【春季キャンプ】秋広のサヨナラ弾でDeNAに勝利!赤星は新フォームで好投

2025年2月18日ジャイアンツ対DeNA練習試合

2025年2月18日、那覇で行われたDeNAとの練習試合はジャイアンツが4-3でサヨナラ勝利を収めました。

おおまかな試合の流れは以下の通りです。

  • 2回表:DeNAが3点を先制(巨0-3)
    ・度会の右前タイムリー
    ・森の右前2点タイムリー
  • 5回裏:中山の左前タイムリーで1点を返す(巨1-3)
  • 7回裏:秋広の右越え2ランで同点(巨3-3)
    ・山瀬の左前安打から秋広が2025年チーム対外試合1号となる2ランを放つ
  • 9回裏:秋広の右越えサヨナラ本塁打(巨4-3)

印象に残った投手・野手

投手陣では先発の田中瑛斗が、前回の記事でも触れたように良い意味でも悪い意味でもビーディっぽかった。セ・リーグの野球に適応するには配球の工夫が必要そうです。

3番手の石川は2回無失点の好投。DeNAから戦力外となった理由は気になるものの、今のところ大きな粗は見当たりません。

4番手の京本は相変わらずフォークの切れ味が良く、リリーフならストレートとフォークの組み合わせで十分戦えそうです。

打撃陣では門脇がなかなか良い感じでしたね。以前から気になっていた左手首の返しの速さと強さが若干改善されていたように見えました。

ホークスの近ちゃんのように手首を返さない(ヘッドを返さない)バッティングで結果を出している左の巧打者・強打者を参考にして、打撃面での成長を期待したいところです。

中山は相変わらずの打撃センスを見せてくれましたが、守備のほうは…。

今日のセカンドでの守備を見ていると尚輝の代わりはやっぱり難しいかな。足を使わずに飛び込む場面が目立ったし球際も弱かった。この守備なら.330は打ってもらわないと(笑)

相手チームでは石田裕太郎の投球が印象的でした。

スイーパーっぽい大きく曲がるスライダーと変化量の多いシュートかツーシームの組み合わせはかなり厄介でしたね。今日のような投球が安定してできるなら、二桁勝利も十分視野に入ってきそうです。

ピックアップ選手①赤星|フォーム変更は好印象

では、この試合で印象に残った選手を二人ピックアップしたいと思います。

まず一人目は赤星です。

赤星クローズ気味のフォーム

前回の紅白戦で気になったボールの出どころの見えやすさを早速改善してきていたことには驚きました。腕を若干下げ気味に投げていたのも印象的でしたね。

2025巨人春季キャンプ初紅白戦|投手陣の進化と課題、大活躍の岡田・泉口
2025年2月11日のジャイアンツ春季キャンプ初紅白戦のレポート。二軍主体の紅組が6-2で勝利。西舘のフォーム改造、田中瑛斗の可能性、赤星の課題、岡田の活躍など、投手陣と打者陣の現状を詳しく紹介します。

この変更は阿部監督のアドバイスによるものだったようです。

赤星は宮崎キャンプでブルペン入りした12日に、阿部監督から約40分間の熱血指導を受け、投球フォームの変更を進められた。身長は175センチ。決して大柄ではないだけに、指揮官には「その分、別のところで打者の嫌がるボールを投げよう」と助言された。
そこで取り入れたのが、セットポジションの構えから左足を内側に閉じ、これまでよりも打者に背中が見える形から、通常よりやや三塁側に左足を着く「インステップ投法」。生まれ変わった姿でDeNA打線を翻弄(ほんろう)した。

【巨人】赤星優志が“慎フォーム”で3回3K無失点 練習試合・DeNA戦|スポーツ報知

腕を下げ気味にしたのも変化球の横変化がやや物足りなかったので変化量を大きくするためだったのかも。今日の試合では良い感じに変化してましたね。

赤星腕を若干下げ気味のフォーム

阿部監督は打者へのアドバイスには首を傾げることも多いんですが、投手に対するアドバイスはかなり的確だと思います。捕手としての視点と強打者としての視点を持ってるからこそ説得力のあるアドバイスができるのかも。

投手は繊細なので些細なフォーム変更でも大きなストレスを感じるはず。それでも、テイクバック時の右手の位置を変えるよりは始動前の構え方を変える方がメカニック的にマシかもしれませんね。今日の投球を見る限り、その選択は正解だったように思います。

まだフォーム改造したばかりなので少しずつ精度を高めていってほしい。

前回のサムスン戦で西舘があまり良くなさそうだった分、個人的には赤星が先発ローテ5番手の最有力候補に見えてきましたね。

ピックアップ選手②秋広|2打席連続HRの大活躍

そしてもう一人はもちろん秋広です。

宮崎・沖縄と一軍に帯同していたけど、これまであまり結果が出ていなかった秋広がサヨナラを含む2打席連続ホームランというド派手な結果を残しました。

秋広ホームラン

阿部監督は秋広に対して相変わらずの塩対応。「シーズンで打たないとどうしょうもないのでね」と厳しい言葉を投げかけましたが、ここには複雑な思いが見え隠れしますね。

おそらく阿部監督は、もっとスケールの大きい、投手との駆け引きも制しながら広角に強いボールを打てる強打者に成長してほしいのではないでしょうか。

今は引っ張り主体の払い打ち的な打撃で、長打を打てるポイントが真ん中からインコースに限られています。確認はしてないけど、秋広のホームランはほとんどがライトスタンドだと思います。

今日は相手バッテリーがインコースや真ん中に投げてきましたが、シーズンが始まればアウトコースメインの攻めに変わってくるはず。阿部監督の言葉には、そういった課題も込められているのかもしれません。

ただ、以前阿部監督が「チャンスに弱いイメージがある」と言っていた点については、これは絶対に違うと思います。彼のメンタルは鬼強いですし、むしろチャンスになると能力が跳ね上がるタイプ。

翔さんとのトレーニングでフィジカル面は着実に強化されているようなので、あとは技術面をさらに高めて、早くクリーンナップを担える選手に成長してほしいですね。

まとめ

2025年春季キャンプ、投手陣の好投と秋広のサヨナラ劇で練習試合初勝利を飾りました。

特に注目していた赤星はフォーム改造の効果が早速出始めている印象。阿部監督の的確なアドバイスを受け入れ、新しい武器を手に入れつつあるようです。

秋広は2打席連続ホームランと見事な活躍。まだまだ課題は残りますが、持ち前の精神力の強さは健在でした。フィジカル面が向上している分、あとは技術面の成長が楽しみです。

キャンプもここからが本番。残りの期間で各選手がどれだけ成長を見せてくれるのか、次の試合も楽しみですね。

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