プロ野球の全試合を見るにはいろいろな組み合わせがありますが、一番楽なのは「スカパー!プロ野球セット」に加入することです。
スカパーは2019シーズンからプロ野球全試合をネットでも配信することになり、テレビでもネットでも全試合を見られるようになりました。
ジャイアンツの全試合が見たかったので私もスカパーに加入し、加入と同時にネットでスカパーが見られる「スカパー!オンデマンド」にも登録しました。
スカパー!オンデマンドの扱いにもだいぶ慣れてきたので、DAZNやGLS等、『ネット野球中継サービス』の画質や機能、メリットやデメリットなどについて書いてみたいと思います。(今回はテレビでの視聴については触れていません)
※私個人の感想であり、ネット回線の環境や使っている端末が異なるので全ての人にあてはまることではありません。
各サービスの比較
スカパー!オンデマンドのメリット・デメリット
参照:スカパー!オンデマンド
- セ・パ12球団の全試合が見られる
- 画質がきれいで途切れにくい
- 見逃し配信&追っかけ再生での早送りと早戻しが10秒間隔で可能
- 値段が高い(基本料金月額429円(税込)とプロ野球セット月額4054円(税込))
- 現状見逃し配信&追っかけ再生に対応しているのは広島カープだけ
- 複数の端末で同時に視聴できない
スカパー!ODの一番のメリットはやっぱりセ・パ両リーグ12球団の全試合が見られること。現状1サービスで全試合が見られるサービスはスカパー!以外にないのでこれは非常に大きいです!
あと、私の視聴環境では画質がきれいで途切れたりグルグルすることは少ないですね。
それと、現状見逃し配信&追っかけ再生は広島カープのみ対応ですが、早送りと早戻しが10秒間隔で可能なのは地味にうれしいです。DAZNやGLSは30秒間隔なので丁度いい場所に進んだり戻ったりするのが難しいんです。
一番ネックなのはやっぱり値段。基本料金とプロ野球セットで月額約4500円はやっぱり高い…。
見逃し配信&追っかけ再生がカープにしか対応していないのもかなり残念です。
LIVE映像のみの配信ではネット配信の良さが活かされていません。権利関係が難しいのは分かりますが早めに他の試合にも対応してほしい。
複数の端末で同時に視聴できないことも他のサービスに比べると劣ります。
家族が別々の部屋で見ようと思っても見られないし、パソコンで見たりタブレットで見たりと場所に応じた端末で見ようにもその都度ログイン・ログアウトをしなければいけないのはかなり面倒です。
まだネットで配信するようになって数か月なので今後どんどん改善されていくと思いますが、現状のスカパー!ODはスッキリしないというかやや不十分なサービスかなと思います。
DAZNのメリット・デメリット
参照:DAZN
- 見逃し配信や追っかけ再生に対応していて、一定期間(試合終了後1週間以内)ならいつでも好きな試合が見られる
- 最大6デバイス登録可能、2デバイスで同時視聴OK
- 試合後一定時間が経てばハイライト動画が見られるようになる
- 時々、特集動画がアップされることがある
- カープを除く11球団の試合しか見られない
- 中日の一部主催試合が見られない
- ネット回線が遅いと画質が悪くなったり止まったりする
- 時々謎のエラーが発生する
DAZNの最大のメリットはやっぱり値段。月額1925円はかなり魅力的です。※daznは2024年2月、dazn docomoは2024年3月から値上げが決定しており、スカパーと変わらない値段になりました…。
見逃し配信や追っかけ再生に全試合対応しているので試合終了後1週間以内ならいつでも好きな時に見られるのもDAZNの大きな魅力。
スカパーではダメな複数端末での同時視聴ができるのもとても便利ですね。
その他、試合終了後何時間か経てばハイライト動画も見られるようになるし(寝る前に全部見るのが日課)、節目節目で特集動画(開幕前、交流戦前、CS前等)が組まれるのも楽しみのひとつです。
逆に最大のデメリットは12球団の全試合が見られないこと。
カープの放映権を獲得できていないので11球団の主催試合しか見られません。さらに中日の一部主催試合(巨人戦)も見られません。
もうひとつのデメリットは基本的に動画が重いということ。
