4月18日、甲子園での対阪神戦はジャイアンツが1-2で敗北。
2回に小林の適時打で先制に成功するも、8回に菅野が1点を失い同点に追いつかれ延長戦に。
延長10回表、丸の3本目の安打などでチャンスを作り、代走の重信の盗塁で一死二塁のチャンスを作りますが、続く小林と尚輝が倒れ無得点に終わりました。
直後の裏、大勢が佐藤輝明の適時打で決勝点を許しゲームセット。悔しい連敗となりました。
いつも紙一重だな。この甲子園、全然負けた気がしないんだけどね。
けど、結果的にやっぱり去年のチャンピオンチームだなって、終盤の粘りはすごいなって思いながら見ていた。さすがだなと思う。うちもああいうことができるようにやっていけたら。
菅野、8回途中1失点の好投
先発は開幕から無失点を継続し、2連勝中の絶好調・菅野。
この試合も8回途中まで投げ、6安打2四死球9奪三振1失点という素晴らしい投球を見せてくれました。
1、2戦目と比べるとコントロールにややバラツキがあったものの、ストレートの威力は健在で、変化球にもキレがありました。
今季の菅野は、出力面の向上が著しいですね!
登板した3試合のストレート系の平均球速は149キロ超。
これは、2年連続沢村賞を獲得した2017年、2018年、そして開幕投手からの13連勝&リーグMVPに輝いた2020年以上で、キャリア最速をキープしています。
さらに、球速だけではなく、ボールの質自体もかなり良くなっているように見えます。
ここ数年はボールの回転が悪いのか、球速は出ていても「伸び」を感じないストレートを投げていたのが気になっていました。しかし、今季は全盛期のようにキャッチャーのミットを貫通しそうな力強さを感じます。
リリース後の左足のキックバックも強くなっていますし、良い感じに力を伝えられているのでしょう。
そして、球威・球速が上がったストレート系に加えて、今季はカットボールがバツグン。
出力が向上したことによってカットボールの球速も上がっているのが大きな要因だと思いますが、ボールの軌道も打者のすぐ手前でギュンと小さく曲がる感じでかなり使い勝手が良さそうです。
全盛期と比べるとスタミナ面に課題
今季の菅野のストレート系のボールとカットボールは、全盛期に匹敵するクオリティを感じます。
ただ、全盛期はこれらのボールに加えて、バケモノ級のスライダーも投げていました。
NPBでもトップクラスの球種を3つも投げられたら、そりゃ2年連続沢村賞も獲れるよね、っていう感じですね。
あとは、スタミナ面も全盛期とは同じではありません。
菅野も今年の10月で35歳。200イニング近く投げて当たり前のように完投していた20代とは違います。
キャンプ・オープン戦と試合を見ていた人なら分かると思いますが、今季の菅野は5、6回くらいになると、明らかに顔に疲れが出ていました。
今日の試合も7回を投げ切ったところで顔に疲れが出ていたので、8回はバルドナード、9回は大勢で締めるだろうと思っていたんですけどね。
首脳陣が選択したのは続投。
8回の菅野はストレートの球威がガクッと落ちていましたし、カットボールも序盤・中盤に比べると5キロくらい球速が落ちていました。
結果、ピンチを作り、森下にタイムリーを打たれて降板…。
アウトローギリギリの、もしかしたらボールかもしれないスライダーを、しっかり引っ張られてしまいました。
気持ち的にはまだまだやれると思っていただろうけど、肉体的には限界だったんじゃないかと思います。
1点差で相手投手も降板していないという状況で、エースナンバーを背負った菅野から「もう限界なので代えてください」という言葉は100%出ないでしょう。だからこそ、監督や投手コーチが判断して7回で降板させてほしかったというのが私の気持ちです。
投手陣は奮闘、打線は沈黙
その後のピンチは西舘がなんとか気合で凌ぎ、続くバルドナードも無失点に抑えてくれました。しかし、最後は大勢がサヨナラ打を浴びて終戦。
