3連休の2日目、ジャイアンツ春季キャンプ(宮崎)で2回目の紅白戦が行われました。
前回は若手中心でしたが、今回は新戦力の丸やビヤヌエバ、中島も含め主力クラスも試合に出場。
初めて実戦で見る新戦力や主力選手たちの一挙一動にドキドキワクワクさせてもらった楽しい試合でした。
2(左)亀井
3(中)丸
4(三)ビヤヌエバ
5(一)中島
6(遊)山本
7(右)松原
8(捕)小林
9(指)立岡
投手 高橋
2(右)陽
3(遊)坂本
4(三)岡本
5(左)ゲレーロ
6(一)和田恋
7(二)吉川大
8(捕)炭谷
9(指)石川
投手 今村
それでは、試合を見て感じたことを書いてみたいと思います。
紅組の先発は2/5のシート打撃で存在感を示した2018ドラ1ルーキー「高橋優貴」。
前回の投球がとてもよかっただけに、実戦でどれくらい投げられるのかを楽しみに見ていました。
結果は打者13人に対して被安打2、与四球2、奪三振0、失点1。
ストレートやスライダー、スクリューなど全てのボールが前回より制球できていなかったように見えましたが…
白組先発の今村が高橋以上に厳しい内容で全く制球が定まらず滅多打ちにされたのを見ると、投手陣はかなり疲労が蓄積しているのかもしれません。今村は股関節を気にしている素振りも…
高橋はそれに加えてプロ1年目なので、想像を絶する疲れとプレッシャーのなかでの試合になったと思いますが、それでも3回1失点にまとめるポテンシャルの高さはさすがだなと思いました。
高橋優貴選手のコメント
まだまだ実力不足。無駄な四球が点に結びついてしまいました。(坂本選手と対決)日本を代表する打者に、自分の力は出せたと思います。ただ、そういう打者を抑える術を身につけていきたい。(実戦初登板)緊張はしたんですけど、自分にとってはオールスターのような打線で、楽しめた部分もありました。
次は2019シーズンジャイアンツ新加入選手たちについて。
まずは、セ・リーグNo.1打者「丸佳浩」。
初実戦は5打数2安打2打点と上々の結果に終わりました。
この人に関しては何も心配することはなさそうですね。なんたって2年連続セ・リーグMVPですし。
今日放送のサンデーモーニングで野球評論家の張本勲さんに「やっぱり三振の多いバッターはあんまり良くないですよ。これを気をつければ戦力になるとは思います」と三振の多さを問題視されていましたが…
確かに三振は少ないに越したことはありませんが、丸は四球・三振ともに多いタイプの強打者。
NPBならギータ、MLBならマイク・トラウトタイプのバッターになるのかな。
ギータやトラウトをあんまり良くないバッターと言っても納得できない人が多いように、丸も優れたバッターだと思いますよ張本さん!
