当ブログはプロモーション広告を利用しています

阿部慎之助二軍監督の育成方法には批判が多いが実際はどうなのか…?

年末年始の食料を買い込み大掃除ももうすぐ終わり。

今回のお正月休みは外出できそうにないのでたまっている小説や漫画、アニメなんかを見ながらのんびり過ごしたいと思っています。

 

ジャイアンツには梶谷と井納の獲得以来の動きがありましたね。

KBO時代に大活躍してNPBでも話題になった<エリック・テームズ>とメジャーでシーズン38本塁打を記録しオールスター出場歴もあるスイッチヒッター<ジャスティン・スモーク>という二人のメジャーリーガーが入団間近とのこと。※テームズの入団は決まったみたいです。

両名ともホームランが打てる低打率のパワーヒッターですが、現在30代半ばで成績は下降傾向にあります。

まぁ…成長途上の期待の選手がメジャーからNPBに来るというのはまずないので何かしらのマイナス点があるのは当然。

パワーは本物なので、そこにロマンを感じたいと思います。

NPBを年金リーグと思わず一生懸命プレーしてくれることに期待しましょう!



さて、今回は阿部慎之助二軍監督の「育成方法」について少し…。

先日開催された「読売巨人軍2020シーズン感謝祭 in 国技館」では、以前自身を批判したダルビッシュの名前を出しながら来季も”罰走”を継続するという趣旨の発言で話題になりました。

ネット上では阿部二軍監督を支持する声も多々ありましたが、「古臭い」「根性論」「感情論」「パワハラ指導」「無能」「無駄」「シゴキ」などなど、批判的な意見も相当数あったようです。

 

昨年限りで19年の現役生活を終え指導者としての道を進み始めた阿部二軍監督。

指導者・阿部慎之助へのファンの関心は高く、2月の宮﨑キャンプでは例年ほとんど放送されることがない二軍の様子がジータスで紹介されるほどでした。

「これっていうものを全員にやっても全員が当てはまるかどうかも分からない。自分が見てこの子にはこう言った方がいいかなとかちゃんと分別して言えるように自分でしている」

阿部二軍監督は、現在放送されている有料スポーツサービス「DAZN」のジャイアンツドキュメンタリー内で指導者としての信念を尋ねられた時こう答えていました。

モタを指導する阿部

「ほめ殺してみたらできるようになるかな?」

自分たちが当たり前のようにできることができなくて歯がゆさを感じているモタに対して「ブエノ(いいね)」や「ボニータ(きれい)」を連発する”ほめ殺し作戦”を実行するなど試行錯誤する阿部二軍監督。

これを最初見たときはきちんと育成カリキュラムを作ってないのかな?とか指導者が成長への道筋をはっきり示してあげないと選手たちも困惑するんじゃ?とかネガティブなイメージを抱いてしまいました。

しかし家庭や学校での教育と同じで、一人一人性格も能力も違う人間を育てるとなれば画一的な指導・育成はほぼ不可能。

コミュニケーションをとりながら選手にあわせた指導を心掛けることをベースに、後は指導者が培ってきた技術や経験を伝授するしか方法はないのでしょうね。

直江に声をかける阿部

阿部二軍監督の選手としてのキャリアは誰もが認めるところ。

エリート中のエリートではあるけれど、常に苦言や批判の中に身を置きケガにも苦しめられたりと人一倍苦労もしています。試合後にロッカーで泣いているのをチームメイトが何度も目撃しているらしい。

そのなかで捕手だけでなく一塁を守ったり代打として数多くの試合に出場したりと様々な経験も積んできました。

捕手は投手会にも野手会にも参加し各ポジションのことをよく分かっているから監督に向いているという意見もよく聞きます。

経験も実績もある捕手出身の指導者と聞けば優秀なコーチや監督になれる素養は十分。

後は具体的な指導方法なのですが…

ダルビッシュを始めとする理論を重要視する勢力からの評判がすこぶる悪い(笑)

二軍の成績は38勝33敗8分で、一軍に送り出した選手たちもそこそこチームに貢献してはいるんですが、罰走や若干パワハラ臭のする発言がひびいているのでしょう。

個人的にも最近まで理論的で自身も結果を出しているダルビッシュの言い分が正しいと思っていました。

ですが、今月発売された月刊ジャイアンツの2月号を読んで少し考えが変わってきました。

月刊ジャイアンツ2月号阿部と清水の対談

月刊ジャイアンツ2月号

阿部二軍監督と清水さんが若手選手の育成方法をテーマにいろいろ話すというコーナーだったのですが、私が一番驚いたのは若手選手の技術以外の部分。

「2分前に言ったことも忘れている」「練習量が足りない」「同じ失敗を何度も繰り返す」「責任感がない」「プランを描けない」「道具を大事にしない」etc.

