8月15日 対中日11回戦・東京ドーム
2020年8月15日は75回目の終戦の日です。
東京ドーム21番ゲート前にある「鎮魂の碑」。
そこには日中戦争に従軍して度重なる手榴弾の投擲で右肩を壊し、最後は東シナ海で戦死したジャイアンツの大投手沢村栄治さんら戦争で亡くなった73名の野球選手の名が刻まれています。
7回のイニング間に少しだけ鎮魂の碑について触れられていたのですが、当たり前のように野球を見られる毎日に感謝すると同時に、たくさんの人々の未来を無惨に奪う戦争を二度と起こしてはいけないと強く思いました。
それではこの試合の感想ですが…
非常にフラストレーションがたまる試合でしたね。
先発は田口くん。
序盤のボールは悪くはなく、球威もあって制球もできていたように見えました。
初回に尚輝の少し雑なプレーが連続で出てしまい先制点を失ったのは可哀想でしたね。その後のファインプレーでプラマイ0かな。
ただ、4回に福田四球→ビシエドツーランホームランの流れは悪かった…。
若干球が浮き始めコントロールもアバウトになっていたところをきっちりとらえられてしまいました。
ビシエドは左投手をかなり得意としているのでゾーン内ならどこにも安牌はないけど、せめて低めにコントロールしてホームランだけは避けたかった場面でした。
速いボールではなく変化量の多いカーブやスライダーなどで勝負したほうがよかったのかも…?
この回の裏に代打を出されたのでこの日の田口くんは4回4安打3失点という内容。
うーん。1回登録抹消されてからイマイチ良くないですね。
良い球を投げているときもあるんだけど今一つ安定感がないというか。
首脳陣も早めに降板させることも多いし信頼感が乏しいのかフィジカル面が完全ではないのか…
良くもなく悪すぎるというほどでもない、なんともスッキリしない登板が続いています。
次回の登板では頼りがいのあるところを見せてもらいたいものですね。
5回から田口くんに代わって登板したのは田中。
いつも通りほぼストレートとカット気味のスライダーの2球種で勝負していましたが、ある程度はコントロールできていましたし球威もありました。球自体は悪くなかったんじゃないでしょうか。
しかし、回を跨ぎ6回に満塁の大ピンチをつくって大江に火消しを依頼することになってしまいました…。
解説の江川さんも言っていたように高橋周平を歩かせてからの阿部との勝負で、ストレート×2、スライダー×2で追い込んだ後のフォークが余計だった気がします。
その後フルカウントになってからのストレートは今日一の球威があったけどボール1個分外でしたね。
内容は悪くなかったので、大江に感謝しつつ次回の登板に向けて気合を入れ直してもらいたいです。
そして7、8回は宮國。
7回は下位打線だったので問題なく抑えられたけど8回の上位打線には通用せずに4失点。
工夫なく逃げ続けた結果大量失点という感じでしょうか…。
カットとフォークは平均的な投手と比べても悪くはなく、調子が良ければ四隅に投げ切ることもできるけど、投球の中心になっているストレートがとにかく悪いですね。球速も出てないしおじぎしてる。
だから左打者にはフォーク連投、右打者にはカットやスライダーで外一辺倒という風になってしまうのでしょうけど、それではあまりに工夫がない気がします。
後逸も含めてバッテリーで反省してもらいましょう…。
打つほうはウィーラーと丸、中島は良かったですね!
大城は守るほうで失敗はあったけど、8回打つほうでタイムリーを打てたのは素晴らしかった。
野手は投手と違って守備のミスを攻撃で挽回できるのでまだ救いがあります。
ウィーラーは、ホームランを打ったことや3安打を記録したことよりもいつも「考えて野球をしている」っぽいところが凄く好き。
その時々で最低限何をしなければいけないのかがきちんと分かっていて、そのミッションを完遂しようと頑張っているように見えます。
けれど、うちにはいつでもどこでも全開スイングという選手も多くて…結果が出ているときはいいけど出ていないときには残念な気持ちになってしまうこともしばしば。
現役最強打者のギータでも自分勝手なバッティングではなく状況によって打ち方を変えたり、アウトの取られ方にはこだわっているように見えるんだけど。
これはカープの鈴木なんかも同じですね。
悪いなりに最低限の仕事ができる選手が増えるといいですね。
打てなくても、一人で野球をしているんじゃなくてチームで野球をしているというところを見せてもらいたいものです。
100試合以上あるシーズンのうちのたった数試合のことなのであれこれ言うのもどうだろうと思いますけど、この試合はまあまあストレスのたまる試合だったので文句が多くなってしまいました。
次戦は畠が好投して坂本や岡本もきっちりチームバッティングをして、爽快な試合を見せてくれるでしょう!
コメント
先発ロドリゲスを攻略するのは難しそうです。ストレートでも微妙に動くので芯ではなかなか捉えられないし、しかも150キロ中盤のスピードが出るとあっては、見ててちょっとお手上げ的な気分になる。ちょこちょこコントロールを乱す時もあって期待させるんだけど、要所ではキッチリ投げるので、ぬか喜びに終わってしまう。まだ巨人にしか投げてないので、他チームがどう攻略するのか見てみたいです。
しかし中日は次々と良いキューバ選手連れて来ますよね。一番最初にキューバに注目して唾つけたのは巨人だったはずなのに、連れて来たのはハズレ選手ばかり。そして誰もいなくなったって感じで、今ではキューバのキの字もフロントから聞かれなくなってしまった。何がダメだったんでしょうね?メルセデスを見つけた海外トライアウトにしても、成果が出たのはまだメルセデスくらいで、そのメルセデスにしても、カープアカデミーのオコボレ的な感も強いし(もちろんそういう選手が活躍するのは嬉しい)、いつまでも金にあかした補強しか出来ないという世間の印象からそろそろ脱却してもらいたいと思う今日この頃です。コロナで収益もままならないことだし。
恥ずかしながら巨人ファンさん、コメントありがとうございます。
ロドリゲスはいい投手ですね。
あのカット気味のストレートはかなり打ちにくそう…。
あとはスライダーの時は横から投げたり4シームは上から投げたり、球種によって腕の角度変えてますよね。
器用だなぁ~。でも逆にそれが弱点になり得たりもするんでしょうか。
キューバの選手はホークスが上手く使ってますね。
ジャイアンツは外国人選手は主力というよりサポート的な位置づけで捉えているのかな…