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難攻不落のマツダスタジアム…小林のリードについて思うこと

巨人vs広島 14戦目 7/20

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
0 0 0 3 3 0 2 0 0 1 9
4 3 0 0 0 1 0 0 0 10

先発)G山口俊 C野村

 

鳴り物を自粛して行われた今日の試合。

いつものように太鼓やペットの音はなくても、観戦しているお客さんたちはみんな一生懸命声を出して熱く応援してました。

汗をかきながら頑張る選手たちの姿が、この度西日本豪雨災害に遭われた方たちを元気づけられるといいなと…。

被災地の一日も早い復興を願っています。

さて、試合のほうは…

とんでもない試合になりましたね。はあ~~~疲れた…(;-_-) =3 フゥ

まさかこんな展開になるなんて…という気持ちもありつつ、やっぱりか…という思いもあり…。

これぞ予定調和。

いろんなことがありすぎてちょっと呆然としています…。

 

何といっても1・2回の7失点が痛かったですね。

山口、ストレートがあんまりよくなかった…。

苦しい展開で、どちらも四球がきっちり失点につながってしまいました。

しかし、山口はまた會澤に当ててしまったのか…(・∀・;)スミマセンね…

 

淡々と投げてたように見えたけど、背中は汗びっしょり。

結局山口は2回でノックアウト…。

大誤算ですね。

 

いつもなら1・2回で7失点なんて、一縷の望みもない試合になるところ。

だけど、今日は吉川光夫が頑張ってくれました。

3回から6回までのロングリリーフ。

まあコントロールは相変わらずなんだけど、今日は150キロ超のストレートがよく決まってた。

結果見れば光夫が先発でもよかったんじゃ…(´ε`;)なんて思ってしまうなー

 

光夫が3回のカープの攻撃を三者凡退に抑えられたことが攻撃のリズムを良くしたのか、ジャイアンツは4回から反撃開始。

安定のマギー、亀井さんのヒットで1・2塁にして、好調陽岱鋼が3ランホームラン!

5回には、光夫が自らヒットで出塁。

尚輝が四球で続いたあと、マギーも3ランホームラン!

陽さん、マギー、ありがとうー!

当たった瞬間野村、「うわっ」て言ってたねw

大きなホームランでした。

これで6-7。

光夫、よく塁に出てくれてた。攻守でいい仕事してる!

 

面白い試合になってきた!と思ってました。

このあとあっさり2本のヒットで1点追加されても、こちらも代打石川のヒットから尚輝の2点タイムリーで同点に追いついて…

カープ相手に、まるでジャイアンツじゃないみたい…( ̄□ ̄;)

光夫のあとをうけた上原と澤村も7・8・9回を0点で抑える好投。

上原は日米通算100勝100ホールド100セーブを達成。

本当にすごい記録だ。

上原おめでとう!!


リポスト:読売巨人軍公式Instagram

 

これで流れは完全にジャイアンツ側だったはず…でした。よね?

 

延長10回に待望の勝ち越し点を4番岡本のホームランで追加して、たった1点のリードとはいえようやくマツダで勝てるって空気になってたのに。

まさかですよ。

下水流の逆転サヨナラHR…。

菊池に四球を与えたあと…実況は「ここで松山がいないのは広島としては痛い」なんて言ってましたが。

痛くなかった。全くね。

 

7点差をひっくり返して、9点とって負けるのか…。

これは堪える _:(´ཀ`」 ∠):_うぅ・・・

 

もう、何かしらの見えない力が働いているとしか思えない。

「絶対にジャイアンツには勝たせない」という謎の力(;´∀`)



この負け方はまた小林が責められそうだな…

実際、今回のリードで小林に責があるのかどうかですが…

ちょっと私なりに考察してみました。

 

まずは一人目の田中兄。

今期のコース別成績(右投手)を見てみると、真ん中が強いのは当然ながらアウトコースも得意な様子。(124打数34安打.274)

苦手なのはインコースで85打数15安打.176。

この打席で小林はインコースとアウトコースに球を散らしながら上手くリードしたように見えました。

田中兄1球目ストレート 田中兄2球目ストレート 田中兄3球目ストレート
田中兄4球目ストレート 田中兄5球目スライダー 田中兄6球目ストレート
田中兄7球目フォーク 空白 空白

 

二人目の菊池は真ん中とインコースが得意で、アウトコースが苦手。(123打数23安打.187)

そこで小林のリードは徹底したアウト攻め。

結果として四球になったけど、菊池に対してのアウトロー攻めは間違ってないと思います。

(アウトローは極端に苦手で.081)

菊池1球目スライダー 菊池2球目スライダー 菊池3球目ストレート
菊池4球目ストレート 菊池5球目ストレート 菊池6球目ストレート

 

三人目の丸はほぼ死角がないバッター。

数字だけで見たら、インローと真ん中低めが弱いけどそこは少しでも高めに浮くと絶好球になるから…。

そこで小林が要求したのは、振ってくれれば儲け物のアウトコースのボール球。

ここは今期18打数1安打.055。

HRでサヨナラの場面なので、丸は歩かせても仕方ないと考えたはず…。

結果的に丸は、4球目の抜けたフォークを打ち損じてフライアウトになってくれました。

丸1球目スライダー 丸2球目ストレート 丸3球目ストレート
丸4球目フォーク 空白 空白

 

最後に問題の下水流。

彼は今期63打数16安打2HRでOPSが.684ですが、得点圏打率は.354と、チャンスに強いバッター。

バッテリーも当然油断はなかったと思います。

下水流2018対右投手コース別成績

データで楽しむプロ野球の情報より表作成

 