苦言というか愚痴に近い言葉の数々。かなりフラストレーションがたまっていたんだなぁと思いました(笑)

ただ、そのほとんどがごもっともという内容で、バットをきれいに拭かない若手選手たちに対して自分たちがバットをいつもきれいに拭くのは打った時にどこで打ったかがある程度分かるからなど、なるほどと思わされるものばかりでした。

これら全てに通じるのは若手選手たちが”自分で考えて行動できていない”ということ。技術以前の問題だそうです。逆になぜそんな選手ばかりをとったのかが疑問…。

だからこそ今季の二軍のスローガンに『考動こうどう~苦しい方を選べ 迷ったらやれ~』を掲げて選手と一緒に行動してきたつもりだったようですが、なかなか浸透していない様子。

ファンからすればプロにまでなった選手たちなんだから道具を大事にしたり考えて野球をするのは当たり前にできていると思っていたのでとても驚きました。

阿部二軍監督の天敵(笑)であるダルビッシュも「問題は『自分で考える力』という点。高校、大学、社会人と、日本の野球界にずっといると、頭が凝り固まってしまい、そういう発想が思い浮かばなくなってしまうんですよね。考えずに野球をやってきたから。敷かれたレールの上にずっと乗っていくというのがうまいってだけで。」と考えて動くことの重要性を語っています。

一部分に絞ればこの二人は全く正反対な考えを持っているように思えますが、全体的に見ればそれぞれが言っていることが全く違うということはなくむしろ似ているような気が…。



データを活かすことの大切さやウェートトレーニングの重要性などについてはダルビッシュだけでなく阿部二軍監督も言及していますし。

ただ、「最近の選手はウェート場でトレーニングしたらうまくなると思っているがバットを振る、投げる、走る、守るをやらないと野球はうまくならない、一番重要なのは技術」という阿部二軍監督の考え方に対して、ダルビッシュは「フィジカルが一定のレベルを超えると技術では抑えきれなくなる」というようなことを言っていたので上のレベルの話では差があるのかもしれません。

阿部二軍監督もダルビッシュも一流の選手なので、当然どちらの考え方も間違っていないでしょう。

ホークスの千賀や石川のようにウェートトレーニングを重視して結果を残している選手もいれば、「走り込みは野球の練習の基本」と公言し豊富な走り込みを投球に活かしている涌井のような選手もいます。

いろいろ試しながら自分に合ったトレーニングが見つかればいいんじゃないかと。

 

それにしても、発言の一部分をクローズアップされていろいろな人から批判される阿部二軍監督はちょっと可哀想に思えてきます。

私たちファンも同じだけど責任のない立場から批判するのは簡単ですからね。

批判的な人や手腕を疑問視している人を黙らせる一番の方法は結果を出すこと。

前途有望な期待の若手を一軍に送り出すのは当たり前として、ドラフト下位や育成の選手をしっかり育てて一軍で戦える選手に化けさせるようなスペシャルな活躍を期待したいと思います!

コメント

  1. Fujiwara より:

    実際阿部の前の2軍はかなりぬるかったみたいですし、練習量をこなさないと伸びないのは間違いないので阿部のやってることは間違っていないと思います。ダルビッシュなんて高校時代から問題起こしてるわけですし、あんな人の言うこと聞く必要は無いですね(笑)  それより気になるのは新外国人の方ですよね。報知で清水がマギータイプと言っていましたがマギーは楽天での実績も有りましたし、テームズとスモーク両方当たりってことは無いでしょうから、ウィーラーと合わせて誰か一人当たれば良いって感じじゃないですかね。

    • minamiminami より:

      Fujiwaraさん、コメントありがとうございます。
      マギータイプですか!
      マギーは人柄や見た目も含めて大好きな選手だったので期待しちゃいますね。
      テームズとスモーク両方当たってくれると最高なんですが、さてどうなるでしょう。
      阿部二軍監督は春季キャンプでも1000球とか一日1000スイングとか言ってたのでまた何かつつかれるのかなぁ…(;^ω^)

  2. トラウタニ より:

    Minamiさんこんばんは。
    今年もたくさんの記事お疲れさまでした。
    来年も楽しく読ませていただきます。
    良いお年を。

    • minamiminami より:

      トラウタニさん、コメントありがとうございます。
      2020年も当ブログにお付き合いいただき感謝です(*^-^*)
      2021年もよろしくお願いします!

タイトルとURLをコピーしました