2月1日にスタートした2022年シーズンのジャイアンツ春季キャンプ。
序盤に新型コロナの感染者が数人出たものの、以降は大きなケガもなく日程を消化し宮崎1次キャンプを終えました。
そして本日、14日から始まる沖縄2次キャンプに参加するメンバーが発表されました。
沖縄2次キャンプメンバー
平内龍太、デラロサ、山口俊、菅野智之、山崎伊織、戸郷翔征、今村信貴、赤星優志、メルセデス、畠世周、高橋優貴、ビエイラ、高梨雄平、直江大輔、大江竜聖、戸田懐生、堀田賢慎、谷岡竜平、沼田翔平、堀岡隼人
大城卓三、岸田行倫、山瀬慎之助
吉川尚輝、中島宏之、坂本勇人、中田翔、岡本和真、廣岡大志、中山礼都、ウィーラー、北村拓己、秋広優人、勝俣翔貴
丸佳浩、松原聖弥、石川慎吾、八百板卓丸
一部あれ?と思うところもありますが、まぁ順当な選出ですね。
このメンバーで実戦が主の沖縄2次キャンプを戦っていくことになります。
<対外試合日程>
- 2月15日(火) 日本ハム戦(那覇:練習試合)…12:30~
- 2月17日(木) ロッテ戦(那覇:練習試合)…12:30~
- 2月19日(土) 広島戦(那覇:練習試合)…12:30~
- 2月20日(日) DeNA戦(那覇:練習試合)…12:30~
- 2月23日(水) ヤクルト戦(浦添:オープン戦)…13:00~
- 2月24日(木) 楽天戦(那覇:練習試合)…12:30~
- 2月26日(土) 広島戦(那覇:オープン戦)…14:00~
- 2月27日(日) DeNA戦(那覇:オープン戦)…12:00~
11日の紅白戦の感想
では11日に行われた今季初めての紅白戦の感想も少し。
一応最初から最後まで観ましたが、感想を書くのが遅くなったので結構うろ覚えです。
まずは注目度が高かった山崎伊織と堀田賢慎の若手二人。
山崎は1回を投げて3安打3失点、堀田は同じく1回を投げて三者凡退という結果に終わりました。
山崎は結果だけ見ればダメっぽいけど、私はすごく良いピッチャーだなと思いました。
フォームだけ見ても全身バネのような柔軟性があって体の使い方が上手というか、センスの塊のような選手。
右肘靭帯部分断裂の診断を受けトミー・ジョン手術を受けたのが確か2020年の6月頃。
まだまだ肘に違和感もあるなかでの約2年半ぶりの実戦マウンドであれだけ投げられるのはやっぱり並ではないなと思いました。
単純に打者を抑えるだけということならもう少し楽にやれただろうけど(緩急を使ったり)、”ライン出ししている感覚で強いボールを投げるのが課題”だったみたいなので縛りプレイ的な部分で苦労したかも。
これから肘の状態がどんどん良くなって、今の高い制球力に球威やキレが加わればきっと二桁勝利を期待できるピッチャーになってくれると思います。
今年からそれなりにはやってくれると思うけど勝負は来年ですね。
ローテ2番手くらいで準エースとして毎年安定して貯金をつくってくれそう。期待しかない!
