パ・リーグとの交流戦を8勝10敗の10位で終えたジャイアンツ。
ヤクルト(14勝4敗)と阪神(12勝6敗)がパ相手に大きく勝ち越しているし、もう少しなんとかできたんじゃ…と思った試合も何試合かあったので勝ち越せなかったのは残念でした。
そして今日からリーグ戦が再開。
再開初戦はリーグ最下位の中日が相手なので、きっちり勝ってヤクルトに食らいついていきたいところでしたが…
結果は0-2の完封負け!
確かに中日先発の大野の投球は凄かった。
あれだけの球威があるボールをコーナーにビタビタっと投げられたらまぁ打てません。
5月27日の試合から3試合連続で結構な球数(132,123,134)を投げていたのでさすがにそろそろ疲れも出てくる頃だろうと淡い期待を抱いていましたが、終わってみれば8回3安打10奪三振無失点。
唯一点が取れるチャンスだったのは8回でしたね。
ツーアウトからポランコ・増田陸の連続ヒットでチャンスをつくり、打席には代打・翔さん。
ただ、大野の球威は落ちるどころかむしろ上がっていたような…?
気合の入り具合も相まって翔さんが打てるイメージは全く湧きませんでした。
本当は6球目のストレートで見逃し三振だったと思いますが、まさかのボールで命拾いした翔さんが7球目を見送ってフォアボール。
3打席もらってもほとんどの選手が打てなかった大野に対して代打で、しかも私が見る限りでは1球も打てる球はなかったのに翔さんはよく選んだと思います。
そしてツーアウト満塁の大チャンスで打席は二軍から上がってきた石川慎吾。
初球のストレートの見逃し方を見て解説の権藤さんが勝負ありと言っていましたが、二軍から上がったばかりの代打がエース級のボールを久しぶりに見たら普通はこういう反応になってしまいますよね。
2球目はせーのでストレートを振って空振り。そして最後は大きく外に外れたボールを振って三球三振。
石川の打撃能力自体は全然低くないと思うし、状況によっては活躍できる試合もたくさんあるとは思いますが、この場面で出すべき代打はやっぱりナカジだったのでは?と個人的に思います。
今季一軍初昇格で相手はコンディション最強状態の大野。打てる可能性は限りなく低い。
ならここは経験豊富で得点圏打率も高く左に対しても自信を持っているナカジが最適なのでは…というかここで出さなくていつ出すんだ…。
もしかしたら原監督は3年前に石川が代打でエスコバーからサヨナラホームランを打った記憶が蘇っていたのかもしれませんね。
原監督は成績や相性以上に流れやイメージを大事にするタイプ。
まぁ、もしこの場面で石川が勝ち越し打を打てていれば、チームに勢いがついてヤクルト追撃の大きな力になったかもしれません。
今のままでは首位奪還はほぼほぼ不可能に近いので、この試合の勝ちだけでなくもう少し大きな視点から選択したのであれば仕方ない…。
結果的にはピンチを凌ぎ流れを引き寄せた中日がその裏にリリーフの今村・ビエイラから2点を取って勝負あり。
打たれはしたもののビエイラのストレートはかなり走っていたように見えたので今回のリリーフ失敗で自信をなくさずに気持ちを切り替えて次回の登板に臨んでほしいですね。
あと、この試合で気になったのは菅野のピッチングです。
初回からストレートの球速が140キロそこそこしか出ていなかったので、これはヤバイ時の菅野だ…と心配していたのですが、結果は7回無失点のHQS。
確かに要所要所のコントロールは目を見張るものがあったし、きれいな回転のフォーシームが印象的ではありましたが、それと配球だけでこれだけ抑えられるものなんだろうか。
いつもより若干歩幅が狭くテイクバックも小さめに見えたけど…。
最近4試合で1点しか取れていなかった冷え冷え中日打線だから抑えられたのか、それとも実際映像以上に凄い球だったのかは分かりませんが、なんとも不思議な気持ちにさせられる投球でした。
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