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2023年巨人コーチ陣の感想!木を隠すなら森の中?唯才是挙?

セ・パともにクライマックスシリーズが終了。

22日から始まる日本シリーズは2年連続でセ・リーグ代表のヤクルトとパ・リーグ代表のオリックスの対決となりました。

これまでは強豪というイメージがなかった両チームですが、CSの戦いぶりを見るとリーグ優勝&CS勝ち抜きは当然といえる内容で、本当に強いチームだなぁと思いました。

 

さて、Bクラス4位で早々に2022シーズンが終了した我らがジャイアンツは来季のコーチングスタッフを発表。

今季は目標だった日本一どころかリーグBクラスという超不甲斐ない結果に終わったので、監督含め多くの方々が責任を取るんだろうなぁと思っていましたが、意外と動きが少なかったですね。

全権監督強し!

2023年ジャイアンツコーチングスタッフ一覧

・監督…原 辰徳
・ヘッド兼バッテリーコーチ…阿部 慎之助
・総合コーチ…川相 昌弘 (復帰)
・打撃チーフコーチ…大久保 博元 (新任)
・打撃コーチ…亀井 善行
・作戦兼内野守備コーチ…元木 大介
・外野守備兼走塁コーチ…鈴木 尚広 (復帰)
・投手チーフコーチ…阿波野 秀幸 (復帰)
・投手コーチ…山口 鉄也
・ブルペンコーチ…村田 善則
・トレーニングコーチ…穴吹 育大
二軍監督…二岡 智宏
総合コーチ…安藤 強
投手チーフコーチ…三澤 興一
投手コーチ…青木 高広
内野守備兼走塁コーチ…古城 茂幸
外野守備兼走塁コーチ…橋本 到 (新任)
バッテリーコーチ…加藤 健
トレーニングコーチ…石森 卓
三軍監督…駒田 徳広
打撃コーチ…小笠原 道大
投手チーフコーチ…杉内 俊哉
投手コーチ…矢貫 俊之
内野守備コーチ…脇谷 亮太 (新任)
外野守備兼走塁コーチ…金城 龍彦
バッテリーコーチ…市川 友也
トレーニングコーチ…ジョン・ターニー

・ファーム総監督…桑田 真澄
・巡回投手兼トレーニングコーチ補佐…大竹 寛
・巡回投手コーチ…久保 康生 (新任)
・巡回打撃コーチ…石井 昭男 (新任)
追加打撃コーディネーター…ゼラス・ウィーラー (新任)

選手名鑑|読売巨人軍公式WEBサイト




新任は一軍のデーブ大久保打撃チーフコーチ、二軍の橋本到外野守備兼走塁コーチ、三軍の脇谷亮太内野守備コーチに加え、久保と石井の巡回コーチ2名。

金一軍打撃コーチ、村田一軍打撃兼内野守備コーチ、横川一軍打撃コーチ、實松一軍バッテリーコーチ、松本二軍外野守備走塁コーチ、後藤三軍打撃コーチの6名は退任となりました。(会田巡回トレーニング統括は編成本部に転任)

あとは復帰組。

2012年から2018年までジャイアンツでコーチを務め、中日でも一軍投手コーチとして投手陣を立て直し高く評価された阿波野さんが復帰してくれたのは朗報かな。

そして足のスペシャリスト鈴木尚広さんも帰ってきましたね。

日本シリーズ開幕直前に「一身上の都合」を理由に退団し、その内容が内容だっただけに清廉高潔とは言い難いですが、走塁コーチとしての指導力は確かなものがあると思います。

「チームを強くする」という一点に絞ればこの復帰は歓迎することなのかもしれません。

これは打撃チーフコーチに就任した大久保さんも同じ。

素行がやばそうで個人的には好きではないけど、打撃コーチとして有能という人もいるし原監督もその指導力を高く買って登用したのでしょう。

ジャイアンツファンとしては老若男女問わず全ての人に愛されるチーム作りを目指してほしいので、できれば清く正しい選手とコーチで固めてもらいたい…とはいえ、今季は選手にも大きなスキャンダルがあったし、そもそも原監督も聖人君子とは言い難いですからね…。「巨人軍は常に紳士たれ」という言葉が空しい。

ならいっそ訳ありの人材を集めてしまえということなのか?(笑)

一人なら目立つけどたくさん集まれば目立たない。木を隠すなら森の中的な…?

コーチ陣の発表があったとき真っ先にそんなことが頭に浮かんでしまいました。

もしかしたら原監督は自身が尊敬する三国志の曹操が出した求賢令にある「唯才是挙ゆいざいぜきょ(ただ才のみ是れ挙げよ)」に倣ったのかも。

「能力さえあればどんな人材でも用いる。地位や家柄どころか倫理観や道徳観すら一切不問」というニュアンスの命令ですが、儒教が全ての時代だったので当時としては斬新というか破壊的というか…。

とにかく、強いチームを作り日本一になるためならどんな人材でも登用するという原監督の強い意思を感じました。

原監督在任中はベビーフェイス路線は無理がありそうなのでヒール路線でいくとして、ヒールは強くなければ意味がありません。

原監督が集めたこのコーチ陣で来季は是が非でもリーグ優勝&日本一を目指してほしいですね!



 

…とまぁ、ここまでは比較的ポジティブな感想です。

ただ、本音を言うとこの布陣では常勝チームを作るのはなかなか難しいんじゃないかと思います。

例えば、パのCSを見ていて160キロ近い剛速球をバシバシ投げ込むオリックスの山崎颯一郎や宇田川優希を見て驚いた人も多いのではないでしょうか。

彼らはドラフト下位や育成からステップアップして今に至っているのですが、もしジャイアンツに入団していたとして同じように育ったとは到底思えません。

本人たちの血のにじむような努力は当然として、個人的には中垣征一郎さんや鎌田一生さんといったアスレティックトレーナーの貢献も非常に大きいと思います。

鎌田さんのツイッターなどを見ると、単純に体を大きくするだけでなく、その選手にとってどの部分の強化が必要なのかやどうすれば体を上手に使うことができるのかなどをすごく理論的に教えているように見えました。

打者はパワーが欲しいからとにかく筋肥大したいという選手も多いけど、投手の中には山本由伸のようにウェイトをしない選手もいます(ウェイトにはウェイトの良さがあるとは言っている)。

そういう選手には自重系のトレーニングを勧めたりと個々に合ったトレーニングを組めるのは多くの経験や知識があるからこそ。

プロ野球選手を支える”縁の下の力持ち” オリックス・鎌田トレーナー

ジャイアンツでも大勢は大学時代怪我がちでなかなかベストコンディションでボールを投げることができなかったけど、パーソナルトレーナーの指導で強い体を作ったそうです。

確かに、今DAZNで放送されている「GIANTS-INSIDE-」を見ると、大学に入学した頃の大勢は今よりもずいぶん細くて驚きました。

大勢が通っていたのは大阪にある「Rebirth」というトレーニングジム。大勢以外にも今年リリーフとして44試合に登板し防御率0点台で22H3Sを挙げたオリックスの阿部翔太も通っているようですね。

光線治療とパーソナルトレーニング Rebirth

NPBではジャイアンツだけじゃなく多くの球団が、引退後の選手の世話やFA時の手形などの関係で自チームの元選手をコーチとして積極的に起用しています。

しかし、野球界にはラグビーやサッカーのように指導者になるためのライセンス取得が義務付けられていないためきちんとした指導ができない形ばかりの指導者が山ほどいます。

【由伸ジャイアンツ】続投か解任か…私が求める野球監督像
山口オーナーの意向と高橋監督の不振 山口オーナーが高橋監督に対する来季続投要請の意向を示したのが今月...

その点は来季からロッテを率いる吉井理人監督も指摘していました。

吉井さんの著書によるとコーチが選手に与える影響は絶大なんだとか。

せっかく良い才能を持っている選手が入団しても、自分の経験だけしか伝えられないような引き出しが少ないコーチや繊細さの欠片もないようなコーチが指導すればダメになってしまうかもしれません。

在野にはトレーナーだけではなく、打撃コーディネーターやピッチングコーディネーターも数多くいると思うので、ジャイアンツ出身やプロ野球出身にこだわらず国内外から優秀な人材を登用してもらいたいです。

「野球は素人、データ分析は名人」が指導者の主流に?|日本経済新聞

もし海外でもトップクラスの人材を得ることができるのなら助っ人外国人並みの報酬を支払ってもいいんじゃないかと個人的には思います。

今のジャイアンツは古臭いイメージがありますが、故・野村克也監督曰く、昔のジャイアンツは日本プロ野球界ではどこよりも新しいこと(アメリカのモダンな野球)を取り入れる球団だったそう。

そういう姿勢を思い出してもらいたいと思う今日この頃です。

 

以上、2023年ジャイアンツコーチングスタッフの感想でした。

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コメント

  1. 玉幸 より:

    minamiさん、こんちは(^^)/
    対ジャイアンツ戦で1番嫌だったのは鈴木尚広さんでした。
    『もう、早いとこ二塁まで行っちゃって』といつも思っていて、引退して喜んでいたのも束の間、増田大輝という後継者が現れ、9回裏に同点で増田が代走に出ると胃がキリキリしていました。
    そんな増田大輝もケガの影響からかかつてのような盗塁のプレッシャーは無くなりましたが、鈴木コーチの手腕で復活するでしょうか。
    YouTubeで岡崎さんと鈴木さんの対談で『今の若い選手は盗塁失敗のリスクにとらわれすぎて、そもそもチャレンジしなくなっている』と言ってました。だから時間をかけて盗塁の技術よりもメンタル・考え方から改善していくそうです。
    今シーズンのカープは盗塁する方・される方ともに悲惨な状態だっただけに鈴木コーチは羨ましいですね。

    • minami minami より:

      玉幸さん、コメントありがとうございます。
      増田も最近は盗塁失敗のリスクにとらわれてる感じでしたね。
      チーム全体の走塁の意識も高くなかったと思うのでこのタイミングで鈴木コーチに来てもらえるのは良かったなと思います。
      カープも福地コーチの入閣で走塁強化に取り組むようですね!
      これはますます怖くなりそうです(^^;)

  2. 匿名 より:

    JOCでオリンピック選手のトレーナーをやっていた久村浩ってちゃんとしたトレーナーいるんだけど背番号があるコーチじゃないから知らないのかな?

    • minami minami より:

      匿名さん、コメントありがとうございます。
      久村さんについては一応お名前も肩書も存じ上げてはいるんですがオリックスのトレーナー陣のようには具体的な指導方法や結果が報道されていないのでどんなことをしてくれて選手たちにどのような影響を与えてくれているのかという点はイマイチわからないですね。
      だけど補足情報ありがとうございました!

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