オリンピックによる中断期間を挟んだ2021年シーズンは例年よりも長く感じましたが残り試合はあとわずか。
今日が本拠地・東京ドームでの最終戦となりました。
この試合に勝てば3位が決定し、クライマックスシリーズ進出が確定。
リーグ優勝&三連覇の夢は絶たれてしまいましたが、CS突破からの日本一の可能性はまだ残されているので是が非でも勝ちたい試合でした。
そして、この試合後には今シーズン限りでの現役引退を発表した亀井善行選手の引退セレモニーも行われることに(泣)
全員が「ARIGATO!KAMEI」ワッペンを腕に付け気合全開で試合に臨みました。
勝って亀井さんを胴上げしたいですからね。いくら相手が首位のヤクルトでも絶対に負けられません!
試合は、菅野がしっかりと先発の役割を果たしリリーフ陣も鉄壁の継投で強力ヤクルト打線を1点に抑え、打つほうも11安打11得点の大爆発。
特に丸はツーベース2本とホームラン2本で4打数4安打4打点の無双状態!
ホームランを打った後にワッペンを指差し亀井さんへの敬意を示していました。こういうところが丸の素晴らしいところですね。
亀井さんが登場したのは5回。
ワンアウト満塁の場面、代打で打席に入った亀井さんは残念ながらサードゴロに打ち取られましたが、懸命に一塁ベースに向かって走る姿を私を含め多くのファンはきっと忘れないと思います。
そしてベンチに戻った後、バットを見つめておでこにコツンと当ててた姿がとても印象的でした。
原監督の粋な演出で一度ライトの守備についた後に交代。
当たり前のようだったこの光景が今後見られなくなると思うと涙が止まりませんでした。
試合結果は投打が完璧に噛み合い11-1の完勝。
不甲斐ない試合が続いたシーズン後半でしたが、最後の最後に強いジャイアンツの試合が見られてうれしかったです。
10月中旬くらいまではもしCSに出られても多分なすすべもなくやられるんだろうなぁと思っていましたが、ここ数試合は徐々に良くなってきた感があります。
さらに毎年シーズン終盤から鳴かず飛ばず状態になる丸がここにきて手がつけられない状態になっているのでワンチャンあるかもしれません!
試合後、原監督からファンに向けての挨拶があった後、まずはジャイアンツの場内アナウンスを45年間にわたって務められた山中美和子アナウンサーの引退セレモニーが行われました。
本日、本拠地東京ドーム最終戦、滞りなく終了することができました。こういう状況下で、東京ドームに足を運んでいただき、応援をいただき、選手を、チームを代表しまして、本当にありがとうございました。
長嶋さんや王さんといったレジェンドを始めとしたたくさんの選手たちのアナウンスを行い、担当した試合は45年間で3000試合以上。
最後の試合でも本当に美しい声を聞かせてくれましたね。長い間お疲れ様でした。
今日はジャイアンツのウグイス嬢として45年、山中さんが最後の仕事だったと聞いています。
彼女の声から試合が始まり、試合が終わります。幾多の名選手、ジャイアンツの選手が、彼女の声で元気を出し、戦うことができました。本当に感謝申し上げます。
私事ですが、私が高校生の時の全国高校野球選手権神奈川大会で、山中さんはそのときもウグイス嬢でした。「4番サード原くん」と言われたことを、昨日のように覚えております。
本当に山中さん、ありがとうございました。
そして締めくくりは我らが亀井さんの引退セレモニー。
オーロラビジョンに亀井さんの代名詞でもある「サヨナラ」を中心とした名シーンが映し出され、由伸や内海など4氏からのメッセージが流れました。内海は球場まで来てくれてましたね。
その後亀井さんはマイクの前に立ち最後のスピーチ。
「両親、妻、子供たち、不安ばかりかけて本当に申し訳なかったです。もうプレーする姿は見せれませんが、ここまで一緒に闘ってくれてありがとう」
「心技体揃わないと、このプロの世界では通用しない、身に染みて感じました」
「勇人、あとは任せた。3000本目指して頑張ってください」
とても亀井さんらしい人情味あふれるスピーチでした。
→さよなら亀井~涙のスピーチ全文~感動の引退セレモニー 背番9が巨人一筋17年のプロ生活に別れ|スポニチ
かっこいいプレーヤーで、優しいお父さんで、頼れる先輩だってことが伝わってきます。
もし私が坂本とか松原の立場だったらあの場で膝から崩れ落ちて泣いてるな。
