9戦未勝利という厳しいチーム状況で先発は中4日の菅野。
そして変則日程のカープ戦(マツダ)。悪条件が揃いすぎてて正直勝てる気はあまりしてなかったんですが…
エースの好投と相棒小林の大活躍で見事2-1で勝利しました!
スガコバ最高!!
先発は菅野と床田でした。
前回7失点大炎上の菅野に対して、床田は2試合連続で6回以上を投げ失点は1点のみと絶好調。
床田は初回こそ不安定な立ち上がりをつかれ1点を失いますが、そこからは球威のあるストレートとキレ味鋭いスライダー、打者のタイミングをずらすパームボールなどを上手に使う完璧な内容。
いつからパームなんて投げてたんだろう?
というより誰に教わったんだろう?いろいろ謎。昔一岡が投げてたような…。
一方菅野は初回野間、小園、西川のめんどうな上位打線をわずか8球で打ち取る上々のスタート。
ただ、ボール自体はそれほど走ってなかったし高めに浮いてたりでそれほど良いとは思いませんでした。
このくらいのボールではやっぱり鈴木(バケモノ)は打ち取れない。
2回にインコースのツーシームorシュートを完璧にとらえられスタンドの向こうのネットまで飛ばされる特大のソロホームラン。一体どこまで飛ばすんだ…。
この回は林にもツーベースを打たれ逆転のピンチを招きますが、床田を全力で打ち取って最少失点でしのぎました。
床田は投手のくせに打撃がいいので怖いなぁと思ってたけどバッテリーもそのあたりはしっかりケアしてましたね。ナイスナイス!
その後は良いボールも悪いボールもありながらなんとかアウトを積み重ね、3回の西川への3球目のストレートなんかは以前の菅野を思い起こす素晴らしいボールだったと思います。
少しずつではあるけれどエースのボールが戻ってきた気がして本当にうれしかったです。
6回も良かった。
特に菊池の打席は狙ったポイントに良いボールをしっかり投げ込めてて安定感がありました。
この試合一番目立ったボールはやっぱりフォーク。
前回のDeNA戦でも全108球のうち22球(20.3%)を投じましたが、この試合はさらに比率が高く全95球のうち24球(25.2%)がフォーク。例年は10%程度。
ストレート(21球)やスライダー(21球)を抑えてこの試合もっとも多く投げた球種でした。
今のフォームは角度を出せるので以前の決め球であるスライダー以上にフォークが有効。キレや精度もだんだんと上がっている印象を受けます。
そういえば以前の菅野はフォーシームの握りから人差し指と中指を開いて挟むオーソドックスな「フォーシーム・フォーク」を投げてたけど、いつからか握りが変わってますよね。
これが以前の握り。この握りから手首をロックせずに意識的に高い打点から叩きつけるように投げるのが菅野の「フォーシーム・フォーク」です。
これが今のフォークの握り。
山口俊さんとか戸郷のようにシュート回転しながら落ちていく「ツーシーム・フォーク」というやつなのかな。
フォームもそうだけど何かを変えたいと思ったときはいろいろなものを取り入れて失敗を恐れずに変えていけるところは本当に凄いと思います。まさに向上心の塊。
最終的に菅野は7回を投げ抜き5安打6奪三振2四死球1失点でHQSを達成!
中4日の影響なのかフォーク多投の影響かは分かりませんが、7回の対安部のときはフォークが抜けたり落ちなくなってましたね。交代のタイミングとしてはベストだったんじゃないでしょうか。
今回の投球内容は8回無失点だった前々回以上に次につながる感じがしたので次回の登板が本当に楽しみです。
フォーク中心のニュースタイルにバージョンアップ!まだまだエースの座は譲れませんね!!
そしてこの試合菅野と同等かそれ以上に活躍したのが小林誠司。
解説の前田さんもべた誉めの配球・リードに、尚輝と坂本しかヒットを打てなかった床田から会心の勝ち越しホームランと攻守に大活躍でした!
菅野のフォークの良さを最大限に引き出す配球も良かったけど、8回に少し弱気になっていた中川を鼓舞するリードも素晴らしかったと思います。
鈴木にランナーがいる状態で回らないようなプランニングも小林が菅野と一緒に考えたんでしょうか?それともコーチ陣?
5回にここが勝負所と言わんばかりのフォーク多投全力投球で1、2、3番を抑えたシーンとか凄く意図を感じる攻めで良かったと思います。
打つほうはまるでホームランバッターかと思うようなアーチスト弾道!どうやら2年ぶりらしいです(笑)
めったに打たないけど滞空時間の長いきれいなホームランが多いですよね。
いつも打て!
少し長くなりましたが、菅野が好投して小林が好リード&ホームランとスガコバファンとしては最高の試合になりました。
感無量!
長かったチームの連敗もようやく止まりましたね。
ここからまた連勝していきましょう!
コメント
今日負けたら今シーズン終了かなという危機を、今回もなんとかギリギリ崖っぷちで踏みとどまることができました。最後1点差を守り切った畠は、畠自身の今シーズン1番の仕事をしたと思います。球に力もあって制球も安定してて、こんなピッチングが毎回出来れば抑えだってまかせられるんですけどね。でも見た感じ悲壮感漂ってて、余裕は全くなさそうなんでさすがに厳しいかな?中川なんて毎回ピンチ抱えながら、結構飄々と投げてるように見えるのですが、それくらいに見えないと抑えではやっていけないでしょうね。本当ならリリーフではなく先発完投型投手としてやってもらいたい選手なんですけどね。
恥ずかしながら巨人ファンさん、コメントありがとうございます。
この日の畠は頼もしかったですね。
守り切ってくれたことを心から感謝しました(^^)
ケガがちだったりムラがあるところはやっぱり心配だけどチームが勝っていくには彼の成長も重要な要素なので頑張ってほしいです!
まだまだこんなところでシーズン終了はいやだ~(>_<)
良いときの菅野でしたね。
かつてのストレートの球威はありませんでしたが、6回裏の鈴木誠也を三振にとったスライダーのキレは流石でした。
8回裏に中川を責め立てたものの、今シーズンの鈴木誠也は責任感からなのかこういった場面ではなかなか良い結果が出ず、これまた今シーズンのカープを象徴するような『あと1本が出ない』残念な結果となりました。
ちなみに、僕は菅野と言えばフォークのイメージが強いです。
菅野がルーキーの年だったと記憶しているのですが、ストレートとスライダーのイメージが強かった菅野がフォークを多投してカープ打線を手玉にとって勝利したことがありました。
解説者も今日の菅野はフォークが多かったとコメントしていたのでいまだに印象に残っています。それ以来、カープの選手がどう感じているかは分かりませんが、玉幸としてはフォークが厄介な投手として菅野をみてきました。
今シーズンの菅野は良かったり悪かったりなので、次回登板も楽観視はできないですね。
玉幸さん、コメントありがとうございます。
菅野=フォークのイメージというのは意外でした(@_@)
ルーキーイヤーの情報、とっても興味深いです。
菅野は要所要所でフォークに頼って来てたんですね。
覚えてらっしゃる玉幸さんもすごい!
仰る通り今年の菅野はほんとに調子が読めないので安易に復活とは言えません。
ただ次回も良いことを祈るのみ…(>_<)