1球目はアウトコースのスライダー。

件の2球目はアウトローのボール球を要求したけど、実際にきたのは少し浮いたボール球…。

上のコース別成績を見て、このリードが間違ってるとはあまり思えないんだけど…。

確かに今期インコースは打ててないけど、少しでも甘く入れば得意な真ん中のゾーンに入ってしまうし、この場面で一番こわいのはHR。

HRになりにくいアウトコース(しかもボール球)を要求するのは間違ってないんじゃないかなぁ…。

どこかでインコースの見せ球を使うかもしれなかったけど、それが2球目じゃなかっただけのこと。

ただ、一つ気になることといえば1球目のスライダーの見逃し方。

完全にストレート狙いのようだったので変化球を続けたほうがよかったのかなーと。

結果論だけど。

マシソンはパワーピッチャーつまり球の力で抑えられるピッチャーだ。そりゃあね上原のように狙い球の裏をかいて投げる勝負もあるけれど抑えのピッチャーはねストレートでの力勝負これが必要なのよ。そしてマシソンはそれが出来るピッチャーだし彼の持ち味こそがストレートじゃない。満塁を背負ってカウント3ボール2ストライク瀬戸際の場面で相手がストレート狙いだってわかっていてもストレートを投げて勝負する。それで抑えられるこれこそが真のクローザーであり力と力の戦いなんだ。昨日はその力の勝負に負けただけ。これが野球の勝負今までもそうやってきた何の間違いもない。

堀内恒夫オフィシャルブログより引用

追記…堀内さんのブログを見て溜飲が下がりました。私が間違っていたみたいです。

 

下水流1球目スライダー 下水流2球目ストレート 空白

こう見るとやっぱりマシソン疲れてたのかな。 8連投…

全体的に球が浮いてるし…。

かといって、この大事な場面を任せられるピッチャーなんて他にいないからどうしようもない。

 

毎回リードの話になると、里崎さんが言ってたことを思い出します。

「リードは結果論でしかない」が私の持論。そうそう簡単に答えられるものではありません。プロ野球で16年、8歳から野球を始めて32年プレーしてきて、“良いリードの定義”を聞いたことがないんです。1度もですよ。仮に「リードが良い」と言われる選手がいても、ピッチャーの力量やその日の状態、対戦相手によって悪い結果が出ることもありますし、連敗することもあります。これだけでも“良いリード”の基準がいかにあいまいにとらえられているか、分かっていただけると思います。

【元ロッテ・里崎智也に聞く】リードの善し悪しが「結果論でしかない」の真意は?より引用

 

里崎さんはリードの良し悪しは結果論でしかないと日ごろからよく言っています。

ただ、併せて打者の苦手なコースや得意なコースを最低限頭に入れた根拠のあるリードも重要だと。

今回の小林はその根拠のあるリードができていたんじゃないかと思っています。

 

それから、小林のリードは外一辺倒とよく言われてるけど、捕手全体のデータで見ると飛び抜けて高いわけではないようです。

週刊ベースボールONLINE2016キャッチャー特集の記事に書いてあった。

 

もちろん課題がないわけではなく、阿部は小林の高低の使い方に苦言を呈していましたが…。

(「グラジオラスの轍」の小林と阿部の対談にて)

私たちが思うよりも遥かにキャッチャーはいろいろなことを考えてプレーしているのがわかる面白い対談だったと思います。

 

まあ、当然ですが私たちが考えるようなことはキャッチャーたちもわかってるってことですね(^_^)

 

今回のようなひどい負け方をしたときに誰かをスケープゴートにしたい気持ちはわからんでもないですが、これは打った下水流を褒めたい!

ナイスバッティングでした。

今日のホークス

H5-6F

やっぱりホークスもダメだったかー。

苦手なファイターズ相手に競り合ってはいたんだけどね…。

せっかくのゴーンヌおじさんの実況も、今日はGのほうの試合のショックが大きくて楽しみきれませんでした(TдT)

レアード、渡邉の2連発ゴーンヌはアツかったけどね…w

 

もう今日はジャイアンツの記事で疲れちゃったのでこの辺で…_(:3 」∠)_グッタリ…

コメント

  1. のがみん より:

    初めてコメントさせていただきます
    詳しいデータや図がとても分かりやすかったです
    マシソン全く構えたとこに投げられてないけど疲れってそんなに影響するんですね
    また良い記事を楽しみにしています

    • minami minami より:

      のがみんさん、コメントありがとうございます。
      マシソンは球威で押すタイプなのでもともとそんなにピタピタのピッチングじゃないですけど、それにしてもこの日はバラつきがありましたねー。
      ちょっと時間があったのでデータ集めてみましたが、いつもはもっとユルくやってます(^-^)/
      ビギナーなので…(;´▽`A“

  2. shige より:

    配球で大事なのはインハイストレートのボール球。
    阿部にも言われていましたが、のけ反らせなければ他のボールが活きてこない。
    プロのバッターを気持ちよく立たせていては、厳しくなてしまう。

    • minami minami より:

      shigeさん、コメントありがとうございます。
      確かに阿部も対談でインハイの使い方について話していましたね。
      ただ一歩間違えば危険球ですからそこは慎重に使いどころを見極めなければいけないとは思いますが(´ω`)
      インハイのストレートにきっちりコントロールできるピッチャーはぜひとも積極的に使っていくべきですよね。

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