オドーア、シーズン開幕前に退団決定…日米野球文化の違いが要因?

ルーグネット・オドーア選手に対し、3月29日の開幕戦のメンバーからは外れるためファームで調整するよう提案したところ、本人から米国に戻りたいと退団の申し出があったため、本日、球団としても本人の意向を尊重して受け入れました。退団の正式な手続きは後日行います。

オドーア選手退団について|読売ジャイアンツ公式サイト 

オープン戦の不調と球団の提案

シーズン開幕まであと数日というところで、とんでもないニュースが飛び込んできましたね。

#23オドーアは、2024年の春季キャンプ中盤からチームに合流し、主力級としてオープン戦12試合に出場しました。

しかし、34打数6安打で打率.176、本塁打0、打点0と、なかなか状態は上がらず。

球団側は、そのあたりを総合的に判断して開幕戦のメンバーから外し、ファームでしっかり調整することを提案したところ、本人からアメリカに戻りたいと退団の申し出があったそうです。

日米野球文化の違いが要因?

契約時に全試合一軍確約の条件が盛り込まれていなかったようなので、プロの野球選手としては首脳陣の提案を受け入れてほしかったところですが、このあたりは日米の考え方の違いや本人にとって譲れない一線だったのかもしれませんね。

ファームでの調整といっても、それは別にオドーアの価値が下がったということではありません。

私を含め多くの日本人にとっては、本来の力が発揮できるように日本という国や日本の投手に慣れる時間というイメージだと思います。

しかし、オドーアにとっては「調整」ではなく「降格」という意味合いで受け取ってしまったのかもしれません…。

チームの主力として入団したのに、まだまだ準備段階のオープン戦で結果を出せなかったからといって「降格」させられるのは納得がいかないという気持ちだったのではないでしょうか。

オドーアの努力と適応への期待

日本の野球を最初から舐めていたという声も聞こえてきますが、私が観ていた限りでは、オドーアは日本の野球になんとか適応しようと必死でやっていたように見えました。

本職は二塁手にもかかわらず、ジャイアンツでは主にライトを守るということで一生懸命守備の練習もしていたし、実際オープン戦の最後あたりでは問題なく守れていたと思います。

打撃面でも目に見えた結果は出ていなかったものの、とにかく日本の投手のボールやストライクゾーンをしっかり見極めてやろうとする姿勢は見て取れました。

オドーア打席での挙動

際どいコースは球審に確認したり、うんうんと頷くシーンもよく見ましたし、個人的には良い傾向だと思っていました。

スイングに関しては、少し古いタイプのスラッガーというか、なかなか間が取れないスイングなので、変化球への対応は難しそうだなとは思っていましたが。

ただ、低めのボールを下半身をしっかり使って上手く拾っていたのを見て、適応できないことはないと期待していました。

オドーア 低めのボールを拾う

しかし、オープン戦の終盤になってからは、なんとか結果を出したいという気持ちが強くなったのか、思いっきり前に突っ込むシーンが増えてきたので少し心配していました。

それでも、長打が期待できる外国人で、なおかつ年俸2億の高給取りなので、もちろん一軍スタートかつ、ある程度の打席を与えるのは間違いないと思っていたのですが…。

ここは阿部監督が自分の色を出してきたという感じでしょうか。

戦力的なダウンはない?

実績のある丸や絶好調の佐々木に加えて、浅野や梶谷、萩尾、松原など他の外野の選手たちが好調なのも、監督の決断を後押ししたのでしょう。

個人的にもオープン戦の選手たちの出来を見たら、オドーアよりも他の選手を使ってほしいという気持ちが大きかったです。

私がオーダーを組むなら、1番佐々木(左)、2番尚輝(左)、3番丸(左)、4番岡本(右)、5番坂本(右)、6番大城(左)、7番オドーア(左)、8番門脇(左)という感じなので、オドーアの代わりに右打者を入れたいと思っていました。

なので、オドーアが退団しても戦力ダウンすることはなく、むしろアップするのではないかと思っています。

さいごに

数あるプロ野球球団から日本の読売ジャイアンツを選んでくれて、練習や試合では一生懸命プレーしていた選手なので、オドーアの退団はやはり残念という気持ちも大きいです。

ジャイアンツの伝統・文化に合わせてトレードマークの髭も剃り、気合の入った髪型にしてきたことからも、やる気はあったと思うんです。

オドーア 髪型

シーズン開幕前に退団したことについても、フラストレーションを溜めながらズルズルと本調子じゃない状態で最後までプレーされても、本人はもちろんのこと、チームにとっても戦力的な意味でも金銭的な意味でもプラスになりません。

いろいろな意味でこのチームとは合わないとオドーアが判断したのなら、早い方が良かったんじゃないでしょうか。

メジャーで実績を残しているし、まだ30歳と年齢的にはまだまだやれる選手なので、次の球団でも頑張ってほしいと思います。

短い間でしたが、お疲れ様でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました