1週間ほど前にDeNAから梶谷がFA移籍してくるという記事を書きましたが、それに伴う人的補償選手が早々に決まりました。
人的補償としてDeNAに移籍することになったのは「田中俊太」。
さすがはDeNA。良い選手を選んだと思います…。
フリーエージェント権を行使して読売巨人軍と契約した梶谷隆幸選手の移籍に対する補償として、田中俊太選手(27歳、右左)が横浜DeNAベイスターズに移籍することとなりましたのでお知らせいたします。
試合 | 打席 | 安打 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 出塁率 | 長打率 | OPS |
48 | 78 | 18 | .265 | 1 | 6 | 2 | .346 | .368 | .714 |
今季の俊太の成績は上の表の通り。
開幕一軍を勝ち取ったもののシーズン序盤は全くダメで6月下旬に登録抹消。その後一軍昇格を果たすも8月16日に再度登録抹消されました。
しかし以降は二軍で打率.350以上の成績を残し9月半ばに再昇格を果たすと9月は15打数7安打で打率.467OPS1.200、10月も打率こそ.289に落としましたが出塁率は4割超えと持ち味を十分に発揮しチームのリーグ連覇に貢献してくれました。
11月はチームの調子に比例するように俊太も打てなくなってしまいましたが、ホークスに完敗した日本シリーズではチームで数少ない”戦っていた選手”だと個人的に思っています。
打撃面では選球眼に優れ、守備でもセカンドならNPBでも平均以上の力があり、なによりいつも全力プレーで野球をよく知っている選手なので好きな選手の一人でした。正直残念です。
ただ、セカンドには飛び抜けたセンスを持つ尚輝がいるし、俊太と同じように複数ポジションをこなせる若林や増田大輝もいて二軍・三軍にもたくさんの若手がいます。
打撃、守備ともに他を圧倒する成績を残せておらず27歳とけして若いとはいえない俊太がプロテクトから外れたのは仕方ないことかもしれません。
人的補償に選ばれずこのままジャイアンツに残っていたとしても、おそらく来季の優先順位が今季以上になるということは考えにくく出場機会が激増することはないと予想します。
一方移籍先のDeNAには大和・柴田といった守備の名手がおり、中堅どころの倉本や中井、若手の伊藤裕季也や森敬斗らが控えていますが、大和はいい年だし倉本や中井は安定感に欠け、伊藤や森も一軍定着にはもう少し時間がかかると思います。柴田は本当に良い選手。
その状況でセカンド守備は平均以上でサードもとりあえずこなせ出塁率も高い俊太がプロテクトから漏れていたなら私がDeNAの首脳陣でも迷わず選んだでしょう。
打撃・守備でしっかりアピールできれば開幕一軍は当然として今季の倍以上の出場も十分考えられます。
ジャイアンツファンとしては寂しいけれど、いつも言っているようにプロ野球選手は試合に出てこそ輝くので本人にとっても良い移籍になるかもしれませんね。場所も近場だし。
それにしても、この人的補償という制度には毎回モヤモヤした気持ちにさせられます。
FA移籍する選手は自分の希望の球団に行けるので素晴らしいことだけど、その代償として無理やり移籍させられる人的補償選手は気の毒で仕方ありません…。
グレーゾーンである育成プロテクトという方法を思いつく球団も出てきたことだし(笑)、個人的には中畑さんも提唱しているドラフトの指名権譲渡が一番後腐れがない気がします。
クリーンでプレーする選手たちが嫌な思いをしない最善の制度を考えてもらいたいものですね。
俊太、今までありがとう!新天地DeNAでも頑張って!
ジャイアンツの関係者の皆さま、ファンの皆さま、3年間ありがとうございました。
東京ドームの大歓声の中でプレーをし、優勝できたことを選手として誇りに思っています。
プロ野球選手として育ててもらったジャイアンツでの経験は、私にとってかけがえのない財産です。ジャイアンツで学んだことを生かして、新天地の横浜DeNAベイスターズでも勝利に貢献できるよう、精いっぱい頑張ります。
コメント
正直驚きましたね。選球眼の良さと結構安定感のある二塁守備は個人的に評価していたので。田中より将来性が有るとしてももっと微妙な若手を取られた方が良かったかもしれません。一岡や平良みたいに、でもなるべく巨人戦以外で活躍して欲しいです。
Fujiwaraさん、コメントありがとうございます。
私も俊太のことは応援してたし、シーズン最後のほうは結構活躍してたので非常に残念です(>_<) だけどやっぱり出番がないよりはこっちのほうがいいのかな。 DeNAでも頑張ってほしいですね!