堀田は内容も結果も良かった。
球威のある素晴らしいストレートに実況が思わず「初球空振り三振!」とか言っちゃってましたね。初球で三振ってなに(笑)
曲がりの小さいカットっぽい球もなかなか効果的に見えたし、真ん中付近の甘いコースにさえ入らなければ速いボールだけで打者を制圧できそうな力強さを感じました。
松原から三振をとったボール、村田さんは真っすぐと言っていたけどちょっと気持ち悪い感じの変化をしてた気が…。ツーシームっぽくもあったし狙って投げたのならかなり使えそう。
堀田もトミー・ジョン組なので山崎同様ここからまだまだ状態が良くなるはず。
投げているところをたくさん見たいのはやまやまですが、無理はさせないように来年・再来年に向けた起用をお願いしたいですね。
そのほか、投手では戸田と山田に注目して見ていました。
戸田は相変わらず良い感じ。
ストレートは吹き上がるような良い軌道をしているし、変化球も大きく変化するボールはないけど打者の近くでグイっと曲がる良いボールを持ってます。特にカットボールが好き。
ランナーがいないときは強気にガンガン投げていけるけど、セットになるといつものようにワインドアップからのヒールアップありの2段モーションでは投げられないのでボールにちょっと差が出ます。
次はランナーありの状況での投球も見たい。
先発は枚数が揃っているので割って入るのはなかなか難しいかもしれないけど、ストレートだけではなく変化球もきちんと制球できて三振も奪えるタイプだし、性格も強気なのでリリーフとしても使えると思います。
ドラ2ルーキーの山田は前評判通り、ボールの出所が見えにくいフォームと球威のあるストレートが良かったです。
私は沖縄2次メンバーに入ってくると思ったんですけど…。少し残念です。
ルーキーではドラ3の赤星が唯一のメンバー入り。
こちらも前評判通りの制球力の高さをアピールして沖縄入りの切符を掴み取りました。
カットやツーシームなどの小さく曲がるボールをストレートと混ぜながら上手にコーナーを攻めていたという印象。ストレートも思っていたより力がある感じでした。
タイプ的にはカープの野村みたいな感じでしょうか。際どいところに手を出させたら勝ち的な。
ストライクを取るのに苦労はしなさそうなので使いどころは多いかもしれません。
打者では2020年ドラ3の中山礼都がインパクトのある活躍をしましたね。
3安打猛打賞に良い守備もありました。
特長であるハンドアイコーディネーションの高さとバットコントロールの巧みさを十分に発揮したという感じ。
去年ファームで175打席ながらも打率.309を残した実力はさすがです。
日ハムの近藤やホークスの晃のようなタイプになってほしいと思うけど、選球眼はそこまで良くないのでどちらかといえば完成形はカープの西川タイプのバッターなのかも。
二遊を守れてOPS8割超えも期待できる若手とか、胸が高鳴りますね!
気になるのは坂本の後継者になれるかどうか。
去年はファームでショートを守ってそれほど良い守備は見せていませんでした。
2年目の今年はプロの打球に対する慣れも出てくるだろうし、オフに尚輝や岡本に守備の極意をいろいろ学んだと思うので向上が期待できそう。
ジャイアンツの主力は高齢化が進んでいるので若い中山を見たいのはやまやまですが、今年は体作りと並行して二軍でたくさんの守備機会を得てショートを守れる選手なのか、それともセカンドなど他のポジションに移る必要があるのかを見極めてもいいかもしれません。
そのほか、松原や八百板、秋広などについて書きたいと思っていたのですが、長くなって疲れてきたので、最後に沖縄行きを掴んだ石川について。
石川は毎年二軍では無双レベルの活躍をするのに一軍では主に代打として出場するもあまり活躍できていません。
でも、個人的には打者としての石川は数字以上に良い選手だと思います。
毎回紅白戦とか練習試合で1試合通して出ているときは主力クラスの内容と結果を残しているんですよね。
なぜ一軍で活躍できないのかが分からない。
そう思っていろいろ考えてみたんですが、起用される場面が石川に合っていないんじゃないかと思いました。
試合終盤、一発が期待される場面で代打・石川。
初球から大きいのを狙ってブンブン振り回し、結果は三振or凡打…。
石川はもちろん長打も打てるけど、打撃技術が高く選球眼も良いバッターなんですよね。(去年のファーム成績は出塁率.434)
今回の紅白戦でも見せたように甘い球を待って粘った上で逆方向に打ったり四球を選ぶのが本来のというか彼の得意なスタイルだと思います。
代打ではなく1試合通して試合に出場すれば期待以上の結果を残してくれそうな気がするんですけどね。
ダイナマイトとか言われて変に大砲のイメージがついちゃってるのもよくないですね。
走塁で何度かポカをやって叩かれていたし、守備にも難があるみたいなので(肩は強いのになぁ…)、やっぱりフル出場は難しいのかな。助っ人外国人みたいな選手ですね(笑)
うーん、もったいない!DHがあればなぁ…。
以上、沖縄2次キャンプメンバーと紅白戦の感想でした。
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