ゴールデンウィーン明けの一戦目はドームでのヤクルト戦。
ヤクルトは打撃陣の頑張りで3位につけているものの、5月に入ってからは3敗1分と調子を落としています。
さらに、こちらはエース菅野が先発で相手は前回対戦時に6得点を奪ってノックアウトしたスアレスと勝てる要素は十分。
しかし、結果は4-6で負け…。
現在のジャイアンツの弱点がそのまま敗因になった試合でした。
初回は菅野がヤクルト上位打線を完璧に抑え、坂本(神)とウィーラーが連続ホームランで2点を奪うという最高の展開。
序盤の菅野はプレートの位置を一塁側から真ん中に変え、制球重視の丁寧な投球が印象的でした。持ち球的に一塁側から投げるより真ん中~三塁側のプレートを踏むほうが良さそうですね。
ほとんど失投なくアウトを積み重ねていく菅野でしたが、3回くらいからの球速低下に違和感を感じました。
ストレートが140キロ前半でカットは130キロ中盤、そしてスライダーは120キロ中盤。
あまりにもいつもと違うので意図的に球速を落として何かを試しているのかと思っていたのですが…
5回のマウンドには立つことはなく51球で降板という結果に。
球団の発表では途中降板の理由は「右肘の違和感」とのことです。
巨人は7日、この日のヤクルト戦(東京D)に先発した菅野智之投手(31)について、右肘の違和感により途中降板したと発表した。
ケガの程度がどれくらいなのか分からないので無理せずゆっくり治してくださいとしか言いようがないんですがショックです…。
軽傷であることを祈るばかり。
この時点では3-0でジャイアンツリード。
首脳陣が菅野の後を任せたのは野上でした。
野上は登板直後の5回に2安打を許し1点を失ったものの、6、7回は危なげなく抑え3回1失点という結果。
ストレートにはキレがあったし変化球の精度も良く上々の内容だったと思います。
緊急事態での登板で精神的にきつい僅差のリードでも落ち着いて投げられていたのも高評価!
苦しいリリーフ事情(特に右投手)に一筋の光明が差すのを感じました。
そして問題の8回。
野上の後を受けたのは中川。
この試合「は」なのかこの試合「も」なのか…内容は良くなかったですね…。
塩見にホームラン→内山に四球→山田に右安→村上にタイムリーで同点に追いつかれてしまいました。
ストレートもいつものような球威はなかったけどそれ以上に変化球が悪かったかな。
塩見への失投も悔やまれるけど内山への四球が本当にもったいなかった。
高卒ルーキーで今季はまだノーヒットの相手をそこまで警戒する必要があったのかなと…。
今のリリーフ事情で中川を落とす余裕はないのでなんとか切り替えて次の登板に備えてもらいたいです。
中川もどこか痛めてるとかじゃないといいんですが…。
その後は同点に追いつかれなおランナー1、2塁の状態で桜井にスイッチ。
前の試合同様、個人的には不可解な起用でしたが首脳陣の決断を信じて応援しました。
しかし、オスナにど真ん中のチェンジアップを打たれて逆転タイムリー。
この間からなぜそんなに危ない球ばかり投げるんだー!
ある意味予想通りではあったけど精神的にくるものが…。
桜井は数字だけならK/BBもWHIPも良好でリリーフとしての適性はありそうに見えるけど、実際投げているボールを見たら怖くて怖くて…。
結果オーライで抑えられた場面も多々あるのでサンプルが増えてくれば数字はそれなりに落ち着くと思います。
大差で負けているときのロング要員として使うなら問題はないけど勝ちパターンや僅差の状況で頼りにするのはちょっと心臓に悪い存在ですね。
その後、桜井の後を受けた大江も青木にタイムリーを打たれ、この回一挙4失点。ダブルスチールも効いたなぁ。
この最悪な試合をなんとかしようとその裏に坂本が2本目のホームランでチームの士気を再び高めますが、9回のマウンドに上がった井納さんがサンタナにとどめのホームランを浴び終了!
どうしようもなく重い1点を奪われた井納さん…。でも個人的には内容は悪くなかったと思います。
あまり曲がらない変化球をストレートと偽装できていたし持ち味は出せていたように見えました。
先発としても5回3失点くらいの投球は期待できそうだし、僅差でなければリリーフとしても使えそうなので頑張ってもらいたいですね。
以上、坂本(神)の攻守にわたる大活躍が目の保養になっただけの試合でした。
かなり衝撃的な逆転負けだったので、8日の試合が延期になって良かったのかも。
早急にリリーフ陣のテコ入れが必要ですね。
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