丸の8年間の成績
年度 | 試合 | 打数 | 安打 | HR | 打点 | 四球 | 三振 | 打率 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011 | 131 | 435 | 105 | 9 | 50 | 44 | 105 | .241 | .319 | 0.678 |
2012 | 106 | 283 | 70 | 4 | 22 | 46 | 59 | .247 | .353 | 0.707 |
2013 | 140 | 506 | 138 | 14 | 58 | 85 | 103 | .273 | .376 | 0.801 |
2014 | 144 | 536 | 166 | 19 | 67 | 100 | 95 | .310 | .419 | 0.910 |
2015 | 143 | 530 | 132 | 19 | 63 | 94 | 143 | .249 | .361 | 0.777 |
2016 | 143 | 557 | 162 | 20 | 90 | 84 | 107 | .291 | .389 | 0.870 |
2017 | 143 | 556 | 171 | 23 | 92 | 83 | 113 | .308 | .398 | 0.903 |
2018 | 125 | 432 | 132 | 39 | 97 | 130 | 130 | .306 | .468 | 1.096 |
トラウトの8年間の成績
年度 | 試合 | 打数 | 安打 | HR | 打点 | 四球 | 三振 | 打率 | 出塁率 | OPS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011 | 40 | 123 | 27 | 5 | 16 | 9 | 30 | .220 | .281 | 0.672 |
2012 | 139 | 559 | 182 | 30 | 83 | 67 | 139 | .326 | .399 | 0.963 |
2013 | 157 | 589 | 190 | 27 | 97 | 110 | 136 | .323 | .432 | 0.988 |
2014 | 157 | 602 | 173 | 36 | 111 | 83 | 184 | .287 | .377 | 0.939 |
2015 | 159 | 575 | 172 | 41 | 90 | 92 | 158 | .299 | .402 | 0.991 |
2016 | 159 | 549 | 173 | 29 | 100 | 116 | 137 | .315 | .441 | 0.991 |
2017 | 114 | 402 | 123 | 33 | 72 | 94 | 90 | .306 | .442 | 1.071 |
2018 | 140 | 471 | 147 | 39 | 79 | 122 | 124 | .312 | .460 | 1.088 |
張本さんはNPB史上5本の指に入る偉大なバッターで、語り口を含めて嫌いな人ではありませんが、強打者にもいろいろなタイプがあるということで優しく見てあげてもらえると…嬉しいです(;^ω^)
ただ、昨年の9月以降の打撃内容が継続しているのであれば少々不安ではありますが…。
次はオリックスから新加入の「中島裕之」。
キャンプ初日から腰の張りで別メニュー調整していた中島は数日前に1軍練習に復帰し、今日が初実戦になりました。
まだ腰は本調子ではないのか、山本浩二さん曰く「まだまだヘッドが走っていない」とのことでしたが、2打席目は得意のセンターから逆方向への見事なバッティングで2点適時打!
力まずに逆方向へ打つ技術は12球団でも指折りですね。
しかし今日は2打席目に自打球を2回足に受けてしまい、大事をとって交代してしまいました。
この人がスタメンで存在感を放つようでは困るのですが、代打やDH枠としてしっかり活躍してくれると攻撃に厚みが出るので頑張ってほしいです。
中島裕之選手のコメント
打点を挙げたかったので粘りました。良かったです。
次はパドレスから新加入した「クリスチャン・ビヤヌエバ」。
ビヤヌエバの初実戦は5打数1安打2四球という結果でした。
打撃はまだ来日して間もないのでなんとも言えませんが、少し気になったのは守備面。
送球ミスが1回と捕球ミス1回という不安が残る内容に…。
やっぱりMLBと違って内野が全面土というのにまだ慣れていないのかなという印象で、ちょっと危なっかしいです(;゚д゚)
慣れるのにもう少し時間がかかるかもしれませんね。
顔の表情を見ていてもまだまだ硬くてうまく馴染めてなさそうな感じがしますが、まあ、右も左も分からない異国の地ですぐに馴染めというほうが無理な話。
徐々に調子を上げてもらって、3/29の開幕までにある程度適応してくれればいいかなと思います。
そして既存の選手で目を引いたのは坂本と山本。
坂本はいつになく調子が良さそうで、左・中・右と全方向へきれいなヒットを放つ圧巻のパフォーマンス。
山本も5打数2安打1四球と結果を残しました。
それにしても山本は打席での内容がいつも良い!
際どいボールはしっかり見逃して、打てると思ったボールだけをしっかり振り切る。当たり前のことかもしれませんがそれをしっかり実践できる自制心や賢さを持った選手だと思います。
春季キャンプでもかなりアピールできていますし、尚輝や俊太を差し置いてセカンドのスタメンを張ったとしても不思議ではありません。1番山本なら高出塁にも期待できそう!
ますますセカンドのスタメン争いが楽しみになってきましたね。
そのほかにも小林のタイムリーツーベースや岡本のホームランなど、見所たっぷりだった紅白戦ですが、長くなってしまいましたので今日はこれくらいに。
引き続き行われる明日の紅白戦でも、今日以上のパフォーマンスを見せてくれることを期待しています。
特に若手の躍動が見たいですね!
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