連休最後の試合はヤクルトに3-4で逆転負けを喫してしまいました。
4月29日から始まったゴールデンウィークのジャイアンツの成績はなんと1勝8敗。阪神被3タテ、カープ1勝2敗、ヤクルト被3タテ…。
4日のカープ戦もギリ勝てたような試合だったので下手をすれば全敗もありえました。
チームの柱である坂本と尚輝の離脱を差し引いても弱い。弱すぎる!
全員が絶不調というわけではなく頑張ってる選手もいるんですけどね。
首脳陣の采配に選手が応えられない試合があったり、逆にチームの勢いを采配で止めてしまったり、とにかくうまくいかない…。
今日の試合もそんな感じ。
先発の髙橋は好調ではなかったけど粘りのピッチングでなんとか5回途中まで1失点で凌いでくれました。
原監督に「もうフォローができねえな」と苦言を呈された今村も球威はあったと思うんですが、低めを意識しすぎてストライクがとれず。
多少甘く入っても簡単には打たれないような球を投げているのにもったいない。次回は四球を出すくらいなら打たれたほうがマシくらいの気持ちで臨んでほしい。
デラロサは良かったですね。アドレナリン全開の気合の入った良い表情をしていたし久しぶりにかっこいいデラを見られました。
そして2失点でセーブ失敗&プロ初黒星を喫してしまった大勢。
球自体はいつも通りで全然悪くなかったように見えたのですが、ストレートのごり押しが本当にもったいなかった…。
山崎に逆転打を打たれるまで変化球は中村へのスライダー1球だけ。なぜなのか…。
ブルペンで全く使い物にならなかったのかなとも思ったけどオスナへのフォークとスライダーは十分キレてたし、本当に謎です。
確かに大勢のストレートは球威があるのでホームランのリスクはかなり少ない。
でも、ストレートオンリーではなくボール球でもいいので変化球を投げることで、打者に変化球もあるかもと考えさせることができれば、もっとストレートの威力が増すはず。
大城と大勢が相談して決めたことなのか、はたまたバッテリーコーチの指示なのかは分かりませんがちょっと疑問の残る配球でした。
攻撃ではウォーカーの逆転ツーランで盛り上がり、岡本さんの死球とポランコのヒットでノーアウト一二塁でチームの勢いが最高潮に達したときの送りバントが個人的にもやもやしました。
まぁいつものことだしもちろん最悪手ではないんだけど、なかなかアウトが取れず焦る相手にわざわざアウトを1個あげて下位打線につなぐというのは最善手ではない気が…。
これがもっと試合終盤でなおかつ上位打線につなぐとなれば話は別ですが、得点圏で頼りになるナカジに追撃を任せて試合を決める一打を期待するって作戦ではだめだったのか?
試合序盤や中盤の原監督のバント策にはいつも微妙な気持ちにさせられます。
そんなこんなで逆転負けで4連敗。
思い返せばケチの付き始めは、29日の阪神戦でこれまで好調だったメンバーを外し大幅なスタメン&打順変更を行ったことだったと思います。
これが予想通りほとんど機能せず2-3で敗北。
これまで何度もあったけど、余裕ができたらついつい遊んでしまう原監督の悪いクセですね。
この舐めプからチームの歯車が狂いだし、坂本と尚輝の負傷も相まって最悪の状態に…。
その後も打撃ではなく守備力がウリの湯浅をなぜか1番で起用するなど、不思議な起用や采配を繰り返し、気づけば1勝8敗首位陥落です。
ヤクルトもサンタナや奥川が離脱し青木の調子も上がってこないという厳しい状態なのに、いざ戦ってみれば3戦合計のスコアは7-23の完敗。
選手の能力だけでいえば両チームそれほど差はないと思うけど、チームの戦術レベルにはかなりの差を感じました。
一言でいうとヤクルトの野球は新しい。
守備シフトにしても投手の攻略法にしても多分データをきちんと収集して数字という根拠を基に戦術を組み立てている気がします。
これはやっぱりメジャーで活躍した高津監督や青木の影響でしょうか。メジャーの第一線で長年プレーしてきた経験をチーム強化にきっちり反映してる。
監督自らストップウォッチを持ってクイックのタイムを測っているところを見るとさすがだなぁと思いました。
それに比べるとジャイアンツの野球は原監督の経験と勘次第なところがあります。
