11月23日、読売ジャイアンツ公式より2023年度の新ユニホーム(ユニフォーム)が発表されました。
驚いたのはユニホームサプライヤーの変更。
ジャイアンツは2023年からナイキ製のユニホームを着用
なんと、来季2023年からアメリカの大手スポーツ用品メーカー「NIKE(ナイキ)」がジャイアンツにユニホームを提供することが決まりました!
読売巨人軍は23日、ナイキ、ファナティクスとの包括的グローバルパートナーシップに基づき、来季のホームユニホームを発表しました。
新ユニホームは、選手のパフォーマンスを最大限に引き出すべく開発を重ね、軽さ、強さを兼ね備えた機能性あふれる“戦闘服”に仕上がりました。
アメリカ・オレゴン州に本社を置く世界最大規模の大手スポーツメーカー。
創業者のフィル・ナイトがオニツカタイガー(現アシックス)のアメリカの独占輸入販売権を取得したことから始まった。
その後、積極的な広告キャンペーンや技術開発の結果、「エアジョーダン」シリーズや「エアマックス」シリーズなどのヒット商品を連発し、シューズ以外にもアパレル、機器、アクセサリー、サービス設計、開発、製造、マーケティングなど、様々なモノやサービスを販売する世界屈指の大企業へと成長。
2020年にMLB全チームとユニホームサプライヤー契約を締結したことで北米4大プロスポーツリーグ(NFL、MLB、NBA、NHL)の公式アパレルを務めることになった。
契約期間の発表はありませんでしたが10年以上の長期契約という話もあります。
球団関係者によると、契約期間はジャイアンツ球団創立100周年にあたる2034年までの12年契約とのことです。
ジャイアンツとのユニホーム契約は大体1年10億円程度といわれているので総額100億円以上の大型契約になりそうですね。
ちなみに引用文中に名前がある「ファナティクス」はアメリカ・フロリダ州に本社を置くスポーツライセンスマーチャンダイズ(平たく言えばグッズ販売)企業です。
ナイキと同様にMLBやNFL、NBAのほか、サッカーの有名チームであるチェルシー(EPL)やパリ・サンジェルマン(Ligue1)などとも提携中。
今回の契約でジャイアンツの公式通販サイトである「ジャイアンツオンラインストア」や直営グッズショップ「G-STORE」の運営に加え、グッズの企画・製造などを一手に担うことが決定しました。
世界最大級のスポーツライセンスマーチャンダイズ企業「ファナティクス」を含めた3社間の包括的なパートナーシップ契約となり、関係者によると、球団史上最長の10年を超える長期間、金額も球団史上最大規模という。
ユニホームサプライヤーはアディダス→アンダーアーマー→ミズノ→ナイキ
ジャイアンツは2014年から6年間アメリカのスポーツ用品メーカー「アンダーアーマー」とユニホーム契約を結び、2021年からは日本の大手スポーツメーカーである「ミズノ」に変更。
確かにミズノとの契約は2年間なので2023年以降は白紙ではあったのですが、普通に契約を更新すると思ってました。
ちなみにミズノユニを着て戦った2年間の成績は…
- 2021年→61勝62敗20分(勝率.496)…3位
- 2022年→68勝72敗3分(勝率.486)…4位
2006年から9年間でリーグ優勝6回(日本一2回)を記録したアディダスユニ時代は特別だとしても、3位と4位というのは常勝チームであるジャイアンツの成績としてはちょっと寂しい…。
心機一転ナイキユニを着て戦う2023年シーズンからは以前の黄金時代に負けない”強いジャイアンツ”を見せてほしいですね。
2023年度の新ユニホームには選手の名前なし
2023年度からジャイアンツの選手や首脳陣が着用するナイキユニホームは23日に行われたファンフェスタでお披露目されました。
ユニホームのデザインは、1953年~1960年にジャイアンツ選手たちが着用していた伝統的なスタイルを意識し、従来通り刺繍文字をあしらうことで高級感と重厚感を創出したとのこと。
全体的にスッキリしていて確かに前面のデザインは悪くないと思います。
しかしユニホームに入ってる薄い縦のラインと背面のデザインは個人的にはあんまり好みじゃないい…。
何といっても選手の名前(背ネーム)がなくなって背番号のみになったことがとても残念です。
ファンに好評の背ネーム
ユニホームに背番号に加えて選手名をつけるようになったのは1960年のシカゴ・ホワイトソックスから。その後NPBでも1964年に大洋ホエールズがこの背ネームを導入しました。
「背ネーム」はファンに好評で、日米ともに広がっていったが、MLBではヤンキースやジャイアンツのように現在も「背ネーム」を導入していないチームもある。また「背ネーム」は選手が入れ替わるたびに作る必要があり、コスト高になるため、アメリカではマイナーリーグのユニホームには付けられていない。
そう、背ネームはファンに好評なんです!
