【OP戦】菅野最速153キロでストレート系に手応え|変化球や制球は課題残る

13日のオープン戦、ホークス戦には菅野智之が先発しました。

巨人が3対2で勝利した一戦で、菅野は4回72球を投げて5安打2失点という結果でした。

ジャイアンツ菅野智之

立ち上がりに苦しむ

初回、先頭の周東にいきなり二塁打を浴びるなど立ち上がりに苦しんだ菅野。近藤に適時打を許し、0対1と先制を許します。

その後の2回は三者凡退に抑えるなど落ち着きを取り戻したかに見えましたが、3回には再びピンチを招きます。ここでギータにも適時打を浴び、0対2とリードを広げられてしまいました。

最速153キロ!ストレート系のボールに手応え

その後は若干出力を落としながらもなんとか4回を投げ切り降板。

ランナーを背負う場面が多く、見ている方も苦しかったけど、投球内容自体は決して悲観するようなものではなかったと思います。

ペイペイドームのスピードガンは甘いと言われていますが、それでも最速153キロを計測。

ストレート系のボールは、コントロールはイマイチでしたが、ギータや近藤といった強打者相手でも押し込んでいけるだけの力がありましたね。

ツーシームを左右の打者問わずガンガン投げ込んでいたのも印象的でした。

菅野 ツーシーム

阿部監督も「今日、真っすぐ一番速かったんじゃないかな」と言っていたし、ストレート系の球威に関してはある程度満足できているんじゃないでしょうか。

カットの切れ味冴え渡る

個人的にすごく良いなと思ったのはカットボールです。

菅野 カットボール

140キロ後半のボールが打者のすぐ手前でわずかにスライドしたり落ちたりでかなり効果的だったように見えました。

菅野は「縦」と「横」に変化する2種類のカットボールを使い分けているように見えるけど、実は握りや投げ方は全く同じで、ベルト付近を狙えば横変化、低めを狙えば縦変化に「勝手に」変化する面白いボールなんですよね。

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スライダーとフォークはまだ課題

一方で手応えを感じつつも、スライダーとフォークの精度など課題はまだまだ多そう。

特にスライダーは以前の菅野と比べると、変化量は大きいものの角が立っていない軌道が分かりやすいボールに見えました。

菅野自身もできるだけ打者に近いところからしっかり曲がるような変化球を目指しているはずなので、苦々しく思っていたことでしょう。

決め球として投げていたフォークも叩きつけるシーンが目立ちました。

カットボール以外の変化球はここからさらに磨きをかけていく必要がありそうですね。

クイック時の投球は〇

面白かったのは、ランナーを背負った際のクイック投法の方が、体重移動がスムーズでボールに力が伝わっていたこと。

ランナーがいない状況では、初シート打撃の時と同じように軸足でしっかりと立つことを意識しているように見えました。

軸足でしっかり立つ菅野

前回よりはかなり良くなっていたけど、まだ重心移動や上半身との連動性という点では、今ひとつという印象でした。

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ただ、ここはまだ調整段階だと思うので、そこまで心配はしていません。

菅野は頭抜けて賢い投手ですからね。

きっと開幕までにはこれまでの登板での反省点を活かした最適解を見つけ出してくれるはずです。

終盤の逆転劇でチームは勝利!

冒頭で触れたように、巨人はこの日の試合に3対2で勝利しています。

先発の菅野が2点を失う苦しい投球となった中で、救ったのは打線の奮起でした。

6回、梶谷のソロ本塁打で1点を返すと、8回には泉口がヒットで出塁し、続く松原の送りバントでチャンスを広げて、最後は重信のタイムリーヒットで逆転!

菅野にとってはかなり収穫のある登板だったと思うし、チームとしても終盤の逆転からしっかり勝ち切れた良い試合だったと思います。

次回の登板も楽しみです。

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