ジャイアンツ、怒涛の送りバントと守備のミスが響き中日にサヨナラ負け…

4月2日、バンテリンドームで行われた中日との3連戦の初戦で、ジャイアンツは3-4でサヨナラ負けを喫しました。

先発の山崎伊織が7回を3失点に抑える粘投を見せ、4回には3点のリードを奪う理想的な展開に持ち込みましたが、6回と7回に失点して同点に追いつかれ、試合は延長戦に突入。

迎えた延長11回裏、5番手の中川が細川に痛恨の決勝ホームランを浴びて敗れました。

中川が細川にサヨナラホームランを被弾

序盤の試合展開的には負ける要素が少ないと思われましたが、エラーや送りバントの失敗など「自滅」という言葉がピッタリな残念な試合となりました…。

それでは、簡単に印象に残った選手・シーンを紹介したいと思います。



山崎伊織、守備陣のミスに泣いた7回3失点の力投

まずは先発の山崎伊織から。

初回の投球を見た感じでは私は、シーズン前のようなボールのキレやコントロールではないという印象を受けました。

どんな投手でもシーズン初登板ではやっぱり緊張するんでしょうね。

それでも、要所では150キロを超えるストレートを投げるなど本来の力を見せる場面もあり、結果的には7回7安打2四死球3失点でQSを達成。

味方の守備に足を引っ張られたシーンが多々あったことを考えるとよく頑張ったと言えるでしょう。

私が覚えているシーンだけでも、

  1. 大城が実質パスボール2個(1個はワイルドピッチになった)。
  2. 丸がアグレッシブなプレーを試みた結果、ツーベースがスリーベースになった。
  3. 門脇が正面のボールを後ろに逸らした(ヒット扱い)。
  4. 浅野と萩尾が少しもたついたことでツーベースがスリーベースになった
  5. 牽制に成功して挟殺プレーになったにもかかわらず、内野の連係ミスによってアウトを取れず、進塁を許してしまった。

こうして並べるだけでも目を覆いたくなる…。

これで点を取られるなというのも酷な話です。

そんな地獄のような状況でも7回3失点でまとめ、自援護もした山崎伊織を責めることはできません。

山崎伊織自援護

相変わらずの打撃センス〇

次回登板時は、シーズン前のような圧倒的なピッチングで相手打線を制圧し、シーズン初勝利を飾ってもらいたいです。

怒涛の送りバント失敗が試合の流れを変える

そして、この試合を大きく動かしたのは、やっぱり怒涛の送りバントからの全失敗だったと思います。

まぁ、これに関してはシーズン前から阿部野球の象徴として実践してきたことなので、期待値云々は置いといて覚悟はしてました。

選手たちも阿部監督がバントを多用してくるのは分かっているはずなので、きっちり決めないといけないのは大前提です。

でもね、送りバントは相手もいることだから当然失敗することもある。

失敗した時は阿部監督が重要視している「試合の流れ」も悪くなるし、選手のメンタルに大ダメージを与えちゃうんですよ…。

打撃だけではなく守備面でも定評がある大城が1試合に実質2個もパスボールするなんて、バント失敗を引きずってたんじゃないかと思います。

佐々木ジョージも明らかに目が死んでたし、あれは相当なダメージを受けてますよ!多分。

送りバントを成功した時のリターンと失敗した時のリスクは、比較するまでもないと思うんですけどね。



両チームとも終始雑な印象の試合

そんなこんなで、イージーとまではいかないまでも負けるような試合展開ではなかったのに、自分たちのエラーやバント失敗などから自滅して、最後は細川に試合を決められてしまいました。

全体的な試合の感想としては、前述のエラーや送りバント失敗も含め両チームとも終始雑な印象だったなと。

相手チームも、例えば木下の配球なんかは、こちらがアウトコースのストレートを逆方向へ流す意図を見せていたにもかかわらず執拗にそこを攻めてくれたりしていたので、もっと点を取れても良かったと思います。