それが上手くハマって劇的な勝利を引き寄せることもあるけど、トータルでは負けにつながったほうが多いんじゃないかな。
戦力が充実していれば選手の個の力で采配ミスを掻き消して勝つこともできるんですけどね。
今のような状態だとそれも難しい。だから勝てない。
主力が復帰して戦力が整うまでは厳しい試合が続きそうです。
個人的には原監督が好きだし、12球団見渡してもエンタメ・ビジネス的には原監督以上の監督はいないと思うんですが、野球をスポーツとして見た場合は…。
まぁ、データだけを根拠に無感情に最善手を選び取るだけの野球というのも面白みに欠けるので、個性豊かな原采配に一喜一憂するのも楽しみ方のひとつではあるんですが(笑)
ただ、さすがに負け試合ばかりだとつまらないのでそろそろスカッと勝つところを見せてほしいものです。
コメント
昨年はシーズン終盤に失速しましたが、今年は早くも失速が始まりましたか?このままではそのうち阪神にも抜かれそうな勢いです。
選手の能力に差はないとのことですが、自分の見立ては逆で、どうも差があるような気がしてしょうがないんですよね。まずヤクルトの選手はボール球をほとんど振らない。逆に巨人の選手はボール球振ってストライク振らない印象があって仕方ない。落ちる球でもコースに入ってればワンバウンドするようなのも振るのは仕方ないにしても、外れてても振って勝手に追い込まれて苦しくなってる。そんな積み重ねが得点力の差になってる気がします。
投手陣の教育もどうなってんのと言いたい投球が多すぎます。今村はもうイップスに近い状態かもしれないので論外としても、鍬原は結果抑えたけど酷かった。ノーツーのカウントから一度ならず二度も真ん中投げてる。大城が広く広くとジェスチャーしてるのにもかかわらずである。高橋は高橋で降板を告げられて、エッ?と驚いた顔してたけど、なんで降ろされるのか全く分かってない。自分の投球内容を全く把握出来てない証明です。
なんかガッカリすることが多すぎて試合見るのが辛くなってきた。一瞬でも今年はいけるかもしれないと思った自分が浅はかでした。吉川や坂本が居たとしても勝ててるかは疑問です。デラロサが久しぶりにいい投球したのは嬉しいです。明るい材料はそれくらい?
恥ずかしながら巨人ファンさん、コメントありがとうございます。
選球眼の差という所もありつつ、ヤクルトは制球のいい投手の時は早めに振ってきたり荒れる投手の時は待ったり、全体で攻め方を決めてやってるのかなと感じます。
チームのバックアップで選手の力を底上げしてるような。
ジャイアンツはそこをどんな投手にも同じような攻め方してる印象なんですよね…。
何にしても失点するし点取れないしでは観戦が辛いですね(´;ω;`)
2週間ほど前は貯金10でそのままいけば100勝で優勝する勢いの強すぎジャイアンツでしたが、原監督が空気をよんでくれたのか、かなり接戦になってきましたね。
岡本が実力的には内野をまとめる立ち位置にあっていいと思うのですが、何か坂本のようにはっちゃけた感じを出すタイプではなさそうだし、外野から観ている分には寡黙に成績で皆を引っぱりますみたな印象なのて、坂本的なポジションは吉川尚輝の方が向いているのかもしれませんね。
まあ、その吉川もいないわけですが。
カープは中継ぎで矢崎が地味に好投していたり、藪田が久しぶりに1軍で結果を残したりと、ノープレッシャーの場面では結果を残す選手はいるのですが、栗林につなぐ勝ちパターンに組み込まれた途端、先頭打者に四球→暴投でランナー二塁→バントで送られて三塁→置きに行った球を打たれて失点みたいなパターンが多いだけにフィジカルの才能も重要だけどメンタルの才能も重要だよなぁと感じています。
玉幸さん、コメントありがとうございます。
岡本は仰る通りそんな感じですね~。
だけど尚輝もシャイな性格っぽいのであんまり向いてはいないかも…?(^^;)
結局坂本の代わりは誰にもできないってことですかね。
その坂本も元々ヤンチャな人だけど結構無理して盛り上げてるみたいだから大変そうです。
カープはリリーフがちょっと厳しいですか。リリーフはどうしても適正ってありますね。
だけど先発4枚強すぎて羨ましい!得点圏打率も異常ですよ~。