「もうプレーする姿は見せられませんが」という言葉からは、本当はもっともっと長く現役を続けたかったという気持ちが伝わってきました。
昨年9月21日の試合で股関節を痛め悶絶する姿を見たときに私は嫌な予感がしました。もしかしたらもう一軍に戻ってこられないかもと。
サファテもクマさんも、股関節を痛めた多くの選手は以前のパフォーマンスを発揮できなくなったからです。
もし、このケガがなければと思うと残念でなりません…。
亀井さんと同じように長い間ケガに悩まされ、今季限りの引退を表明したのがホークスの長谷川勇也。
長谷川も足首のケガさえなければホークスの中心選手としてもっと活躍できたことでしょう。
長谷川の引退セレモニーも本当に素晴らしくて、私は最後の打席のヘッドスライディングからセレモニーが終わるまで泣きっぱなしでした。
亀井さんも長谷川も真摯に野球と向き合って長い間一生懸命プレーしてきたからこそ、最後にたくさんの人たちに見送られてユニホームを脱ぐことができるんでしょうね。
両選手ともたくさんの栄光と挫折を繰り返してきた経験があるので、きっと指導者としても成功すると思います。
亀井さんは守備・走塁の技術やプロとしての心構え、長谷川は打撃理論や勝利への執念などを若手に継承していってほしいです。
亀井さんと長谷川はチームも年齢もプレースタイルも違うけど、野球への強い想いや後輩たちに慕われている姿は同じでした。偉大な選手の引退はやっぱり寂しいものですね…。
亀井さんの背番号9を継ぐのは誰になるのやら…。
亀井さんの前は清水隆行さんが02~08年、その前は村田真一さんが91~01年までつけていたそうです。
清水さんは亀井さんと同じ外野手で左の中距離打者だったので、次も同じような選手がつけるのかな。
となると第一候補は松原あたり?
「聖弥あんたは天才だから。もうちょっとだけ頭使っていけよ」
そう、これなんですよ!
亀井さんといえば「サヨナラ」とか「勝負強い」というイメージを持っている人が多いかもしれませんが、私は「野球脳の高さ」こそ最大の魅力だと思います。
身体能力はそれほどでもないのにバツグンのセンスと高い作戦遂行能力を武器に強豪ジャイアンツでたくさんの試合機会を得てきたんじゃないかと。
今のジャイアンツにはスペックは素晴らしいのに頭を使ったプレーができていない選手がたくさんいます。
亀井さんにはすぐにでもコーチに就いてもらい、そういう選手たちにいろいろなことを教えてあげてほしいです。亀井さんがチームにいないと寂しいし。
現役は引退してもまだまだジャイアンツのために働いてもらいましょう!
ひとまず17年間の現役生活お疲れ様でした。
私の一番の思い出は、クライマックスシリーズの中日戦、無死一、二塁で、二塁走者・亀井の時でした。
なかなか中日の投手陣を打てずに、得点を取れなかったとき、ダブルスチールのサインを出しました。見事にそのサインに応えて、アウトかセーフかどちらか際どいタイミングでしたが、セーフになってくれた。その亀井を僕は忘れません。
ジャイアンツの亀井という選手は永遠に名を残す、素晴らしい名選手でした。
亀井さんの引退で貴重なイケおじ枠がまたひとつ減ってしまいましたねぇ。
個人的イケおじはもう高谷だけになってしまいました…。
亀井さん、すごく大好きな選手だったので本当に本当に寂しいです。
ジャイアンツというチーム以上に亀井善行個人を応援している人は結構多いと思うのでファン離れがますます進みそうで心配です。
コメント
ここ2年の優勝は亀井の勝負強さあってこそだったと思うので、来年からの巨人が心配です。亀井の役割を果たしてくれるような選手が来年出てくるのかな?ちょっと今の巨人には見あたらないんですよね。その他の戦力で圧倒できる力が整えばいいけど、それも難しそうだし、来年は今年以上に厳しい戦いを強いられそうです。
最終戦のヤクルトには必ず勝って5割死守すると共に、CSに期待を持たせてほしいです。
恥ずかしながら巨人ファンさん、コメントありがとうございます。
まだまだ亀井さんのかっこいいプレーを見たかったです。
亀井さんのような働きができる選手はまだいませんね…。
他球団は若くていい選手が次々出てきているので来年以降はほんとに厳しそう。
若手が育ってない状態でベテランがどんどん歳を重ねていくって恐怖ですね…(;´・ω・)