よくDAZNは画質が悪いとか汚いとかいう声を聞きますが、普通に見えている時は全然きれいでスカパー!にも負けていません。
ただ、こちら側の問題なのかもしれませんが急に映像が不安定になることがあり、その時は画質が悪くなったりグルグルになって途切れたりします。
DAZNを安定して見えるようにするには高性能なルーターに変えるとか中継機を使うとか、とにかくネット環境を改善するのが第一です。
あと、この前気づいたことなのですが、ブラウザを変えてみるのも結構有効かもしれません。
私はいつもGoogleChrome(グーグル・クローム)を使っているのですが、前にMicrosoftEdge(マイクロソフトエッジ)を試してみたら少し軽くなりました。
クロームって、昔は軽かったのに年々重くなっている気がしませんか…。
もしクロームを使っている人はDAZNを見る時だけ軽めのブラウザに変えてみてはどうでしょうか。
GLSのメリット・デメリット
参照:GLS
- 見逃し配信や追っかけ再生に対応していて、一定期間(Homeなら1年以上、Visitorでも数か月)ならいつでも好きな試合が見られる
- ジャイアンツ主催の1軍2軍の全試合が視聴できる
- ジャイアンツのキャンプの様子やキャンプ中の練習試合、オープン戦なども見られる
- ハイライト・プレイバック・ヒーローインタビュー・監督インタビューも個別に視聴可能
- 画質はそこそこだが映像は乱れにくい
- ジャイアンツメインのサービスなので視聴可能な試合が少ない
最後はGLSですが、ジャイアンツファン以外にこのサービスに加入する人はいないでしょう。それくらいジャイアンツに特化したネット配信サービスです。
※GLSは2022年1月末をもってサービス終了。サービス名称を「GIANTS TV」へ改称しサイトを移転してリニューアルされることとなりました。画質に関してはGLSとほぼ同じだと感じました。
見逃し配信の充実度は最高クラスで、ホームの試合なら1年以上前の試合までフルで見ることができますし、ジャイアンツの主催試合なら1軍と2軍の全試合を見ることができ、キャンプの様子やキャンプ中に行われる練習試合、オープン戦も視聴可能です。
画質はスカパーやDAZNに比べると若干落ちますが、非常に軽くて今まで映像が途切れたりしたことはほとんど記憶にありません。
値段は、月額1320円(税込)。以前はジャイアンツ特化型にもかかわらず若干高い気がしていたのですが、DAZNが大幅に値上げしたため、相対的に安くなった気がします。
ジャイアンツ特化型サービスなので見られる試合が少ないことがデメリットでしょうか。
最初加入した時はイマイチ使い勝手がよくないなと思っていましたが、今は3つのサービスのなかで一番利用してるんじゃないかと思うくらい重宝しています。
各サービスの画質比較
画像が小さいので見にくいかもしれませんが、上からスカパー→DAZN→GLSの順で同じシーンを撮って画像サイズを合わせてみました。
個人的にはGLSの画質が若干悪くてスカパーとDAZNはほぼ同じくらいだと思います。
動画の重さはGLSが一番軽くて次はスカパーかなという印象です。
まとめると、私の視聴環境での画像の良さは「スカパー≧DAZN>GLS」、動画の軽さは「GLS≧スカパー>DAZN」となっています。
さいごに
以上がそれぞれのプロ野球ネット中継サービスを使ってみての感想となります。
それぞれのサービスで一長一短あってなかなか解約できず、現状3つ全てのサービスに加入しているのですが、かなりの金額になるので苦しいです…。
全部のサービスの良いところが合わさって値段も2000円くらいのサービスがあれば最高なんですけどね。
競争が起こっている内は他のサービスに先んじようとサービスの拡充や改善が行われると思うので、今後今の状況よりも悪くなることはないかなと思います。DAZNがとんでもない改悪を連発中で驚愕しています…。
特にスカパーとDAZNは現在のプロ野球放送・中継を引っ張る存在なので、お互い切磋琢磨して私たち視聴者が便利で快適に楽しめるサービス作りをしてもらいたいですね。
とりあえずスカパーさんは早く見逃し配信と追っかけ再生の全試合対応をお願いします!
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