鉄壁サード門脇のファインプレーでヤクルトに連勝!廣岡の移籍についても…

ヤクルトに連勝!

昨日に引き続き1点差ゲームをものにしました!

爽快な勝利というわけにはいかずじわじわと追い上げられての薄氷の勝利ではありますが、勝てばよかろうなのだ!

個人的MVPはファインプレーのサード門脇

この試合は、7回を投げて5安打7奪三振1失点でHQSを達成した先発の山﨑伊織や先制タイムリーの丸、中押しのスリーランホームランの秋広など、たくさんの選手が活躍しました。

その中でも個人的に一番印象に残っているのは、8回に2点差まで追い上げられなおも一死一二塁のピンチでファインプレーをみせたサード・門脇誠

サード門脇ファインプレー

インコースの逆球をオスナに強く引っ張られた時は「あ、これは終わりましたね…」と思いましたが、そこにはなぜかラインを跨ぎながら正面でボールを捕球する門脇の姿が。

止めるだけでも十分といえそうな強い打球だったのに、捕球後素早く送球体勢に入り二塁に送球→543のゲッツー完成!

なんてプレーだ…。

尚輝との連携も含めて美しすぎました。



ここ数年のジャイアンツの守備の弱点は三塁線

これまでにも何度か書きましたが、ここ数年のジャイアンツの守備の大穴のひとつがこの「三塁線」でした。

とにかく岡本さんが三塁線を抜かれすぎる!

チームの方針でショート側のケアを優先している可能性もあるし、右打者に強く引っ張られる配球が多かったのかもしれませんが、岡本さんが三塁線を抜かれる場面を何度見たことか。三塁線を抜かれるとほぼほぼ長打になってしまうのが痛すぎる…。

表2を見て、まず何といっても目立つのが岡本の各項目の異様さだ。特に二塁打の多さに関しては1人だけ違和感のある数字である。ゾーンCに飛んだ打球が二塁打になった確率は33.3%。アウト率も林に次いで低い。長打を多く許した以上当然だが、ゾーンCの打球についてLWTSによる算出では、唯一の2ケタとなる16.4の得点期待値増を与えてしまった。

野手の守備力をデータから分析し評価する “DELTA FIELDING AWARDS 2021”三塁手部門| 1.02

岡本さんも捕球は上手だし送球も安定してはいるんですが、如何せんパワー全振りの体型なのでどうしても守備範囲は狭くなりがち。

それに比べて門脇はショートも十分守れる脚力を持ってるので簡単に三塁線を抜かれることはありません。

しかも三遊間の範囲も超広い。

サード門脇三遊間ファインプレーカープ戦

カープ戦では三遊間の速い打球をダイビングキャッチしゲッツーを完成させていました。

サード門脇三遊間ファインプレーに歓喜するグリフィン

このスーパーファインプレーにはグリフィンも大歓喜。

ショートを十分に守れる選手がサードを守る=広くて堅い

サードというポジションは元々サードを守ることを目指して練習してきた選手以外にも、学生や社会人時代はショートやセカンドを守っていたけどプロの世界では苦しいと判断された選手、加齢や故障でショートを守れなくなった選手などが担当するケースが多々あります。

楽天の茂木(ショート→サード)やオリックスの宗(ショート→外野→サード)あたりはコンバート後にサードでトップクラスの数字を残し、宗は2年連続でGG賞も獲得。ショートというポジションがいかに難しいのかがよく分かりますね…。

では現時点でもショートを十分守れる選手がサードを守ったらどうなるか?その答えが現在門脇が見せてくれている守備なんじゃないかと思います。

とにかく広くて堅い!

