こんばんは。まだ書きたいネタがいくつかあるので今日も更新します!
今日は、ドラフト5位ルーキーの又木鉄平投手について、少し書いてみたいと思います。
又木鉄平の投球スタイルと起用法について
又木は、2023ドラフト組の投手の中でドラ1の西舘とともに、宮崎キャンプから一軍メンバーとして順調に登板を重ねています。
又木の投球スタイル
私は、彼の社会人出身の25歳という年齢やドラフト下位という経歴から、一芸がある即戦力のリリーフタイプの投手なのかなと思っていました。
しかし、実戦で彼の投球を見てビックリ!
手首の使い方は違うものの、杉内俊哉投手コーチに似た脱力系のフォームから、キレのあるボールをバシバシ投げ込んでいました。
投球動作の途中では力を入れず、リリースの瞬間に一気に力を開放する感じの良いフォームなので、打者にとっては球速表示以上に速く見えているでしょうね。
あと、チェンジアップも素晴らしいです。
ものすごく"抜け"が良いというわけではないけど、低めに制球されたボールがベースの手前でスッと沈んでいくので、打者は打ち辛いでしょうね。
打者の左右を苦にしない
このボールがあれば右打者に対しても自信を持って投げられる…というか、むしろ左打者よりも右打者の方が打ち取りやすいんじゃないかと思いました。
そう思って社会人時代のデータを見てみると、被打率は対左が.258に対して対右は.210。
被OPSは確認できなかったので、単純に右打者の方が得意というわけではないけど、彼の投球スタイルを考慮すればおそらく右打者に対して苦手意識はないはずです。
本人は先発を志願|先発適正も十分
こうなってくると、難しいのは「起用法」。
個人的には、打者の左右を苦にせず、投球のリズムも良く、無駄が少ない再現性が高そうなフォームなので、リリーフよりも先発の方に適性がありそうな気がします。
本人も「ピッチャーをやっている以上は先発でいきたい。2桁勝てる投手になりたい」と先発を志望していました。
→巨人D5位・又木鉄平が先発を志願「2桁勝てる投手に」 背番号は46
現在のジャイアンツの先発ローテーション候補は、右投手は戸郷、山崎、赤星、菅野、松井、そしてルーキーの西舘など良い投手が揃っていますが、左投手はグリフィン、メンデスに続く3人目が確定的ではありません。
横川や井上、森田、高橋優貴、山田あたりで、あと1枠を争う展開になりそうですね。
となると、又木にも十分チャンスがあると思います。
現実はリリーフから?又木の回またぎで実績を積もう
ただ、彼の投球を見た村田真一元HCは、「中継ぎ…僕はブルペンと思ってるんですよね。ライバルは高梨くんでしょうね。又木くんが打たれると高梨くんが来るでしょうね。」と言っていたので、まずはリリーフからスタートすることになるんでしょうね。
又木と高梨は全くタイプが違うと思うけど、「左投手」という1点で一括りになるのかな…。
まぁ、本人も新入団選手発表のときに「僕の名前は『またぎ』ではなく『またき』ですが、回またぎも好きなので『又木の回またぎ』で覚えてもらえたらうれしいです」と言っていたので、どんな場面で登板してもしっかり役割を果たしてくれるでしょう。
成長性の部分では、リリース後によく右足がぐらついていたように見えたから、筋力や体幹を強化できれば球速やキレもまだまだ向上しそうです。杉内コーチの現役時代は毎回右足がピタっと止まってた。
あと、もしかしたらクイックがあまり得意じゃないかもしれないので、次回の登板時にはそのあたりもしっかり見たいと思います!
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