ジャイアンツ2024年シーズン終了 |DeNAに惜敗、日本シリーズの夢叶わず

日本シリーズ出場をかけたクライマックスシリーズファイナルステージは、ファーストステージで2位阪神を倒した3位DeNAとセ・リーグ1位のジャイアンツの対決となりました。

ジャイアンツは0-2、1-2、1-2と僅差で3連敗を喫し絶体絶命のピンチを迎えますが、ここから底力を見せ4-1、1-0と連勝。土壇場で意地を見せ、ついに最終決戦にまで漕ぎ着けました。

そして運命の第6戦。

序盤から攻勢に出て先制点を挙げ、4回には追加点も奪取。優位に試合を進めましたが、先発・戸郷が踏ん張りきれず同点を許すと、中3日で先発した菅野が最終回、ついに力尽きて勝ち越し点を献上。

2-3で無念の敗戦となりました。

2024cs優勝dena

シリーズを通じての印象

1~3戦目はただただ弱いジャイアンツの試合を見せられフラストレーションがMAXでした。

しかし、4戦目、5戦目は今シーズンを象徴するような守り勝つ野球で、阿部采配もはまって「野球って面白いな!」と思わせてくれる素晴らしい試合でした。

特に第5戦は、私が何度もいつかジャイアンツの主力になると言い続けた中山が決勝ホームランの大活躍。

2024cs中山ホームラン

2024cs中山ホームランガッツポーズ

中山や小林のことをよく思っていない人は結構いるようで、私が彼らを誉めたり期待するような記事を書くと、誹謗中傷のコメントが入る時もありました(速攻消すけど笑)。

中山にしろ、井上にしろ、自分がこの選手は伸びると思った選手が活躍するとうれしいものですね。

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最終戦の悔しさと評価

第5戦で見せた底力を考えれば、続く第6戦も勝てると誰もが信じていたはず。それだけに、手の届くところで逃した敗戦はより一層の痛手となりました。

船迫が神リリーフした時なんかは、流れ的に絶対勝った!と思ったんですけどね…。

2024cs船迫ガッツポーズ

本当に悔しい。

ただ、今季岡本さんに次ぐWAR4点台を記録した尚輝が骨折で試合に出られず、打撃面で大きな貢献を残したヘルナンデスが本調子には程遠いという苦しいチーム事情を考慮すれば、よく頑張った、意地は見せられたと言っていいでしょう。

菅野への想い

2024cs菅野

この試合がもしかしたら私が大好きな菅野のラストゲームになってしまうかもしれないということが寂しくて仕方ありません…。

チームの柱として身を削って投げ続けてきた菅野が、ジャイアンツでの有終の美を飾れなかったことは本当に残念でなりません。

パ・リーグ王者・ソフトバンクの壁は高かったかもしれませんが、せめて日本シリーズの舞台で彼の勇姿を見たかった。その思いは全てのファンの共通するものではないでしょうか。



阿部監督の1年目を振り返って

cs阿部監督と三浦監督

就任1年目の阿部監督は、菅野の復活やヘルナンデスの加入という追い風もあり、リーグ優勝というチームの期待に応えました。

シーズン序盤は采配面でやきもきさせられることも多かったけれど、意外に柔軟なところもあって、徐々にチームを勝たせる有能さもちらほら。

ただ、私がすごいと思ったのは采配の上手い下手ではなく、チームをまとめるという大局的な部分です。

ここ数年のジャイアンツは「個の集まり」といった感じでチームとしてのまとまりをいまいち感じられませんでした。

阿部監督もそう思っていたのか、監督就任に際して自身の指針や信条をまとめた「クレドカード」を作成するなど、チーム全体の方向性の共有に注力。

阿部慎之助監督の「クレドカード」の内容まとめ|再建のヒントは太平洋クラブ
読売ジャイアンツの阿部慎之助新監督が作成した「クレドカード」とは何か。選手やスタッフ全員で共有し、チーム改革の指針となる「クレドカード」の内容と作成の背景とは。再建のヒントとなった太平洋クラブの「イズム」と韓俊社長との関係性にも迫りました。

阿部監督のやり方に懐疑的なファンも多かったけれど、CSでのチームの雰囲気を見ているとこのやり方は間違いではなかったのかもしれません。

ただ、来季は15勝3敗という素晴らしい成績を残し貯金を12個も作った菅野がいなくなります。

ドラフトの結果次第ではBクラスに逆戻りということも十分ありうる…。

そうならないためにも、来シーズンも優勝争いに食い込めるような強いチーム作りを期待しています!

おわりに

最近は大谷くんの大活躍などでメジャーリーグの”ベースボール”が面白いという人が増えてきました。

でも、私は強い弱いは置いといて、ダブルスチールにスクイズなどの小技を駆使して戦う”野球”がやっぱり好きですね。

来季も阿部ジャイアンツにはそういう楽しい野球を見せてもらいたいです。

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