大勢がワンアウトも取れなかったのは残念でしたが、それでも投手陣はよく投げてくれたと思います。
打線が湿りがちな阪神相手とはいえ、3試合で失点が1点、2点、2点に抑えられたのは上出来だと言えるでしょう。
問題は全く打てなかった打線ですね。
打点を挙げたのはピッチャーの山崎伊織とキャッチャーの小林だけ。こりゃダメだ…。
とはいえ、初戦は昨年のMVP村上、2戦目は苦手の伊藤将司、そして3戦目は今季好調の西くんと、リーグトップクラスの先発を当てられたので仕方ない部分もあります。今年はボールがなんかおかしいし。
まあ、1戦目と3戦目はともかく、2戦目の伊藤は好調とは言い難い出来だったので、攻略できなかったのは残念でした。…。
阿部監督の采配
この3連戦で点を取れなかったのは、選手の頑張り(特に岡本さん)が足りなかったことが大きな要因ですが、阿部監督の采配によるところも大きかったと思います。
阿部監督は投手の運用や守備に関してはデータも重要視し、堅実な方針を取っていると思います。一方で、オフェンスに関してはかなりの感覚派なんですよね。
以前、現在の思考は何が基になっているかという質問をされた時に、「キャッチャーだと思いますよ。大体いつも悪いことから考えますからね。リスクマネージメントからというか。」と答えていました。
攻めのミスはマイナスになるわけではないから許せるけど、守りのミスは許さないという感じなんでしょうね。
回の途中での泉口交代なんかはその最たるものだと思います。
ロールプレイングゲームをしたら、阿部監督は絶対に武器より防具を最初に揃えるタイプですよ(笑)
まぁ、このあたりは就任1年目なので、個人的には生暖かい目で見ています。
試合後のコメントではあまり反省を口にはしませんが、阿部監督は選手として素晴らしい成績を残した人なので、きちんと自分の采配についても分析しているはず。多分…。
まだまだシーズンは始まったばかりなので、失敗を糧にして選手時代同様素晴らしい監督になってくれればと思います。
さぁ、次戦はカープ戦です。
しっかり切り替えて勝ち越し目指して頑張りましょう!
コメント
相変わらず打てませんね~というか打てる気が全然しない。昨日は門脇4安打しても4、5番が0安打じゃどうしようもない。岡本坂本が調子落ちでも他の選手がカバーして初めて打線が機能するんでしょうけどそれもないし、オコエも吉川も何年やっても成長が見えないし、吉川なんてますます打撃が下手になってんじゃないかと、期待してるだけに腹が立ってくるほどです。こんな打撃陣なんでなんとか1点を守り切る野球をしてほしい所なのに菅野に代打出さず続投。ブログ主さんと同じように、これはヤバイなと思ってたら案の定同点にされて降板。これが若い投手なら経験のためにというので理解できるけど、菅野もベテラン35歳ですからね、しかも阿部監督からの評価もシーズン前はあまり高くなかったじゃないですか。だから先発6番目になったんでしょうし、せっかく勝ちパターンのリリーフ陣も確立できてるんだから、ここはスパッと替えて欲しかった。もちろん西舘かバルノダードや大勢が打たれ逆転されてたかもしれないけど、まあそれはそれで手は尽くしたと諦めがつき切り替えていけると思うんですけどね。
広島戦はこの前のお返しをされそうな悪寒でいっぱいですが打線の奮起を期待しないで期待します(何を言ってんだか)
恥ずかしながら巨人ファンさん、コメントありがとうございます。
阿部監督の守備重視な考え方には大いに納得できるんですけどね。
さすがにもう少し打ってくれないと勝てないですね。
私も尚輝は好きな選手だし守備では絶対に外せないから頑張って欲しいんですが…あんまりあれこれ考えて打つのは苦手なのかな。
菅野は今のペース維持して楽なポジションで投げさせてあげて欲しいです。
ここからまたエースとしての働きを期待するのか?って感じですよね。
とにかく戸郷や伊織がよそのエースに投げ負けてるようじゃ話にならんです。