印象だけではなく指標にも守備の堅さははっきりと表れていて、サードUZR(UZR1000)は50イニング以上守った選手の中で12球団ダントツの1位です。ちなみにダントツの最下位は岡本さん…。

 

鉄壁の門脇がサードを守り、セカンドには守備範囲に定評がある尚輝がいて坂本もまだまだ平均レベルの守備範囲は維持できているので、今のジャイアンツの内野守備はNPB全体でもトップクラスといえるでしょう。

翔さんが復帰したらまた守備位置に変更があるかもだけど、攻撃以上に守備は大事なのでチーム全体の守備力を考慮したメンバー選択をしてもらいたいですね。



サード門脇は大城の打撃貢献があってこそ

守備では無双中の門脇ですが、打撃に関してはまだまだ一軍レベルでは厳しい…。(打率.152でOPSは.409)

ボールの少し上を振る練習をしたりと一生懸命頑張ってはいるけど、一軍クラスの投手のストレートに対応できていないのは明らか。

他球団のサードの成績を見てみると、阪神・佐藤(OPS.835)、DeNA・宮﨑(OPS1.315)、カープ・デビッドソン(OPS.632)、ヤクルト・村上(OPS.723)、中日・石川(OPS.754)と強打者がズラリ。

サードを守るなら最低でもOPS7割台はほしいところです。

ただ、この打撃力でもチーム全体の攻撃力がそれほど落ちていないのは大城の打撃貢献のおかげ。

現時点で大城は打率3割超えOPS.867と絶好調。

ショート同様、多少打てなくてもしっかり守れればOKのポジションでこの打撃力は驚異的です。

大城が平均以上に打てるサード、門脇がちょっと打てない捕手と思えば一応バランスは取れてますね。

カープ戦ではかなり批判されていましたが、今日は意外性のある面白いリードをしていたのでこれからも攻守で頑張ってほしいです。

鈴木康平とのトレードで廣岡大志がオリックスへ移籍

そんなこんなで、山﨑の好投や秋広のホームラン、そして門脇の好守備などもあってヤクルトに連勝することができました。

スイング確認のアピールをする三上小林オスナ

皆でスイング確認アピール(笑)この試合で一番面白かったシーン

復帰した中川のことについても書きたかったんですが、門脇の部分で長くなってしまったのと、移籍が決まった廣岡のことを少し書いておきたかったのでまたの機会に。

読売巨人軍は17日、読売巨人軍・廣岡大志選手(26歳)とオリックス・バファローズ・鈴木康平選手(29歳)のトレードについて、オリックス・バファローズと合意しました。鈴木選手の背番号は「32」になります。

オリックス・バファローズとのトレード合意について|ジャイアンツ公式

廣岡のトレードが決まっちゃいましたね…。

二軍で打ちまくって昇格を果たしたまでは良かったんですが、スタメン出場の機会を与えられたり何度か大きなチャンスも回ってきた中で十分な結果を残すことができませんでした。

カープ戦延長満塁で空振り三振の廣岡

カープ戦の大チャンスで打てずにベンチで泣いている姿を見た時はサヨナラ勝利を素直に喜べない複雑な気持ちになったものです…。

門脇や中山ら内野を守れる若手の台頭が著しい今、廣岡のことを求めてくれている球団があればそちらで勝負した方がいいという球団の親心なのかなと思いました。

 

個人的に廣岡はジャイアンツの中でも上位に入るくらい好きな選手でした。

軽く当てただけのように見えるのにスタンド中段まで飛ばせるパワーや大きいのに走れて守れるNPB全体でもトップクラスの身体能力、そして爽やかなルックス面や頑張り屋なところなどなど、スーパースターになる素質は十分すぎるほどありましたね。

そのポテンシャルの高さは「生まれ変わったら廣岡になりたい」と桑田さんに言わしめたほど。

G球場でのイースタン・リーグ開幕を記念して行われた今回のトークショー。「生まれ変わったらなりたい巨人の選手」というお題では、桑田ファーム総監督は広岡大志内野手(25)を挙げた。「彼のポテンシャルは本当にすごい。飛ばせる能力もありますし、守備も上手ですし、足も速い。きっかけさえつかめれば、すごい選手になる。何か気づきがあれば、大きく変わると思います」と断言。

【巨人】桑田真澄ファーム総監督が生まれ変わったらなりたい選手は…広岡大志と明かす|スポーツ報知

これだけの能力がありながら一軍レベルではなかなか結果を出せなかったのはなぜなのか。

他人の意見を聞きすぎる性格の良さ、あとは打撃のアプローチを決定する思考あたりが大きな要因なんだろうけど…ただただ「惜しい」の一言。なんとなく自己評価も低そうなんだよなぁ…。

本当はもっと長い間ジャイアンツにいてもらって才能が開花する瞬間をしっかり見届けたかったけど叶いませんでした。

なので、オリックスコーチ陣が廣岡の才能を十二分に引き出して打撃ランキングの上位に彼の名前が表示される日を楽しみにしたいと思います。

頑張れ廣岡!