ヤンキースのように背ネームを導入しないという「伝統」があるチームなら仕方ないけど、読売ジャイアンツにはそういう伝統はありませんからね。
ちなみになぜヤンキースは背ネームを導入しないかというと、”選手の存在が球団を超えることはない”という哲学の現れだそうです。
ヤンキースらしい誇り高い哲学ですね。
読売ジャイアンツが今回背ネームをなくした理由は、原監督が2018年に監督復帰会見で語った「勝つことが最大なる目標であり、巨人軍は個人軍であってはならない」という言葉を尊重し、”FOR THE TEAM”の精神を常に意識してチームとフロント、そしてファンの皆の思いが一つになることを願ってとのことですが…
う~ん…これはどうなんでしょう。
背ネームなしは不満意見多し
ネット上の意見を見ても多くの人がユニホームから選手名をなくしたことに不満を持っているみたいです。
不満意見をザっとまとめてみると…
- 名前が入っている方がかっこいい
- 好きな選手を応援するためのものだから名前は必要
- 選手の名前を覚えにくい
- 誰が誰かぱっと見で分からない
- ユニフォーム変更は良いけど名前は必要
- ファン以外では背番号だけでは誰か分からない
- ファンはやっぱり推し選手のユニフォームを購入するというコレクター感がある
- 名前をなくすのは攻めすぎ
- ユニフォーム名前なしは買う意味が半減する
- ファンの購入意欲を落とす
- 名前がないと買い替え需要が発生しない
- 若手は名前を覚えてもらいにくい
- 名前がついていないとかありえない
etc.
私もこれらの意見に概ね同意します。
最近は少し流れが変わってきましたが、それでもNPBはMLBのように移籍が激しくないのでファンのチームに対する思いと同じくらい選手個人への思いが強いファンは多いはず。
私もジャイアンツの背番号18という数字が好きなわけではなく、ジャイアンツの背番号18をつけている菅野智之が好きなんです(本当は19の方が好きだけど)。
たとえば菅野が19→18になった時、背ネームがついてたら背番号19のユニホームのままでも菅野推しなんだと誰からも分かってもらえるはずだけど、もし背ネームがなかったら田中豊樹推しと思われていたかもしれない。
ここ数年、ジャイアンツの背番号シャッフルは非常に激しいのでこういう事例が起こることは十分考えられます。成績的に仕方ないとはいえ松原とか速攻で9番をはく奪されたし…
なので、推しアピールができないとなると個々の選手の熱心なファンは以前よりユニホームを買う意欲がなくなってしまいそうな気もしますね。
もちろん、選手個人よりもチームが大事という思いも十分理解できるし、前面・背面ともにシンプルなデザインが気に入ったファンの方もたくさんいると思います。
ナイキとの契約は10年を超える長期契約らしいので今後もいろいろな意見を取り入れながらより良いものにしていくはず。
個人的にはまた背ネームが復活することを期待しています!
