれからが楽しみです。
さて、ずいぶん脱線してしまいましたが…
結局山口は8回途中にヒットを打たれるまでノーヒットピッチングを続け105球でお役御免。
クライマックスシリーズでも期待してますよ!ナイスピッチングでした!!
しかし残念ながらその後、古川が打たれて勝ち投手の権利を失い、最後は高木が太田に打たれてサヨナラ負け…。
最終戦にしっかり勝ってクライマックスシリーズに弾みを付けたかったところですが、今季ファンになかなか良い試合を見せられなかったヤクルトさんに花を持たせるのもまた良しですかね。
阿部のレギュラーシーズン最終打席が申告敬遠だったのは残念だったけど、小川監督が本拠地最終戦を本気で勝ちに来るのは当然だと思うし、引退年に申告敬遠されるというのもまたレジェンド感があっていいじゃないですか。
試合前に『september』を流してくれたり、ビジョンに労いのメッセージを映してくれたり、たくさんの粋な計らいも見せてくれたし、ヤクルトさんが用意してくれた花束がばっちりジャイアンツカラーだったことにもリスペクトを感じました。
ヤクルトさんの細かい気配りがうれしかったです。
さあ、これで残すところはクライマックスシリーズ、そして日本シリーズですね!
正直、最近の試合内容を見ていたらCS突破できるのか少々不安ではあるんですが…
チーム一丸で「阿部と一緒に日本一に!」という強い気持ちを持って戦ってもらいましょう!
1試合でも多く阿部の現役姿が見られることを願ってます!
【公式戦を終えた】
チーム一丸となって戦えたのは良かったと思います。
【山口投手があわやノーヒットノーラン】
そうですねえ、致し方がないところでしょうね、あれだけ投げたのも。球数も少なかったし。まあ、奪三振のタイトルもね。
【阿部選手の最後の打席は申告敬遠】
何もコメントできないね。
【クライマックスシリーズに向けて】
しっかり調整していくということでしょう。まだ戦い半ばだよ。
コメント
山口は投手三冠ですか…。来年菅野も復活すれば物凄い先発陣になるかもしれないですね。菅野が万全の状態ではないので、CSでも山口には期待してます!!!
Fujiwaraさん、コメントありがとうございます。
菅野が故障した今季、山口がいなかったらどうなっていたことか。
本当によくやってくれましたよね。
だからこそ菅野が万全だったら二人の働きでどれだけ素晴らしいシーズンだったんだろうと考えてしまいます。
来年二人が並び立つ姿に期待!ですね!
さすが山口投手、でも勝って締めたかったですよね
なんか高橋投手の時もひっくり返されるし、まあそれは西武はもっと酷いですから。でもファンは信じる
それでも巨人とやりたいなあ
勝負はここからさん、コメントありがとうございます。
CSに向けて、勝ってレギュラーシーズンを締めくくりたかったけど、
実はジャイアンツはあと1勝で6000勝なので、来季ドームでの開幕でその6000勝目があげられたりしたらそれはそれでいいかな~なんて風にも思ってます(^▽^)
ただ、優勝決まってからはちょっとダレてたのでまたしっかり気合い入れて頑張ってもらわなくては!