廣岡のコメント
「ジャイアンツでの2年半は、素晴らしい指導者、スタッフ、先輩・後輩、そしてファンの皆さまに恵まれました。ジャイアンツでプレーできたことを誇りに思い、これからの野球人生にしっかり生かせるよう頑張ります。引き続き応援をよろしくお願いします」

コメント

  1. 恥ずかしながら巨人ファン より:

    門脇の守備は銭の取れる守備ですね‼テレビの前で「オー!」と感嘆の声をあげてしまいました。しかも本人曰く普通のプレーと言ってのけるんですから頼もしいです。中田が戻って来たら当然ベンチなわけで、勿体無いですね。
    大城がようやく期待通りのバッティングを見せてくれるようになってきました。去年まではなんか撫でるようなスイングだったのが、今年は力強さを感じます。大久保コーチのルーチンワークの効果があったんでしょうか?
    廣岡は結局生かすことができなかったですね。いくら打撃で才能があってもあの守備ではさすがに我慢して使い続けることはできないですから仕方ないですね。そう考えると田口放出はなんだったんだと巨人ファンとしては文句の一つも言いたい所です。今の中継ぎ陣を考えると、田口が居ればどれだけ助かってるか。誰がこのトレードを画策したのか知らないけど、今の中継ぎ陣の惨状の戦犯ですよ。まあ巨人に居たら便利屋扱いで潰れてるかもしれないですけどね。好意的に見れば坂本の後継者という考えがあったとはいえ、納得できないトレードでした。

    • minami minami より:

      恥ずかしながら巨人ファンさん、コメントありがとうございます。
      大城が打ってくれてると門脇サードで使いやすくていいですね。
      高度なプレーを普通と言えるくらいレベルが高いというのは喜ばしい限り(^^)
      廣岡は応援してた選手なのでどうにかうまくやれるようコーチ陣がサポートしてあげて欲しかったです…。
      まあ性格的にも巨人ではきつかったのかな~。
      田口も巨人にいたままじゃ活躍できなかったかもしれないし難しいですね~。

  2. 九州の六等星 より:

    minamiさん。こんばんは。長くて苦しい借金トンネルを突然抜けると、フレッシュな若手が躍動し、そして貯金が増えるという最高の流れを作っている名将原監督、流石です(前コメ撤回(^_^;))まあ、最後まで競り合う、胃の痛いハラハラさせる忘れられないシーズンを期待してます。チームが浮上した遠因として他チームよりもWBCに出場した4選手の良い影響(大城選手は反面教師?(汗))と頑張りが下支えをしていると思います。首位との3連戦、交流戦も大変楽しみです。ホークスは打者の外国人選手に苦しんでますが、デスパイネ選手を呼び戻したりせず、今後も活躍しそうな廣岡選手ではないのですが、ジャイアンツみたいにwin&winになりそうなトレードをもっと活用したら良いのではとも思います。頑張れジャイアンツ&ホークス

    • minami minami より:

      九州の六等星さん、コメントありがとうございます。
      5月の段階でシーズンを諦めるような展開にだけはならなくてよかったです!
      大城は今季すごく良くなってますよね。ただスタミナが心配ですけど…。
      多分このままシーズン終わりまで突っ走るというのは無理だと思うので疲れが出てきたときにどうするかですね。
      ホークスは得意の交流戦でどうにか流れを掴んでほしいです!

  3. ヨシカズ より:

    minamiさん。
    こんにちは。

    いつも楽しく拝見しています。

    しばらく更新がありませんが、
    どうかしましたか?

    • minami minami より:

      ヨシカズさん、コメントありがとうございます。
      お返事が大変遅くなってしまってごめんなさい!
      今夏はシーズン中と重なって超多忙だったのと、野球に関しての記事執筆に少々思うところもありしばらく更新できずにいました。
      そのことについては次の記事に少し書かせていただきました。
      心配してくださって本当にありがとうございます!

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