以上、ジャイアンツの新ユニホームのあれこれでした。
追記
公式オンラインストアでは選手が試合で着用するものとほぼ同じ素材・デザインの「プロコレクション」と応援用の「レプリカ」の2種類のユニホームが販売予定で、そのうち「レプリカ」の方は背ネーム&背番号ありのデザインになるみたいです。レプリカだけに背ネームがついてるのも微妙だしフォントは選べるのかな…。
ユニホームの値段は「プロコレクション」が55000円、「レプリカ」が17000円とかなり強気の価格設定となっています。このあたりはファナティクスとの契約の影響でしょうね。(球団の利益+ファナティクスの利益)
追記2023年度の3th&4thユニホーム
2000年代初頭に登場した黒色のビジターユニホームからデザインの着想を得た3thユニホームと、恒例の「橙魂シリーズ」に着用する4rd(橙魂)ユニホームです。
3thユニホーム着用の試合は、4月11・12・13日の阪神戦、6月13・14.15日の西武戦、7月11・12・13日のカープ戦。
4rdユニホーム着用の試合は9月8・9.10日の中日戦。
3thユニホームは黒色基調の締まったデザインですごくかっこいいと思います。
コメント
今年の巨人のユニフォームは、好きではありません。ローマ字ネームがなくなり、だいぶ昔に戻ってしまった感じがあります。ネームがなく背番号だけでは、選手が誰だかわからない…
あと、ついでに言ってしまえば、東京ドームの各ストアがリニューアルしたが、お土産のお菓子がどこにも売ってないので、すごく残念…
なんだか自分の理想とは程遠くなってしまった…
巨人の試合を観る楽しみが激減しちゃったよ
シャイアンさん、コメントありがとうございます。
私も背ネームの無い今年のユニは好きじゃないです。
開幕から新人選手もどんどん出てきているので絶対に名前が入っているほうがいいですよね。
今年からユニフォームもストアもファナティクスが担当することになって、色々とユーザー目線ではなくなっているような気もしますね。
ジャイアンなのにヤンキースかよ!
せめてサンフランシスコジャイアンツのものまねにしとキース
ファントムさん、コメントありがとうございます。
読売ジャイアンツとヤンキースは人材交流や情報交換などの業務提携をしたり親交が深いチーム同士なのでそういった関係かなと思います。
お互い歴史の長い球団でもありますしね!
背ネームのないユニホームにするなんて、プロ野球のチームとして最低でしょう。
つかささん、コメントありがとうございます。
まあちょっと購買意欲は削がれちゃいますね。
やっぱりネームが入っているほうが選手を応援してる気がします。
若手の選手が出て来るとテレビ中継で背ネームが入っていると◯◯◯◯選手か~とすぐ分かりますが、入っていないとなると、解説者が名前読み上げても、時間たつと忘れてしまうますよね~入って入れば選手名を覚えるのも早いと思いますが、後前の少番号もなくしたのも残念ですね~今年は開幕戦から~拍子抜けしました。契約が10年ん~ですね~川上監督のON時代からのフアンですが~でも長島の引退セレモニーは感動しましたね~でもいつまでも応援しています~頑張って下さい。闘魂込めえて~玉は飛ぶ飛ぶ炎と燃え~えて⚾️小さい頃からの憧れでした~読売巨人軍
55年年のオールドフアンMKさん、コメントありがとうございます。
川上監督時代からのファンですか!大先輩だ。
球団の顔みたいな選手なら背ネーム無しでも全然問題ないと思うけどやっぱり入れ替わりや番号変更の多い若手は名前があったほうがいいですよね!
できるだけ早くネームありのユニに戻ってくれることを願っています。
個人軍でないのならば欠番は復活させていただきたい
濁点有り無しや読み方違い、ネームありのユニでないと「誰?」です
他球団、お願いですからマネしないでほしい
匿名さん、コメントありがとうございます。
濁点や特殊な読み方、ほんとに分かりづらくて困りますね。
私は未だに横川の「か」と「が」で、あれ?となるときがあります…。
トレードで途中加入した選手なども顔を覚えられていないとなかなか名前と一致しません。
たまに野球見る程度なので背中に名前ないと誰が誰だかさっぱり分からなくて困ってます
例えば名前がないとして、NBAのレイカーズの28番のユニフォームを買ったとします
クイン・クックのユニフォームを買ったつもりが、数年後に同じ28番の八村塁のユニフォームになってたって事が起こります
しかもクイン・クックと八村塁のユニフォームは同じナイキが作ってるので、どっちのユニフォームか分からない
そうならない為にもファンの為にも名前は入れてもらいたいです
ガーネットさん、コメントありがとうございます。
たまにしか見ない方だと本当にわからないですよね。
若手選手なんてファンでもなかなか顔と名前が一致しないこともあるのに不親切だなぁと思います。
特に背番号のシャッフルが多いジャイアンツではまさに仰る通り、クイン・クックと八村塁のユニと同じような状況が起こりやすいです。
私も絶対背ネーム入れて欲しい派です!