門脇がアウトコースのストレートを逆方向に流してうまく打った2本のヒットについては、解説の方が「門脇は試合前にずっと逆方向に打つ練習をしていた」とコメントしていました。

それを見ていれば相手は積極的にインコースに要求してくるものかと思いますが、そういうのもありませんでしたね。

攻撃面でもこちらを揺さぶるようないやらしい攻めはなく、淡々とアウトを献上してくれていた感じでした。

まあ、うちの方がその上をいく酷さだったわけですが、お互いもう少し丁寧で締まったゲームをしたかったところです。

こういう試合をしていたら優勝は難しい。

 

ポジティブな面は、門脇が去年の後半のように2本逆方向にうまく流し、内野安打と合わせて猛打賞の活躍を見せたこと。

あとは、8回からマウンドに上がった船迫、9回のバルドナード、10回の西舘の3人は安定したピッチングで、出る投手がことごとく打たれていた昨年との違いを感じました。

それだけにサヨナラホームランを打たれた中川の状態が心配です。

前回登板時はたまたま感もあったけど、この試合は明らかにボールにキレがありませんでした。

ジャイアンツが優勝するためには欠かせない選手のひとりなので、なんとか持ち直してもらいたいです。

阿部監督の我慢と辛抱が試される連敗

この試合の敗戦で阿部ジャイアンツは初の連敗を喫しました。

阿部監督が試合中の苦しい場面でたまに見せることがある笑顔は、実は余裕を持つための作り笑いだそうです。

しかし今日の試合はエラーも多かったしバントも失敗ばかりで、さすがに本来の阿部慎之助が出てきかけてました(笑)

阿部慎之助監督
阿部慎之助監督

野球の神様が怒ったな、最後な。(ミスをした)本人が一番悔しいだろうから、明日、本人の行動を観察しておく。

こわっ…。

月刊ジャイアンツのインタビューでは「我慢だったり、辛抱だったりを私ができれば勝つと思う。そこだけだと思います。私が切れたら終わり。」と言っていたので、なんとか怒りを噛み殺し冷静でいてもらいたいですね。

次戦も信念を貫いていくのか、それとも何か変化はあるのか、楽しみにしたいと思います。

コメント

  1. 恥ずかしながら巨人ファン より:

    山崎は本当にかわいそうでした。たくさんあったミスの中でも特に許せなかったのが、門脇のエラー(記録はH)でしょうか。確かに打球は速かったけど、普通に正面に回り込んで処理すれば良かっただけだし、わざわざ前に出て難しいバウンドで捕ろうとするわ、顔が打球から逃げてるは見てないわで、とてもプロのプレーとは思えない。自分の野球経験からしても打球から顔そらすなんてしたことないし、プロの内野手でも見たことない。こういうプレーを見てるとやはり坂本の偉大さがわかる。エラーはもちろんあるけど打球への判断が素晴らしかった。時折信じられないグラブさばきを簡単に見せて打球を処理していた。まだ2年目の門脇にそこまで求めるのは酷かもしれないけど、走力は坂本に勝ってるんだから、基本をおろそかにしないでプレーしてほしいところではあります。
    去年大城はバント結構成功してたと思うんですけどどうしちゃったんですかね?なんか今日も負けたらズルズル昨年と同じような一年になりそうな悪寒がします。ブルブル

    • minami minami より:

      恥ずかしながら巨人ファンさん、コメントありがとうございます。
      確かにまだまだ門脇は坂本神の域には達していないですね。
      上手い選手は難しい打球を簡単そうに処理しますが、坂本はまさにそれ。
      簡単な打球を難しそうにとるのは意味ないですもんね。
      まあそんなに簡単なポジションじゃないし、身体能力はすごく高いと思うので頑張ってほしいです!
      大城は打撃がいいんだから打たせた方が進塁させてくれそうな気もしますが…どっちにしても足の遅さがネックになりますかね
      ドンマイ…

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